アルクトゥルスの恒星探索
---
肉体やそれに付随する組織から、ネガティブな感情がわきでてくる。
右耳、右側頭部にいたみが広がり
喉がつまり、みぞおちもつまり、眉間にしわが寄る。
ああ、嫌だなという感情が頭の奥から湧き上がる。
ほんと、なぜこんなにもアルクトゥルス嫌いなのかわけがわからない。
「アルクトゥルスも、人間生活に役立てる」とアファメーション。
すると、すこし身体の反応がおさまる。
「よかろう」という声。
仙人、おじいさんの姿のアルクトゥルス。
これは、松村潔がアルクトゥルスをおじいさんの姿で認識していたというのを知ったので、そのフィルターを借りてみた。
ただ心情・感情的には「ジジイ、クソジジイ」と呼びたい。アルクトゥルスじじいだ。
「それでもかまわんよ。こちらは話をする用意はある」といわれる。
はぁ、こっちは話なんかしたくないんだけど。
でも、こいつと最低限の交流をもつことも必要だ。これからは。
べつに恒星探索をする必要もないけど、ある程度の回線をつなげておくことが、自分の人間生活に役に立つ。
役に立ち、利用できるものは利用する。それだけだ。
それをすることで、むこうにもメリットが発生するのが癪だけど。
「そうはいっても、回線をつないで双方向になるというのは、そういうものだ」という声。
眉尻をさげ、困った顔。善良そうなおじいちゃん顔に変換される。
そうはいっても、こっちはびた一文負けてやる・許してやる気はしないけど。
喉がつまる。「許してなるものか!!!」という声。
胸のつまりは、狼がうなるような威嚇音をあげている。
警告、注意、威嚇。
これは、そういうものだ。そういう存在だ。
ただ、だからこそ「使える」側面もある。
そこをどう使うかは、意図と交渉、そして側面次第。
「交渉は成立しましたよ」とエンゼルさんの声。
ブチッと、アルクトゥルスの領域から撤退し、白い部屋にいる。
画面越しにアルクトゥルスじじいが見える。
身体の緊張が消える。
「あぶなかった〜」という声が、頭のなかからのどこからか聞こえる。
「危ないことはないんですけどね、まああまりストレス感じて貴方が直接出会う相手ではないですね」と言われる。
でもまあ、ちゃんとやるべきことはやったためか、スッキリはした。
「逃げずにちゃんとやってもらってよかったです」とエンゼルさん。
次は20年後、とかいう声が聞こえる。ゲェ〜、やめてほしいんだけどという感情。