次は布袋。
一瞬迷うような雰囲気がでたけど、これは縦と横両方いったほうがいいらしい。
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まずは縦。
「よく来た」
崖に、巨大な布袋の姿が彫られている。崖沿いの石仏、寺院?
と思ったら、その巨大な石仏、10メートルとかあるかな?
それがガラガラと崩れて中から生身の布袋がでてきた。
恵比寿のときに布袋の顔ににているなと思ったけど、
本当の布袋のところにくるとやはりエネルギーが違う。
「ま、そりゃそうだ」と布袋が笑う。
この布袋は福の神というより、修行とか禅とかそういう感じ。
「それが本来だからな」とまた笑う。
「ん?じゃあ、縦の布袋は、そういう守護とか加護があるということ?」
「そうじゃ。勉強、修練とか上達とか、そういうところのな」
「厳しいことをしないといけない?」
「さてな、厳しいと一言でいっても、人によるわな。
別に厳しいことをやれとは言わんよ。
ただ、好きでやっていることが傍目からしたら「厳しく」見えるかもしれんが」
なるほど。
「別に本人がストレスなく違和感なく突き詰められるのならそれでいい」
ふと、北野天満宮や梅がうかぶ。
「ん?学問の神様?」
「ああ、日本ではそういう効能もあるかな」
「菅原道真みたいな学問の神様みたいなものか」
「そうじゃなー。請われるなら、そういう方面の守護とか加護もできるぞ」
「でもまあ、縦の布袋として、ということですよね」
「さようじゃ」
ここまで話をして、なんかOKらしいので、次は横のほうへ。
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横の布袋。
うっとなる。ずしっと身体が重くなる。
ふりむくと、布袋が背中にのっかってる。
「枯れ木に花をさかせましょう」という言葉がでてくる。
さっきの布袋と人相が違うが、笑みは一緒。
こちらのほうが人工的な感じがするけど。
「わしはな、福や富をばらまいておるんじゃ。
花をさかせるがごとくな」
そうやって、袋に手をつっこんでは、金貨のようなお金をまきちらし配っている。
「お金配りおじさん」という言葉がでてくる。
「お金に罪はない。
お金配りや、お金のばらまきに罪はない。
罪は、それを利用して簒奪する行為のことじゃ」
たしかに。一理ある。
「お金を嫌いにならないでください」という言葉もでてくる。
「ワシは、お金の味方じゃ。
金は良い。
不便や理不尽を解消してくれる。
貧乏による心、視点の狭さを解消してくれる。
余裕をもたらしてくれる。
お金は、すごいんじゃ。
お金をもらおう。お金をばらまこう。お金をつかおう。
なぜみんな、このエネルギーを否定するんじゃ?
受け取らないんじゃ?
お金はえらいぞ。
人間の代わりにいろいろ働いてくれる。
でももちろん、人間がお金より偉くはないということではない。
お金も、人間も偉いんじゃ。
だから、人間と同じく偉いお金に働いてもらうんじゃ」
布袋がずっしりと背中にのりながら、お金をばらまいている。
私はそれに息も絶え絶え。
「悪いんだけどさ、重いんだけど」
「なぜ重い?」
え、っと思う。なぜ重いんだろう。
「それはな、心の重さじゃ。
お金に対するさまざまな、な。
お前は、色々なものに守られている。
なのに、お金を安易に受け取ることに、まだまだ抵抗感がある。
それが、わしを重く感じる要因だ。
わしのように、ただ善意でお金を配る者。存在。
そういう者は、意外にいるのじゃ。
ノブレスオブリージュ、とかな。
寄付とかな。
ほかにも、色々な。
で、お金を配って奪う簒奪者たちの匂いはもうわかるじゃろ?
そういうものには近寄らないし、寄せ付けない。
そう意図しておればいい」
なるほど、と思い
「私は、この横の布袋を重く感じる心の要因、課題を解決しました。
不要な感情や思考など、不要なものはすべて放棄しました」と意図する。
すると感じていた重みがすーっと抜けていく。
リアルな肉体に感じていたのは、右の脇腹、腎臓付近。
あとでこのあたりもパスワークいるかな?吊るされた男だっけ?
そう考えていたら、シンクロナイズドスイミングみたいに
方の上に布袋がのる。
私が土台になる。なんでや。
布袋は陽気にお金をばらまいている。
「ねえねえ、ちょっと、なぜまだ私の上に乗ってるの?」
「お金をばらまく手伝いをしてほしいんや」
「なにそのエセ関西弁w
いや、私、お金がほしいんだけど」
そういうと、お金の山に埋もれている。
窒息しそうな雰囲気で。
でもエンゼルさんやメインガイドからストップがかからない。
「えーっと、これは
あなたの手伝いをしたら、自分も富むということ?」
「Yes!」という声。
すると金貨は消え、次々に自分の体内の奥に吸い込まれ消えていく。
「手伝いといっても、こき使われるのとか嫌なんだけど」
「お主が働きたいだけ働く、やりたいことをやったらついでにワシの手伝いにもなる。
そしてますます自分が経済的に富む。金銭、現金的にも富む。
とでもアファメーションしたらいいぞい♪」といわれる。
なるほど、と重いそうアファメーションする。意図する。
そして
「私はいつでも勝手に解約できる。
そして、デメリットなことは一切受け付けない。
ガイドたちも私に協力し、この契約状況を監視する。
横の布袋との契約は、全て私に都合よく行われる」
と追加で意図をおこなう。
「それでいいぞい♪」と、横の布袋は上機嫌。
まったく重さを感じなくなった布袋は
むーんと腕をくんで仁王立ちしている私の肩の上にたち
ますます上機嫌でお金をばらまいていく。
大きくなる金貨の山。
それは広範囲にばらまかれ積み上げられていく。
まあヴィジュアルはなんかアレだが、いい感じではなかろうか。