またまた、ジュニア・ジャパンオープンで使用する電池についての記載が修正されていました。
修正というか・・・追記!?
充電池出力が過電流・過放電とならないよう保護回路を用意する、または防止するための運用をすること。また、その概要を図示等で示し安全性を口頭で説明できること。
-充電池自体に内蔵保護回路がある場合、それはどのような保護を行っているか調べて記載してくださ い。内蔵保護回路の動作がわからない場合は保護回路ないものと同様に外部的な保護を行ってください。
-保護回路のない充電池は、過電流・過放電・過熱について外部に保護回路を設けるか、それらを防止するための手順を決め運用をしてください。
-保護回路の有無にかかわらずすべての充電池は上記以外にロボット回路内のショート対策として、充電池の近くに過電流防止回路又は 20A 以下のヒューズ等を設置してください。 (多重の安全対策)[02/17 追記](過電流防止回路内蔵のタイプもその動作がわからない場合は外部的な保護が必要) [02/19 追記]
-上記については、計算式と図示できるものは図で説明してください。充電池の運用で防止する場合は その手順とチェックシートも添付してください。
赤い部分が修正部分です。
再度、良く読んでみると・・・
充電池を使用する場合には、
①過電流と過放電を防止するための(保護回路 or 運用)が必要
→ 保護回路が無くても運用で代替できる
(ただし、その「運用」というのが、どういうものなのかが謎!)
(以下②~⑥は①を細分化したもの)
②電池自体に保護回路が内蔵されている場合は、どういう保護をするのかを調べなければならない。(理解しなければならない)
→ まず、これ、調べられるかなぁ・・・
③保護回路が内蔵されているとしても、どういう保護がされているのが判らない場合は、外付けの保護回路が必要
→ 保護回路の有無だけではダメで、どういった時に保護されるのか、何に対しての保護なのか、を調べなければならない・・・
④電池に保護回路が無い場合は、過電流・過放電・過熱を防止するために(外部に保護回路を設ける or 手順を決めて運用する)が必要
→ 保護回路が無くても運用で代替できる
(これも、どういった運用ができれば代替になるのかが謎!)
⑤すべての充電池は、ロボット回路内のショート対策として、(過電流防止回路 or 20A以下のヒューズ)が必要
⑥電池内に過電流防止回路が組み込んであったとしても、その動作が判らない場合は、外付けで過電流防止対策が必要
⑦上に書かれていることを(計算式と図 or 運用の手順とチェックシート)で説明する
書いてあることをまとめると、こんな感じかと思います。
①には、過電流、過放電と2つしかありませんが、④には3つ目として加熱が加わっています。
それから、④で過電流対策について書かれているのに、さらに⑤で同じ過電流対策のことが書かれています。
なんとなく、ここらへんが、説明文として美しくない気がします・・・
で、要は、過電流、過放電、過熱に関しての保護回路が内蔵されていることを確認しなさい。それらが内蔵されていない場合は、外付けの保護回路が必要です。ということなんですよね。
どうも④の部分が、「外付けで設置しなさい」に読めてしまって気になります。
元の文章を・・・
充電池に過電流保護回路が内蔵されているかどうかを確認して、それが内蔵されていない場合は、充電池の近くに過電流防止回路又は 20A 以下のヒューズ等を設置してください。
こうしてくれればスッキリするのですがねぇ。
別に、文章を書いてくれた人を困らせたい訳ではなく、実際に現地で運営をしてくれるスタッフを困らせたくないだけなんです。
昨年のジャパンオープン(愛知)で、レスキューメイズにマカオからのチームが参加してました。しかし、彼らには充電池の規制のことは全く伝わっておらず、それを説明するのに苦労しました。(苦労したのは青木先生ですが・・・)
当然ながら、保護回路などは組み込まれておらず、即興で(サッカーチームから提供してもらった)大きなヒューズをその場でハンダ付けしたそうです。
そういう説明をするのも大変だったと思います。
マカオのチームが充電池の規制を知らなかったのは誰が悪いのか(今となっては)追及のしようがありませんが・・・
個人的には、世界大会と同様に充電池の規制を無くして欲しいです。でもどうしても規制するのであれば、全部の参加チーム(海外からの参加チームも含めて)事前に周知を徹底して欲しいです。