ロボットが黒線を外れると・・・競技進行停止のカウントを開始します。
そして、20秒以内にロボットが(外れた地点よりもゴール側の)黒線に復帰した場合には、幸か不幸か競技進行停止が解除され、(ペナルティもなく)競技が継続されました。
これを「ショートカット」と呼んでいました。 (ルール上には、そのような記述はありません。)
この「ショートカット」ですが、上の文章に「幸か不幸か」と入れたとおり、微妙です。
ショートカットでペナルティのマイナス5点を取られないのは良いとして・・・もし、ショートカットした間に得点イベントがあった場合には、その得点は永遠に入らないことになりました。
つまり、せっかくの得点源を逃してしまうことになります。
「M&Y」の初代ロボット「M&Y eins」は、ギャップが超苦手でした。 アトランタ世界大会でもギャップで外れまくりました。 外れて20秒我慢しててくれれば良いのに、ゴール側の黒線を見つけては、ご丁寧に「ショートカット」してくれてました。 私は、見ていて、黒線を外れた「M&Y eins」が、先の黒線に掛かりそうになると「逆走してくれ!」と祈っていました。 アトランタの時のコースは被災者がやたら多く得点が多かったので、ショートカットで結構な損をしていたことになります。 ショートカットしなければ、5点のペナルティを取られますが、それ以上に得点を得ることができたハズです。
「M&Y語録」では、「ショートカット」のことをブレーク(break;)と呼んでいます。
少々の得点イベントを飛ばすのは「小ブレーク」、50点以上を飛ばすのは「大ブレーク」
これは、応用問題として、学校のテストとかで大きな配点の問題を諦めたときにも使用可能です。(何のコッチャ)
で、これまでは、上に書いたとおりでした。
しかし、2009年ルールからは、ショートカットは事実上無くなりました。
2009年ルールは、黒線で結ばれる得点イベントを順々にクリアしていくことが要求されます。 クリアできなければ、即スタート地点に移動します。
ということで、もし、黒線を外れて、ゴ-ル方向の黒線に復帰できたとしても、その間に得点イベントがあると、その得点イベントをクリアできなかったことになり、即スタート地点への移動となります。(合掌)
黒線を外れても、20秒以内に次の得点イベントの手前の黒線に復帰できればペナルティは無しですが、それは「ショートカット」ではなく、「コースアウト」からの復帰ですね。