2023/1/8~1/9に開催されたRCJJ関東ブロック大会の感想です。
まず、日本リーグ・・・
日本リーグのレスキュー・ライン・エントリーの競技結果はここにあります。
全体として頑張っていたと思います。ほとんどが LEGO EV3 のロボットでした。ライントレースを2つの光センサー(カラーセンサー)で実施しているのに、ちゃんとギャップの判定をしているチームが多かったです。また、障害物の回避もLINK方式を採用しているチームが多く、確実にこなしていました。
レスキュー競技は、(救助ゾーンに行くまでの)ライントレース部分と(救助ゾーンでの)被災者救助に分かれるのですが・・・そのどちらも、ちゃんとできている感じでした。
中でも、準優勝した「HaMa-Wing 」は、競技進行停止が0回(つまり競技進行停止「なし!」)というのは、素晴らしいと思います。
また、救助ゾーンを出て、脱出ポイントを得たチームも多数あったのですが・・・「これ、本当に決め打ちじゃないよね・・・」という、疑惑が残るチームが無きにしも非ずでした・・・(苦笑)
さて、今度はWL(ワールドリーグ) Rescue Line ですが・・・
競技結果はここにあります。
Rescue Line は・・・成績を見ると得点のばらつきが凄いですよね。
優勝チームは 925点 でビリは 10点。(きれいにばらけています)
で、救助ゾーンで救出された被災者は、たったの一人でした。(それも、黒の被災者なので、正確には救助成功ではなく移送成功ですね)
上にも書いたように、ライントレース部分と被災者救出部分の2つのミッションがあるのですが・・・ほとんどのチームがライントレースするだけで手一杯だったようです。
ということで、まだまだな感じでした。
ただ、素晴らしいのは、レスキューキットレベル2(途中で拾うやつ)で、レスキューキットの移送に成功したチームが居たらしいです。 残念ながら、私が担当したフィールドで無かったので、見ることはできませんでした。(今度、アーカイブ映像を確認しよっと)
レスキュー・ライン・エントリーは、ライントレース部分と被災者救助部分を同じ仕組み(同じセンサー)で実施できるのですが・・・WL Rescue Line では、ライントレース部分と被災者救助部分は、別の仕組み(センサーやアームなど)を作る必要があり、両方を揃えることができるチームは(ブロック大会レベルでは)難しいといことでしょうか・・・
現在の競技ルールは、世界大会のトップチームをターゲットにしているので・・・仕方が無いのかもしれません。(昔は、世界のトップチームが関東のチームだったのですが・・・)
全体の感想は以上です。
で・・・
久々に・・・「おぉ!」と思ったロボット
レスキュー・ライン・エントリーのロボットで、珍しく横向きに距離センサーが装着されていました。
「これ(距離センサー)は何を検知するの?」
「坂道です」
「えっ、これでどうやって坂道を検知するの?」
「坂道になると、この旗みたいなのが、センサーの前に行くので、それで坂道になったことがわかるんです。」
「なるほど・・・」
ということで、自作の傾斜センサーでした。
(最近は、こういう自作センサーをめったに見なくなりましたねえ)
もう一つも、レスキュー・ライン・エントリーのロボット
こちらは、2つのタッチセンサーがロボットの後ろに装備されています。
(上の写真では、右側が前)
で、ロボット前方のバンパーを押しても、後ろのタッチセンサーが反応します。
つまり、前進でも、後進でも壁の接触を検知することができる仕組みです。
いゃ~、子供の発想力は素晴らしいです。