関東ブロック練習競技会でのレスキュー競技にいて、私の感想など・・・えっ、聞きたくないって? (苦笑)
まあ、いつも偉そうに書くから・・・でも、今回も偉そうに書いちゃいます。(笑)
まず、壊れるロボットが多い!
壊れるといっても勿論、大破する訳ではありません。
何か、部品が取れたり、センサーが外れてしまってブラブラしたり・・・
折角、すばらしいロボットを作っても本番の競技で機能しなければしょうがないですよねぇ。
光センサーが機能しなくなればライントレースが出来ないので、正しく進むことができません。
タッチセンサーが機能しなければ、障害物を回避することができません。
ジュニアレスキューのロボットはジュニアサッカーのように、ガンガンぶつかる訳ではありませんが、それでも壁や、障害物や、部屋の出入口などに接触するかもしれません。
それでも、壊れないように頑丈に作って欲しいです。
まあ、部品を撒き散らすロボットは・・・過去にもありましたけどね・・・(笑)
最後の手段として、ガムテープでぐるぐる巻きにしたり、瞬間接着剤で固定する荒技もあります。 とにかく、壊れないようなロボットを作りましょう。
次は、急遽発生した変更への対応です。
本来、ルールに書かれているように運営側も実施すべきなのですが、対応できないこともあります。 ルールでは部屋の入口が25cm×25cmなのですが・・・今回の競技台は高さ23cm×幅24cmという部分がありました。
もう、これはその場で切ったり削ったりはできないので、そのままで行くしかありません。 そのように急遽発生した変更にも対応することが必要になります。
まあ、これは、本来は標準ルールとは異なるローカルルールとして事前にアナウンスすべき事項ですね。 スタッフの反省でもあります。
ただ・・・世界大会ですら急遽発生するローカルルールはありますので・・・
三番目は、思い込みをすてて、いろいろな想定を考えて欲しいです。
今回のコースは曲線の上に障害物が置かれました。 ロボットは曲線をライントレースしてきて障害物にぶち当たります。 タッチセンサーが広範囲にあるロボットは障害物を探知できます。 でもタッチセンサーがロボットの前面にしか無かったり、探知範囲が狭いと障害物を認識できません。 さらに都立高専の障害物は、変な形の岩(M&Y語録:魔の山)ですので、障害物の認識がとっても難しいです。
普通の四角のブロックしか想定していないと障害物を回避できません。 今回、障害物にぶつかったままガガガガッ・・・と動かなくなるロボットが多かったです。 かわいそうだったのが超音波センサーで障害物探知をしたチームでした。 超音波センサーは探知範囲が狭いので、やっぱり障害物を認識できていませんでした。
(これらは、直線の上に障害物が置かれていれば、何の問題もなかったかもしれません。 でもルール上は、直線に置かれる・・・とは書かれていませんからねぇ。)
きっと、障害物は直線に置かれるだろう、これまでもそうだったし・・・というのは、正しくありません。 2008年の関東ブロック大会では、カーブの上に大きな障害物が置かれました。
レッドゾーンに大きな障害物やスピードバンプが設置されるかもしれません。 というか、もし、私がコース設計を任されたら、きっと置きます。
缶にはアルミフォイルを巻くことになっていますが・・・導通性があるとは限りません・・・
想定を限定しないで、いろいろな発想をして欲しいです。
最後に、基本のライントレースを確実に・・・
どんなに素晴しい被災者を探知する能力、被災者を移動する能力があっても、被災者の居る部屋までたどり着かなければ「全く意味がありません。」
被災者の待っている2階の部屋までは確実にこなして行く必要があります。 今回は、プライマリでは24チーム中の7チームだけが2階に行けました。 セカンダリでは4チーム中の1チームだけです。 まずは、2階までは確実に行ける様にしましょう。
でも「確実に行く」と言っても、言うは易し行うは難し、ですよね。
今回、プライマリで優勝したチーム「Σ」も成績上は満点のパーフェクトでしたが、2部屋目でラインを外れて既に通った黒線に戻ってしまいました。 (20秒以内に外れた場所に戻ったので競技進行停止にはならなかった) でも、世界大会のルールだとしたら競技進行停止になっていました。
まあ、それでも、被災者を救助できたのは表彰された3チームだけだったので、素晴しいことは変わりません・・・
いろいろ偉そうなことを書いてますが・・・
これまでの経緯からすると、関東ブロック大会は一発勝負の可能性が高いです。 そうすると、いかにその一発で最高のパフォーマンスを出せるか・・・が勝負なんでしょうね。(きっと)