杉並の家には、玄関の横にあるハナミズキの木に、巣箱が、一つ、もう一つは、小さな書斎の窓越しに観察できるように、白梅の木の二股の間に、据え置いてある。もう、ここ、4年くらいは、毎年、連続して、これらの巣箱に、シジュウカラが、巣作りをして、営巣・産卵・抱卵・孵卵して、その子孫達を、十何羽以上も、旅立たせてきたが、今年も、又、ジュジュジュ、ピー・チュチュと、鳴きながら、恐る恐る、慎重に、巣箱に、近寄り、小さな入り口から、緑色の苔をくわえて、巣の中へと入っていく。2年程前には、卵からかえった雛が、掃除用に開け閉め出来るようにしておいた屋根の蓋が、空いてしまったために、カラスに、連れ去られ、食べられてしまったが、それからは、構造を変更して、締め切るようにした。玄関の通りに面した巣箱は、卵がかえると、ピーピーと、大きな声で、餌をねだるので、卵がかえったことが、すぐに分かる。その頃には、青虫や、毛虫、蜘蛛を、主食として、親鳥が、交代で、ひっきりなしに、餌を運んでくるのである。今年は、何羽が、巣立って行くのか、大いに、楽しみである。