ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

鶴を飼ふ

2016-12-01 04:20:13 | 







夢を見る をみなは胸に 鶴を飼ふ     夢詩香







*先のアメリカ大統領選挙では、アメリカ国民はトランプを選びました。ほとんど、彼が男だという理由だけで。たぶん、それだけで。

愚かというほかはありません。なぜ人間は、ヒラリーの心を見抜けないのか。自分の力を国のために使いたいという真心が、彼女の中にあるのを見抜けないのか。

それはやはり、男性も女性も、見栄えのみで女性を見ているからです。

美しいか美しくないか。自分の好みか、好みでないか。

馬鹿な男は、女性を見るだけで、みだらな想像もする。そういう嫌なことを胸に抱えている人間は、どうしても女性を、歪んだ目で見てしまう。

所詮はセックスの相手に過ぎないのだと。

そういうバカげた低級なものの見方が、国を誤らせたのです。人間は、男も女も、女性に立派な美しい心があるのだと、信じたがらない。なぜならそれだと、困ることがたくさんあるからです。

女性の心には鶴のように美しくみずみずしい力がある。愛ですべてに尽くしたいと思っている。それは誰にも捕まえられない心です。神でさえ、触れたいと思う心を我慢して、見つめている。そんな美しくもかわいらしい心の真価を、なぜ認められないのか。

美しいものを支配したいと思う心は、弱さから発しています。卑怯な手でも使って自分の方が偉いことにし、支配下に置かないと、相手にしてもらえないという心があるのです。愚かなことだ。

自分も美しいことをして、美しくなればいいものを。美に支配されるのが怖くて、美を支配しようとする。だが、女性の心に住む鶴をつかまえることは、大勢でマンモスを倒すことよりもずっと難しい。

あれは何なのだと、見とれている間に、飛んで行ってしまう。もうどこにもいない。

一度逃した鶴は、二度と帰っては来ない。







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