目覚めれば 暗きまよひの 雲は晴れ みづから光る おのれをぞ見る
*調子が戻ってきたかのように思いましたが、わたしはなかなか面白いものが詠めません。というのも、今添島揺之が毎日歌を詠んでいて、そっちにエネルギーをとられてしまうからです。
わたしたちは、この存在の頭脳と感性を共同で使っているのでね、こうしてちょっとした不都合も起こります。でもまあ、彼がやる気になっているのはいいことだ。今はわたしは控えめにして、彼を応援することにしましょう。
それはそれとして、表題の作は、大火のものです。推敲ができていなくて、まるで引き抜いたばかりの泥付き大根のようですが、このままいきましょう。
自分に目覚めれば、暗い迷いの雲は晴れて、自ら光る自分の魂を見る。
真実をそのまま詠ったものですね。実際、解脱をした人ならこれがわかる。人間は解脱をすると、自ら光る太陽のように、自分を熱く感じ、その自分が、愛で何でもやってゆける、すばらしい存在であることに気付くのです。そしてあまりにも美しい、良い人間になってゆく。
まさしく、さなぎから蝶に変わっていくように、魂が自由の高空に飛び立ってゆく。そのすばらしい幸福の中で、人間は自分にしかできない、すばらしいことをいくらでもやってゆくのです。そしてこの世界を愛の天国に変えてゆく。
人間は、馬鹿ではない。すばらしいものなのだ。愛ですべてをやってゆく。
添島揺之は、人間の魂です。今はこうして、変則的な形で自分を表現しているが、いずれ時が来れば、この世に人間として生まれてきて、すばらしいことをするでしょう。
たまちはふ 神にねがはむ このわれを よき世なすため 使ひたまへと 揺之
よい歌だ。愛の道をまじめに生きていく人間の、美しい決意が表れている。
わたしたちも、人間の目覚めを助けるために、できることはすべてやっていきましょう。