若き日に 我慢のすべを 学ばざる 人は年経て あほうとならむ
*今週もいくつか詠めましたが、不調ですね。なかなかすっきりとした良いものが詠めません。わたしたちが絶好調だったころは、ほとんど考えなくてもすらすら面白いものが出てきたものですが。魂の感性の中枢をしばられていると、どこか言葉がぎこちない。表題の作なども、言いたいことはわかるのだが、最後の7がうまくきまっていませんね。ほかにもっとおもしろい言い方はないものと考えてみましたが、これ以外に思いつきませんでした。
若いころに我慢の仕方を覚えなかった人は、年をとってから、馬鹿な人になりますよ。
本当は、年とってもいやらしく子供じみた、自分のことばかり考えている馬鹿な人になりますよ、と、もっときつい意味をこめたかったのですがね、7文字でそこまで意味をこめることができませんでした。なかなか難しいですね。
でもまあ、これは真実です。我慢のできない人は、何をすることもできません。人間、何らかのことをなそうとすれば、忍耐力は必須のアイテムです。我慢のできない人は、壁にぶつかったら、すぐに投げて、逃げてしまう。そして人生を、何も努力せずにだらだらと過ごし、年を取ってきたら、若い者に嫉妬して馬鹿なことばかりする、嫌な人間になってしまうのです。
ですから、若い時には我慢の修業をするべきです。若さを失うことが怖くて、焦って早いうちから完成を焦ってはいけません。若いころは勉強し、自分のわがままを抑え、人に頭を下げていくことを学んでいきましょう。
10代は勉強の仕方を学び、20代は社会の勉強をし、30代は人生の勉強をする。そうすれば40代から、本式に自分の人生の目的が見つかります。何のために人生を使うのかが、わかってくる。そして50代で、すばらしい仕事ができる。
若さに奢って、勉強を怠ってきたら、50になっても子供のわがままを卒業できない、馬鹿な大人になってしまいますよ。そうはなりたくなかったら、真面目に勉強しましょう。我慢をして、人に頭を下げていき、いろんなことを教えてもらいましょう。
若いということは、すばらしいことですが、反面、まだ何も知らない、何もできない、無知と未熟さを抱えているものなのです。その無知を制覇していくために、若さという宝を、勉強に投資していきましょう。真面目にやっていけば、年をとってから、いろんなことがわかる、すばらしい賢者となることができますよ。