人を捨て おのればかりを たふときと すればうしなふ とこしへの道
*偽物の人間が、自分を幸せにするために、どれだけの人間を犠牲にしているか、それを考えてみましょう。
人の美貌を盗み、自分をきれいにするためにも、かなりの数の人間を犠牲にしています。顔だけでない。足なども人から盗むからです。今は足の長い細身の美人が流行っていますから、そういう理想の形にするために、何人かの人間からいいものを盗んで、自分の霊体にくっつけるのです。
そうやって、理想的なスタイルを作る。
また自分はほとんど何もいいことをしていませんから、自分の徳分というものは少ない。だから他人から徳分を盗んで、自分にくっつけるのです。それもひとりやふたりではない。多くの人間から多くの徳分を盗み、全部自分にくっつけるのです。
ひとりの馬鹿を幸せにするために、実に百人は犠牲にしていますね。
馬鹿は嘘と盗みで作った自分と、自分だけが幸せになるために改造した人生を、平気で生きているのです。
遠い昔から、そんなことばかりしてきて、本当の自分の人生はほとんど生きたことがなかった。だから馬鹿どもは自分の修業というものができていません。この、人類の進化をかけた時代にまでなってきて、いまだに動物的エゴを脱ぎ捨てることさえできないのです。
そういう人は、もうこの時代で人類を落ち、永遠にこの世界を失うことになったのです。
彼らは、これから上昇していく人類の霊魂の進化の道から、外れてしまったからです。
人を馬鹿にして、自分の幸せばかり考えてやってきたら、とうとう人間の永遠の未来を失うことになったのです。