たまがきの うちのこころは きぬかづき よろひまとへど まなこよりいづ
*「たまがきの(玉垣の)」は「うち」とか「みつ」にかかる枕詞ですね。枕詞は便利ですからよく使います。この活動の中でたくさんの作例をなしてきましたから、みなさんにも勉強になるでしょう。
何事も積み重ねが大事だ。これからもたびたび使って経験を積んでいきましょう。
「かづく(被く)」は「かぶる」「布などで頭を覆う」という意味です。響きのよい言葉なので活用してください。「かぶる」というより品よく聞こえますね。こういう古語はたくさん押さえておきたいものだ。
自分の内なる心は、布をかぶったり、鎧をまとったりして隠しても、目より出るものだ。
まあわかるでしょう。去年に経験した感覚の進化は、人類の心に劇的な変化をもたらしています。だれにも、目を見れば苑心を見抜くことができるようになった。どんなことを考えているか、目を見るだけでわかる。
去年の今頃は、まさかそんなことを経験するとは思っていなかったでしょう。進化の発現は突然だった。ある日突然、水があふれだすように感覚がほとばしり、世界の幕が一枚きれいに剥げたかのように、真実がどんどん見えてくる。
テレビに映ったいかにもりっぱなことを言う紳士や、美しい女優などが、何を考えているかなどということも全部わかった。
今の時代、目立つところにいる人間はほとんどが馬鹿ばかりですから、きれいな顔の奥で猿のように低級なことを考えている。それがわかって、芸能界やそのほかの派手な世界から、一斉に人が退き始めたのです。
表情を整え、立派な服を着て、殊勝なことを言っても、どうしても隠せない。目を見られたらすべてを見抜かれてしまう。だが、おもてにでないわけにはいかない。みんなの前に出ないわけにはいかない。馬鹿な人間は、見られたら恥ずかしいところを世界中に見られながら、おそろしく幼稚な嘘をつかねばならない。
あまりにも苦しい。
それが、嘘ばかりついてきた馬鹿の当然の報いです。
ですがさて、今年はどうなるでしょうね。芸能界の猿は、今年も同じようなことをしていくつもりでしょうか。まだ、恥をさらしてみなの前で嘘をつきつづけていくつもりなのか。
じっくりと見つめていきましょうか。