10円玉の裏には、平等院鳳凰堂が刻印されています。
前から、一度、見てみたいと思っていました。平成24年9月(2102年)から始められた改修工事が平成26年(2014年)9月に終わったということで、12月の郵便局訪問に併せて、行ってみることにしました。
源重信の別荘だった建物を藤原道長が、夫人より譲り受け、道長の子の頼通が永承7年(1052年)に寺に改修したそうです。
浄土を表現した建物も庭園も美しいです。
「美しい。だけど、思ったより横幅がないな。」が私の感想です。私はもっと長い建物であると想像していました。でも、屋根の細部など美しいかぎりです。
今回の改修では、名前の元となった、鳳凰に金箔が貼られたそうです。
屋根瓦は、光沢のない「古色仕上げ」が採用され、壁や柱は、「丹土(につち)」という赤茶系の顔料で村れたとのことです。
10円玉の絵柄も、池から見たところです。本当の入口は、反対側のこちらのようです。
そして、中央にあるのが阿弥陀堂です。天喜元年(1053年)に建立されたそうです。
ここには、定朝が作った阿弥陀如来座像が有ります。また、52体の雲中供養菩薩像も有ります(26体は、鳳翔館に展示されていました)。正面の扉を開けると、池の向こうからこれらの仏像が拝見できるようになっているようです。
木造建築が1000年近くもその姿を留めているとは、すごいです。しかも美しい。これを残してくれた先人に感謝するしかありません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます