チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

200422裏 小包第3期 スロヴェニア10 Krona +ボスニア・ヘルツェゴビナ混貼り

2007年12月26日 21時21分17秒 | 小包第3期
200422裏 小包第3期 スロヴェニア10 Krona +ボスニア・ヘルツェゴビナ混貼り

到着印:TREBINJE 23 VI 20 a (1920年6月23日)、ドイツ語のK. UND K. MILIT. POSTを削除してユーゴ化した消印。活字VIは誤植で正しくはIVです。
引渡し印:TREBINJE 24 IV 20 (1920年4月24日)、ドイツ語のK. UND K. MILIT. POSTを削除してユーゴ化した消印。到着印とは郵便局名の活字の字体が異なっています。
小包受取人サイン日付:1920年4月24日

200422表 小包第3期 スロヴェニア10 Krona +ボスニア・ヘルツェゴビナ混貼り

2007年12月26日 21時19分30秒 | 小包第3期
200422表 小包第3期 スロヴェニア10 Krona +ボスニア・ヘルツェゴビナ混貼り

小包第3期 ボスニア・ヘルツェゴビナ地域内便
小包送票:オーストリア・ハンガリー帝国占領下のボスニア・ヘルツェゴビナ8 heller(剣)の小包送票に、ローマ字でKRALJEVSTVO Srba, Hrvata, i Slovenaca と加刷 (小包送票代金の収入印紙、小包料金に含まない)、ドイツ語・セルボクロアート語、価格表記あり、ピンク色がかった紙

小包ラベル:Sarajevo H. P. A. 341
その他のラベル: 白色紙に赤字でV;セルボ・クロアート語でVriednost価格表記(保険)付きを示す。このラベルは、オーストリア・ハンガリー帝国時代のドイツ語やハンガリー語表記のラベルとは字体が全く異なっているため、ユーゴスラヴィアの書式と考えています。
料金手書き:1090

切手:スロヴェニア50 vinar (Mi.107、目打ち後に糊引き)、10 Krona(Mi.112)
ボスニア・ヘルツェゴビナDRŽAVA SHS(キリル文字)加刷40 heller(Mi.7)、
合計10 Krona 90 vinar
備考:
スロヴェニア50 vinar は目打ち後に糊引きされたため、目打ち穴が糊でふさがれ切手の切り離しの際に切りにくくなり、隣の切手の目打ちが付着しています。

料金計算:
重量料金8.7 kg---9.0 Kruna
価格表記(保険)料金1000K---1.5 Kruna
代金引換料金1000K ---20 heller
通知料金---15 heller
合計10 Kruna 85 heller (貼り付け切手は、5 heller過剰)

消印:SARAJEVO 22 IV 20 g (1920年4月22日)、ドイツ語のK. UND K. MILIT. POSTを削除してユーゴ化した消印。

参考文献:小包送票の表示及びラベル
Arge der Balkan Länder, No. 130, p.6-13, (1994)
Thomas Artel
Einführung in die Verwnedung von Klebzetteln als besonderer Kennzeichnung von Paketbegleitadressen 郵便小包送票の特別表示事項へのラベルの使用
備考:各種表示に関しては、規定のラベルを貼る代わりに、手書きで表示することも許されていました。