チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

200215裏 小包第3期スロヴェニア50 vinar 目打ち11

2007年12月11日 21時36分32秒 | 小包第3期
200215裏 小包第3期スロヴェニア50 vinar 目打ち11

右上の円形印と二行の直線印とサインを模した印
これは、地名がLjubljanaとなっていますから、小包発送者のスタンプであり小包の郵送に関連した郵便印ではないと考えられます。その日付は1920年2月16日となっており、表側の切手の消印「LJUBLJANA 1 ? 15. II. 20」 (1920年2月15日)とは日付が異なります。これらの日付けの内のどちらかが間違っていると思われます。
到着印:ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエヴォ局の到着印はありません。
小包引渡しサイン日付:1920年2月19日
その他:左上の20/IIの鉛筆の書き込みは、代金引換金を処理した日付けであると推定しています。

200215表 小包第3期スロヴェニア50 vinar 目打ち11

2007年12月11日 21時35分45秒 | 小包第3期
200215表 小包第3期スロヴェニア50 vinar 目打ち11

小包第3期 スロヴェニアからボスニア・ヘルツェゴビナ宛て
小包送票:ユーゴスラヴィアSHS 16 v(小包送票代金の収入印紙、小包料金に含まない)、スロヴェニア語、ピンク色紙
小包ラベル: Laibach 1 2215
料金手書き:無し
その他の表示:手書き青色W; ドイツ語Wertで価格表記を表します。

切手:スロヴェニア50 vinar(Mi.107, 目打ち11)、2 Krona (Mi.110) 2枚、5Krona(Mi.111)、合計9 Krona 50 vinar

2 Krona切手のプレーティング: 下から上に向かってpos.13, 14 (カナダのA. H. Stokes博士の研究資料に基づくものです)

備考:
①50 vinarの目打ちは、通常は11 1/2ですがこの切手は11です。切手の左側にドイツ語で「Zahnung 11」と赤で書き込みがあります。これは「目打ち11」という意味であり、コレクターが書き込んだものです。小包の取り扱いのための記載とは関係ありません。
②上の真ん中に「DEUTSCH SV. KANIZA」と思われる青色スタンプが押されています。そしてその右側に薄い赤色で価格らしいものの書き込みがあります。これは、切手商かコレクターの所有印あるいは販売印とその価格であろうと推定しています。小包の取り扱いのための記載とは関係ないと思われます。
このような①や②のようや書き込みやスタンプは迷惑なものですが、他にもこのような例があります。

料金計算:
重量料金3.4 kg---4 Krona 50 vinar
価格表記(保険)料金2000 K---3 Krona
代金引換料金1000 K---20 vinar
配達料金---1 Krona 80 vinar
合計9 Krona 50 vinar (貼り付け切手と一致)

消印:LJUBLJANA 1 ? 15. II. 20 (1920年2月15日)、ドイツ語表記LAIBACHを削除してユーゴ化した消印。