motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

東海道サイクリング その5 (三島→横浜)

2020-06-29 18:28:00 | 旧五街道サイクリング
京都三条大橋からシェアサイクルを乗り継いで東へ進むこの企画。
神奈川・東京に渡るのはまだよしておきなさい宣言が出ていたため前回は三島に着いたら即帰宅しましたが、6/19にようやくその制限も撤廃されました。
そういうことで、三島から先東京方面を目指す続きとなります。

三島~東京は110kmということなので、朝4時出発で頑張ればその日の20時ごろには着けるはずです。
ただ、せっかくですしいろいろ途中で写真を撮ったりしたいというのと、都心部だとどうしても速度が落ちること、ゴールは日がある時間に達成したいことなどから途中横浜で分割することとしました。




4:28 快活CLUB三島店を出ます
空は、なんかかなり曇っていますね…風も強いです。しかも向かい風…


ミスト状に小雨が降っていましたがこれくらいなら大丈夫だろうと進みます。
三島大社の最寄り駅、伊豆箱根鉄道の三島田町駅にて。




三島大社の鳥居の前を通って東へ。
途中で国道と旧東海道が分かれたり再度合流したりを繰り返します。




東海道の難所として知られた箱根峠、険しい坂道でも滑ることなく進めるようにと石畳が整備されました。
東海道松並木の景観とともに石畳が復元された旧東海道。これはいい雰囲気です。


ただ、歩道部分は完全に石畳化されているので自転車ではまともに走行できません。
この区間も一応自転車の歩道通行が可能なはずですが車道の路肩を走行しました。早朝なのもあって交通量も少なめで走りやすかったです。

また、箱根を通る道というのは距離こそ短いものの御存知の通り勾配が過酷で現在でも避けられがちなルート。
古代の東海道は足柄峠を通るルートだったものの西暦800年頃の富士山の噴火で通れなくなり、代替ルートとして箱根路がひらかれたとのことです。
五街道整備のころには足柄峠も当然復活していましたが選ばれたのは箱根峠ルート、距離の短さが重視されたものかと思われます。

その後鉄道の東海道本線も丹那トンネルが出来るまでは足柄峠回り(現在の御殿場線)でしたし、東名高速道路も箱根を避け足柄峠を経由しています。
現在ではメインルート感を失った箱根峠ですが、それでも関東から比較的近い温泉地として賑わいを見せているようです。




高規格な国道1号線から逸れ、旧東海道を進みます。




ただ、厳密に旧東海道を進むと石段区間だったりするので可能な限り沿う形で峠を越えていくことにしました。




かなりの急勾配です。
箱根が険しいところであることは覚悟していたので、アシストを全部使いきる覚悟で惜しげもなく使いグイグイ登っていきます。


ただ、このあたりから雨風が勢いを増してきました。どんどん体力を奪われます。
なお、どうせ雨なんか降らないだろと軽く考えていたためカッパは持ってきていません。バカだ。
三島の市街地でも小雨だし行ける行けるなんて甘い考えだったので買わず、次にコンビニが現れるのは7km先元箱根のあたりです。




5:41 三島スカイウォークのすぐ近くですがここでちょっと雨宿りを。


結構強烈に降ってきました、10分くらい雨宿り後若干弱まったので仕方なく再開。




再開させたもののやっぱり雨が強い…


6:09 再度休憩
進み始めてすぐですが、山中城口のあたりから旧東海道に入った所に屋根付きの休憩箇所があったのでここで30分ほど雨宿りさせてもらいました。
電波も問題なく入るのでYouTubeの新着動画を見て落ち着くのを待ちつつ体力を回復させます。


一向に止まないので仕方なく出発。
カーブした道に「生か!死か!決めるは君のスピード!」とデカデカ書かれているのが峠って感じです。


君のスピード…




7:22 箱根峠 ここから神奈川県
ここまで約16kmを雨宿り含め3時間近くかけているわけで、正直めちゃくちゃ遅いのですが大雨という事情ゆえ仕方がありません。




峠を越えてすぐのところにある道の駅箱根峠でまたも休憩。休憩しすぎなんだよなぁ…
ここまで峠道には自販機がほとんどなかったので、密閉された室内でホットのドリンクを飲めるというのは大変ありがたいものです。


道の駅箱根峠は高台にあるので芦ノ湖を綺麗に望むことが出来ます。
ただ、こんな雨風。自転車漕ぐにはあまりに過酷です。


この先は基本的に下り坂なので幾分楽でした。
若干雨も弱まってきていい傾向です。


8:02 箱根町港
このあたりが箱根駅伝のゴールとなる場所。芦ノ湖のほとりに当たります。


箱根関所跡も立派に復元されています。
この道は現在も自転車で通り抜けが可能で雰囲気がよく楽しめました。


元箱根エリアではドコモバイクシェアサービスも提供されているようでした。
こちらもHELLOCYCLINGと同様に電動、乗り捨て可能ですがエリアが細分化されていてその範囲内でしか返却が出来ないというシステムを取っています。
つまり、神奈川西部エリアで借りたら同一エリアで返すしかなく、東京都まで行って帰すという使い方はできないということみたいです。

まあ、普通の利用形態なら別に困ることはないわけですが、ステーションがあればどこでも乗り捨て可能なHELLOCYCLINGみたいなシステムではないので街中の小移動に特化しているのかなとも思います。
だからといって、HELLOCYCLINGが長距離の県境跨ぎを推奨しているとも思えませんが(笑)


ちなみに、昨日紹介し忘れましたがサントムーン柿田川のステーションには関東側のブランドであるダイチャリ仕様の車両が止められていました。
つまり、この方は箱根峠か足柄峠かわかりませんが県を跨いで来たわけですね。最寄りの平塚からでしょうか?
今回私はこの車両の逆を行っているわけですね。結構こういう移動をしている方もいるみたいですね。


シェアサイクルが置いてあることからも、この辺りは走りやすく整備されていて助かりました。




8:26 元箱根港に到着
赤鳥居が大変目立つところですがそんなことはどうでもいいんですよ、真っ先にセブンイレブンに向かいレインコートを購入しました。
雨は落ち着きつつありましたが油断したらどうせまた降られます。

元箱根というだけあって街として発展しているのはこのあたりで、箱根関所があるあたりからは山を1つ越えた先に位置します。
箱根という街自体は今の元箱根のあたりに存在していたのですが、五街道東海道整備の過程でこの地に関所を置くとなると数少ない山間の土地を奪うなと反対運動が起きたそうで仕方なく人工の町を少し離れたところに作ったということだそうです。




旧東海道は元箱根交差点から右に曲がって畑宿方面へ進んでいきます。お玉が池を見つつ再度の上り坂。


旧東海道はこの辺りでも石畳が残されており歩き通すことが出来るようになっています。
ただ、自転車や車はこんなの進めないのでS字カーブで迂回することとなります。


七曲がりの看板なんていうのもあります。これはすごそう。


地図で見るとかなりすごいことになっています。
長距離を移動するドライバーさんはそもそも足柄峠回りの東名高速道路に行くでしょうし、箱根を通る場合でも高規格の無料道路である箱根新道があるため旧道となる県道732号を通行する車はかなり少ない印象を受けました。自転車的には走りやすくて大変助かるものです。


七曲がりでうねうねすることで勾配を稼いでいるとはいえ、それでもかなり険しい道です。
ブレーキ掛けずにかっ飛ばしていきたいところですが、雨で路面が濡れていて転倒が怖いので速度を節制しつつ下っていきました。


畑宿は宿場町ということではないのですが、峠越えの途中で一息つく場所として休憩できる茶屋などが設けられています。
バス停名も本陣跡、旧街道らしい雰囲気が漂う通りになっています。
箱根新道に多くの自動車が流れることからこのあたりの道は拡幅されておらず、センターラインの無い狭いものとなっています。


須雲川のあたりにも赤い大鳥居がありました。


ここも、かなりの急勾配です。
電動アシストだから峠越えが出来ましたがノーマルの自転車だったらかなり厳しそうです…




温泉旅館が増えてくると、もうすぐ温泉地で知られる湯本です。






位置エネルギーに任せて坂を駆け下り、箱根湯本駅へ。
ちょうどロマンスカーEXEがやってきました。未更新の車両って減ってるはずですよね。


9:25 箱根湯本駅
とりあえず駅に着いてから、どこの温泉ならこの時間でも空いてるかなぁと調べることにしました。


この湯本付近ですが、かなり無駄な移動をしております。
坂を下ってとりあえず箱根湯本駅に着いたはいいものの、温泉に入ろうと思ったら再度来た道を戻って坂を上る必要があったというわけです。
この時点で既にアシスト残量はあと5kmほど。これ以降はもう使えませんね…


坂を上っている途中で見つけた紫陽花。
雨に降られて大変な目に遭いましたが、こういう景色を見る分にはいいものですね。


9:48 箱根の湯
ここは10:00からオープンということなのでいい時間に来ることが出来ました。
10分ほど前ですが既に入れるとのことだったので早速お風呂。
雨で体力を奪われ、体も冷え切っていたのでここで温泉に入れるというのは最高ですね。

温泉に入っているうちに雨が少し強まってきました、ただ先程まで指先が痺れていたのですが指先まで生き返りました。
さてここから再度頑張って東を目指します。


返却可能ステーションは約26km先の平塚駅。
この先は険しい坂はないはずですがアシストなしで進むというのはちょっと大変かもしれません。


小田原市に入りました。


風祭駅の前を通った際にふと見かけて寄ることにしたのがこちら。
箱根登山鉄道の107形車両が保存されているのは鈴廣かまぼこの里の向かいに当たります。
箱根駅伝の小田原中継所はちょうどこのあたりに設けられるようです。




ここはcafe107という名前でカフェをやっているそうですが今回は時間もないのでパスさせていただきました。
また箱根に来ることはあるでしょうし、その際は覚えておきましょう。

屋上には冷房装置、に見えてこれは急勾配を下ることに備えた抵抗器。
箱根登山鉄道の前身が強羅までの区間を開業させた1919年に導入したチキ1形がルーツで、車両の鋼体化など大掛かりな改造を受けているものの車籍としてはそのころから延々と引き継いでいるようです。
車体自体は後年の載せ替えになるもののそれでも1950年代。かなりレトロな見た目でファンも多いものと思われます。


11:00 小田原城
…ではなく、小田原市内にあるういろう屋さんです。

水曜どうでしょうの原付日本制覇企画で小田原城が撮れず、小田原城ということにしたことで有名なお店ですね。


さて、本家小田原城ですが橋まで行ってもほとんど見えません。
確かにこれはういろう屋でごまかして先を急いだほうがよさそうです。




経路を見てもわかる通り、折角なので小田原駅前を経由してから再度東海道沿いに戻りました。


東海道13の渡しのうちの1つ、酒匂(さかわ)川を越える手前で湘南クッキーの自販機を見つけました。
よく考えたら今朝起きてから飲み物だけで何も食べていません。おやつがてら頂くことにしましょう。


手作り感のあるパッケージに入ったクッキー。4枚入りで90円からとお求めやすい価格なのがいいですね。
どちらも90円のクッキーですがシンプルに美味しいクッキーでした。
前に江ノ島に行った時にも見かけたんですが購入するのは初めてなんですよね、ここまで安い価格設定だったとは。


小雨と強風の中酒匂川を越えます。


11:53 国府津駅前




国府津を出たあたり、海岸沿いの道を行くだけなので平坦だと思っていたのですがこの辺りはなだらかながら上り坂が続くんですね。


史跡 車坂と書かれた看板もありました。やっぱこれは坂ですよね。
アシストがあれば難なく超えられるのですが、残念ながら箱根の峠ですべて使い果たしてしまいました。


橘インター入口バス停を過ぎると、小田原市を出て二宮町。


しかし、すぐに小田原市に戻され


またすぐに二宮町に入り直します。


この辺り、地図を見るとわかるのですがかなり入り組んだ境界線が設定されています。
見た感じ飛び地はないので住民が好きなほうに入ったという感じではなさそうです。
理由が気になりますが少し調べたくらいでは出てきませんでした。

しかし、律儀に境界線に沿ってそのたびに看板を掲出するというのもかわいい気がします。
たしか桶狭間のあたりとかは1回しか出していませんでしたし。


旧伊藤博文邸の滄浪閣前のあたりから東海道松並木が現れます。
首都圏に入ってからもこれだけ立派な松並木が見られるとは驚きました。


ただ、道幅が足りないので東京方面は松並木の北側を通ることになっています。


12:52 大磯宿本陣


旧東海道と東海道本線が交差する辺りは化粧坂と呼ばれていて、それにちなんだ看板も建てられていました。
坂とは言うものの勾配はほとんどなく、アシストを殺して発電機を回す状態になった自転車では漕がずに進むということはできません。


ちょうどこの化粧坂と呼ばれるところ、東海道線の下を地下道で潜った先ですがこんな天候でした。
雨は落ち着いてきてほぼ降っていないと言えますがこの向かい風です。台風ですわ…


相模貨物駅の横を通って先へ。




平塚宿のあたりはかなり市街地化されておりほぼ当時の痕跡は残されていません。
それでもこうして石碑が残されているのはありがたいことです。
市街地化されていても旧東海道は裏路地的に残っていて別に幹線道路が整備されている、といった都市は結構多いのですが平塚は旧東海道をそのまま拡幅したようです。その点は珍しいのかも。


13:25 平塚駅西口に到着


ここで自転車を返却。ダイチャリのエリアにハレノヒサイクルのミニベロがいるとちっちゃくてかわいいです。


12時間上限を突破しているのでお値段を考えれば使い続けるほうがいいのかもですが、電池がほとんどないのでここで車両交換をしたほうが得策です。


七夕の街、平塚。お腹が減ったのでここの駅前でなんか食べていくことにします。


駅前のやよい軒でお昼にしました。ごはんお代わり無料なのが嬉しいですよね。
かなりお腹が減っていたので米をたくさん食べられるというのはありがたい限りです。ごちそうさまでした。




14:35 平塚駅から再出発します。


ここで車両を新しいものに交換するため電池は満タン、と思っていましたが60%ですか。まあ横浜までなら十分ですが。


平塚駅を出てすぐ、馬入の渡しとほぼ同一地点に架かる馬入橋で相模川を越えます。


相模川を越えると茅ケ崎市に突入
この先は旧東海道に沿って真っすぐ道なりに進み、元自動車専用道路の藤沢バイパスの手前の四ツ谷交差点から旧東海道の県道44号線へ入ります。
現在では自転車通行禁止ではないそうですが、あくまでバイパス道路。
薩埵峠区間の恐怖を跨やる気はありませんし折角なら旧東海道に沿って行きたいものです。


この辺りは自転車レーンもきちんと整備されていて大変良かったです。
ただ、結構路肩に駐車されているんですよね…歩道も自転車通行かだったので歩道に上がることが多かったです。




茅ケ崎のあたりまで来てもまだ松並木が立派に保存されているのには驚きました。
関西の側だとこれほど大規模な松並木ってほぼ残されていませんし。


15:45 藤沢本町駅
旧東海道の県道43号線が小田急江ノ島線の上を跨いでいるので、駅に至る坂道の途中から撮影。




15:50 藤沢高札場跡
ちょうどこの写真で左に見えているのが旧東海道の遊行寺橋。


この辺りの旧東海道は藤沢橋で90度向きを変えるのだと思っていましたが、その直前の遊行寺橋を経由しジグザグに進んでいたみたいですね。


昔の街道の絵を見ても、藤沢宿の境川を越えたところで大きく進路を変えていることが分かります。




遊行寺橋を通るのが厳密な旧東海道とは知らず、藤沢橋を通って遊行寺坂方面へ進みます。
藤沢バイパスが整備されるまでは自動車もこの藤沢橋経由が一般的だったようで、昔はこっちが国道1号線だったことから旧道と通称される区間だそうです。
箱根駅伝のコースにもなっており、この辺りにはギャラリーの方が多く集まるようです。


坂というだけあって結構山間なところで、アシストがないとちょっとしんどそうな傾斜が続きました。
この坂を駅伝で越えるわけですよね、5区じゃなくても坂は大変そうです…


藤沢バイパス出口の国道1号線と再度合流する地点が近づくあたりで、本日の目的地である横浜市に突入。
まだまだ戸塚区ではありますが、意外と横浜市まで近かった気がします。




藤沢バイパス出口から先の国道1号線には立派に歩道が整備されており安心して走行することが出来ます。


途中で見つけた崎陽軒のレストラン、感染症対策の関係化臨時休業のようでした。
崎陽軒、折角横浜に来たわけですし是非食べたいものです。頑張るぞ。


16:35 戸塚駅
戸塚駅の近くで旧東海道と東海道本線が再度交差するのですが自動車はアンダーパスを、自転車と歩行者は歩道橋を進む必要があります。
昔はここに開かずの踏切で有名な戸塚大踏切があったのですが2015年にアンダーパスの整備がなされ現在は解消されています。


自転車が進む歩道橋の名前は「戸塚大踏切デッキ」。
踏切があったことを残す名前ってかなりレアな気がします、なんでこんな名付け方を…?


戸塚のマンホールの絵柄はこちら。
広重が描いた東海道五十三次戸塚宿のイラストの背景ながら、箱根駅伝のランナーが走っているのが面白いアレンジです。




「東海道」の看板がかっこいい国道1号線をしばらく進みます。


17:55 保土ヶ谷駅前バスターミナル


保土ヶ谷駅を出て相鉄の西横浜駅とのちょうど中間あたりで横浜市西区に入ります。




折角なのでこのあたりで列車を撮影。
薄暮時なのでちょっと流し目に撮ることにしました。

線路は複々線になっていて奥2線は横須賀線系統、手前2線は東海道線系統となっています。


本日のお宿は桜木町に確保しました。
高層ビル群が迫ります、自転車でこのあたりまで来られるとは…

さて、地図のルートを見てもわかる通り横浜周辺ではかなり無駄に遠回りをしております。


横浜周辺にもHELLOCYCLINGステーションはたくさんあるんだろうと甘く考えておりましたが、結構少なめですね…
最も桜木町に近い伊勢崎長者町のステーションは満車だったので南太田へ向かうことにしましたが、何故か1台返却可能なはずなのに埋まっていました。
もしかしたら前に借りた人がうまく返却で来ておらず料金青天井になっているのかもしれないですね。


仕方なく返却先としたのが吉野町駅付近の「リヴシティ横濱新川町弐番館」ステーション。
…ですが、ここが究極的に見つけづらいところにありまして見つけるのにかなり手間取りました。


こんな感じで看板や旗もない普通のマンションなのですが


恐る恐る中へ立ち入ると


住民用の駐輪場の一角にHELLOCYCLINGステーションが設けられています。
駐輪可能が1台残されていたのでよかったですが、こんなところで借りる人なんか要るんでしょうか?まず見つけられない気がします。


19:00 無事に返却を済ませました。平塚からは料金体系が変わって上限1,000円。

ここから先、電車に乗っては密を避ける移動をしている意味がなくなってしまいます。
まあ東京からの帰りには電車乗るんですけど()


そんなわけで歩いて桜木町駅へ向かったのですが、途中でドコモバイクシェアを発見。


ドコモバイクシェアではステーションではなくポートというそうですが、マップを見てみるとかなり充実しているようです。
横浜周辺の小移動、観光にはかなり便利そうですし歩いている途中でもドコモバイクシェアの自転車を何台か見かけました。


日ノ出町駅まで来るとかなり栄えています。
ここから桜木町駅までは約600mとそこそこ離れていますが両駅間の歩道は結構人の往来が多く感じました。




19:39 桜木町駅


ザ・横浜という感じの夜景。これが見たくて桜木町に宿を取ったんですよね。
近くの日本丸のあたりまで散策しに来ましたが、いいものですねぇ。


ホテルは安いお部屋だったのでさすがに海側ではありませんでしたが、横浜の都会的な夜景もいいものです。


20時台なのでまだ崎陽軒の売店は開いているだろうとワクワクしながら桜木町駅に行きましたが、残念ながら感染症対策の観点から時短営業となっていたようです。
ということで純粋に食べたかったボリューミーなとんかつ弁当にしました。美味しかったです。

次回、東京日本橋のゴールへ。


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コメント (2)
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静岡のPULCLEを体験

2020-06-25 22:55:50 | 日記
HELLOCYCLINGで東京を目指す東海道サイクリング企画
前回静岡市を通った時に紹介したPULCLEがサービス開始したので、三島から東京方面へ進む前に乗ってきました。
※PULCLEは静岡地区でのサービス名で、普通にHELLOCYCLINGの一部として予約するものになっています。

訪れたのは6/21日曜日の10:30頃。
PULCLEのサービスが開始されたのが6/8なのでちょうど2週間ですね、どれほど定着したのでしょうか?


静岡駅前にはこんな感じで充電に対応した立派なステーションが整備されています。
ただ、台数が少ないですね。今後増えてくるのか、それとも相当数が出払っているのか…?


静岡市内のステーションは既にこれだけの数が設置されています。これは便利そうです。
また、私はすっかり忘れていたのですが6月中は30分無料のクーポンが出ていたのでそれを使って乗ってみるという方が多かったのかもしれません。
ちょうど天気のいい日曜日ですし、ありそうな話です。


HELLOCYCLINGでは京都なのに埼玉で防犯登録されていたりと他地区から流されて来たのか?みたいなのを見たりしますが、ここではすべて静岡で登録された新車のようでした。
(元々の埼玉で登録された車両も、もしかしたら当初は一括で登録して配備していたということなのかもしれませんが。)


自転車の前かごには静岡が誇るヤマハのロゴが入ります。ここは拘り入ってそうです。


さっそく自転車を借りて出発します。まずはまっすぐ南下して海岸線に出ます。


登呂のあたりではやたら広い自転車道が現れます。これは快適です。






まっすぐ海岸に突き当たると、海沿いに走る太平洋岸自転車道の看板が現れます。






雲は多めでしたが綺麗に晴れていてサイクリング日和でした。
静岡市街地から比較的近い位置に太平洋岸自転車道があるのはPULCLEを推すうえでは重要かもしれないですね。


11:26 久能山東照宮に到着。


ここには無料の駐輪場はあるもののPULCLEのステーションは設けられていません。
なのに、なんだこれは。皆さん考えることは同じってことですかね。


折角来たので石段を登って参拝にいってきました。


それにしてもかなりハードな道のりですね、足元もそれほど歩きやすいわけではありませんし。




山上のお土産屋さんのあたりからは有料でした。拝観料500円を納めていざ進みます。


朱塗りの建物に金色の装飾が煌びやかで、これぞ東照宮という雰囲気が漂います。
東照宮というのが徳川家康と関係があるものだということまでは知っていたのですが、ここはその中でも遺体が納められた地ということでかなりすごいところのようです。

「久能山に納め、御法会を江戸増上寺、靈牌は三州大樹寺、御周忌終て下野国日光山へ小堂を營造、京都には金地院に小堂をいとなみ所司代はじめ武家の輩進拜せしむべし。」
徳川家康は亡くなる前に、こう言い残したとのことで、東照宮の本宮である日光東照宮と並んで格の高いところのようです。




境内にプラモデルが奉納されているのがなんとも不思議で、また静岡らしくもあって面白いなと思ったりしました。


さて、下山します。登るときより断然怖いですね。




この先さらに東へ太平洋岸自転車道を進んでいきます。




富士山とセットで世界文化遺産に登録された三保松原。
あいにく雲が多く隠されてしまっていたのでビュースポットは行きませんでしたが、また訪れてみたいものです。
今回は静岡駅から漕いでいますが清水駅からなら気軽にアクセスできる距離ですし。


12:47 旧国鉄清水港線 三保駅




ここには清水港線で活躍していたアルミナ輸送貨車と入換用スイッチャーが保存されています。これ見たかったんですよね。
アッパレ静岡DCの時に調べていたもののちょっと歩いていくには遠すぎる位置ですしバスのアクセスもさほど良くないということで行かずじまいでしたが来れてよかった。






三保から清水へは清水港線廃線跡をサイクリングするか、水上バスに積み込んで海上を行くか2つとも楽しそうですが今回は廃線跡を辿ることにしました。
この流れは、また三保まで自転車で来るきっかけを作ってしまった気がします。




道中で見かけて思わず自転車と並べて記念写真を撮ったのがこちら。


ここに鉄道が通っていたことを示す名残、鉄道用地境界杭が残っていました。


廃線跡ということで気にかけてはいたのですが、この周辺にだけやたらとたくさん残っているのが驚きでした。


こちらは、形状からしてキロポストの跡でしょうか?


その先、巴川に架かる橋は撤去されていますが橋台部分に名残がみられます。


巴川を渡った先の廃線跡は道路になっておらず走れませんが、線路があったころの雰囲気が残っている感じがしてこれもいいものです。


そのまま進んで清水駅方面へ。
今回は清水魚市場はスルーして東へ進みます。お目当ては由比の桜えび。


ここから先は前回走った箇所と大部分が同じですが、薩埵峠区間で危険運転となったのでそのリベンジです。
興津川を越える前に静清バイパスをくぐって太平洋岸自転車道に移るコースで進んでいきます。


その前に、前回訪れて素晴らしかった清見寺へ寄り道して数本撮影していくことにしました。
今回は引きの画ではなく清見寺踏切から。背後に清見寺が入ってこれもまたいいものです。


特急ふじかわもやってきてくれました。満足。


薩埵峠区間の太平洋岸自転車道はここから、結構入口は小さいですが看板は大量に設けられています。
基本的にはこれら看板で案内が出来ているんだとは思いますが、やっぱり洞踏切にもほしいですよ…


洞踏切の対岸のあたりでは太平洋岸自転車道のほうが一段低くなっています。こりゃ向かい側からは見えませんわ。


結構な広さのある歩道でかなり走りやすかったです。
日曜日ということもあってスポーツ用自転車を漕いでいるグループの方が結構いました。


14:44 ゆい桜えび館 桜えび茶屋
楽しみにしていた由比の桜えび。
時刻はお昼というよりおやつが近くなってしまいましたがまあいいでしょう。かなりおなかがへっています。

最初はくらさわやさんにしようと思っていたのですがちょっとお値段が高めだったので、1,000円台からと比較的リーズナブルで丼ものも豊富な姉妹店のこちらにしました。
由比宿の中心地に近いのもこちらなので、車で来る方などはこっちのほうが都合がいいのかもしれません。


注文したのはかき揚げ丼。桜えびとシラスのかき揚げが1枚づつ載った贅沢な丼です。
予めかき揚げに味がつけられているため何もかけずに美味しく頂けるとのこと。
シンプルながら贅沢な丼でした。駅からはちょっと遠いのですが由比を通る際にはぜひ食べに行ってもらいたいです。




食後にはすぐ近くにある由比本陣公園の東海道広重美術館へ。


美術館ということで館内の撮影はできませんでしたが、今まで通ってきた土地の解説とともに東海道五十三次がみられるというのは面白いものでした。
自転車で東海道制覇しなければ興味を持ってここまで楽しむことはできなかったと思います、その意味ではよかったのかなぁなんて思います。

例えば1日目京都→桑名で寄った道の駅「あいの土山」で名前は何も気にしていなかったのですが、これの由来なども解説されていました。
鈴鹿馬子唄の中でも難所として唄われた鈴鹿峠。
自転車に乗ってよくわかりましたがこの峠は滋賀県側は大変なだらかなのですが逆に三重県側は大変急峻な勾配が続いています。

「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山 雨が降る」
歌詞の中で、この峠を境に国が変わり天候も大きく変わるということで坂下(阪之下)宿は日照りでも鈴鹿峠のあたりで曇ってきて、土山宿に来たら雨が降っていることが表現されています。
このうち「あいの」の意味についてはいまだに定説がないらしく、甲賀市のHPに様々な説が記載されています。
一番個人的に納得するのは1番目の相対するというもの、峠を挟んで向こうのという意味で唄ったんじゃないかなぁなんて思います。


今回開催されていた企画展は広重が描いた3つの東海道シリーズの違いに迫るもの。
一番有名な東海道五十三次だけでなくこれだけシリーズを出していたことや、風景ではなく人物がメインのシリーズがあること、斜め方向からの視点だけでなく道の中央からの視点で描かれたものなど結構いろいろあって面白いなぁなんて思いました。
また、かの有名なゴッホの模写作品など広重画に影響を受けた画家の作品や版画の制作工程の展示など豊富で面白かったです。

企画展の時期によって作品の入れ替えがあるとのことでしたが、展示のメインは静岡県の風景で草津宿のあたりなどは今回展示がなかったようです。
ただ、静岡県内を描いた作品では定点比較写真と並べれ展示してあったりして見ていて面白かったです。
特に鞠子宿のとろろ汁屋さんでしょうか、あそこはやっぱり有名みたいです。

最後にグッズとして由比薩埵峠を描いたクリアファイルと東京日本橋のポストカードを購入。
ついでに家にあった永谷園カードも並べてみました。東海道五十三次、なかなか面白いです。
旅先の綺麗な景色を版画にして販売するというスタイル、もちろん広重の技術が高かったということもありますが旅情を求める人々がたくさんいたということの表れでもないかなぁと思います。やっぱり旅の楽しみは昔から変わっていないってことですね。




由比でもう1つ楽しみにしていた由比缶詰所の直売所ですが、日曜日ということもあってしまっていました。
高級で贈り物にも喜ばれるツナ缶を作っているこちら、直売所限定の炙りビントロが欲しかったのですが、仕方がありません。






再度太平洋岸自転車道を戻ります。
PULCLEの返却ステーションの東端は清水駅前なので2駅分ほど戻る必要があります。
清水から自転車で普通に来られる距離ですが、折角なら由比地区もステーションが欲しいところです。
駅から由比宿中心地ってちょっと離れていますし。


16:40 清水駅前に返却。
6時間10分借りて料金は12時間上限適用の1,000円でした。
これだけ楽しんで1,000円なら安いものです。


富士山は…やっぱり隠されていました。




ここからは密を避けて電車で三島へ。
ちょうど熱海行きが続行する時間だったので2本目は空いていました。


前回の東海道サイクリングで自転車を返却した三島駅南口からハレノヒサイクルをレンタル。
三島地区で展開するハレノヒサイクルは全てがミニベロタイプ。明日はこれで箱根峠を越えることになります。


日が暮れる前に、三島駅を出てすぐのところで伊豆箱根鉄道を撮影。


JR線へ直通する目的で製造され、中間者は有料座席に充てるべく2ドアとなっている7000系。
これ撮っておきたかったんですよね、ヘッドマークもついて締まってます。かっこいい。




時間があるので三島市内を観光。三島大社へ向かいました。


三島大社にもステーションが設けられていて、駅からここにきて乗り捨て利用するということも可能です。


18:26 三島大社
思ったより人が少なくて驚きました、思っていたより街中にどんと構えている立地にも驚きました。
境内の大鳥居の目の前を東海道が横切っているというのも結構変わっている気がします。
三島大社の門前町として栄え、また東海道箱根を控える拠点として三島宿が置かれたこともあって賑わいを見せた三島。
産業の面では海があって城下町の沼津のほうが発展しそうなものですが、同程度に発展を遂げたのにはこの2つが絡んでいそうです。


18時を過ぎているため名物の三島コロッケは食べられませんでした。残念。






本日最後に訪れたのは三島氏を出てすぐ、清水町の柿田川。
日本一短い一級河川、また日本三大清流のひとつとされている柿田川ですが、そのスタート地点は三島バイパスのすぐ近くでかなりアクセス良好な場所にあります。




かなり分かりにくいとは思いますが、確かにここから湧いています。
富士山からの地下水がここで地表に出て清流柿田川になるということですね。明るい時間に来ればもう少しきれいに見られたかもですが仕方ありません。




そんなわけで日が暮れました。
柿田川公園目の前のサントムーン柿田川に自転車を返却し今日は終了。




近くのガストでごはんを食べました。今のガストってタブレット式になってすんですね、感染症対策が叫ばれるこの情勢では効果的かもしれません。
あと、何も気にせずガストを選んだのですが、静岡県内のガストは他地区と違って新商品を先行的に販売して売れ行きをチェックしているようです。
今回そんなことも知らず定番商品を食べちゃいましたが、いち早く新商品を食べてみるというのも静岡らしい楽しみ方なのかもしれません。
あんまり売れなければそれは全国販売されることがないということなので、静岡は結構大事な役目を担っているんですね。

どうやら、立地的に関東と中部の中間に位置していてテストするには条件がいい場所みたいです。
その兼ね合いで全国メニューと異なり、クーポンが出ても静岡の~点では使用不可とつらつら書かれているんだとか。
先行発売ということで夏に鍋売ったり冬に冷やしメニュー売ったりしている…とかTwitter検索したら出てきたので、そんなやつを頼んでみるも面白そうです。


ということで歩いてすぐの快活CLUBへ。
最近急速に鍵付き個室増えましたよね、大変助かっています。

次回、東海道サイクリング三島からの続き。お楽しみに。


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【名場面集】旅行解禁を前に。

2020-06-15 01:54:35 | 日記

感染症拡大対策のために不要不急の外出が規制されておりましたが、ようやく緩和されつつあるこの頃。
以前のような旅行スタイルを忘れてしまっている面もあるのではないかと思い、今一度自分の書いてきたブログを振り返ってみようという試みです。
Youtubeでもテレビでも最近よく見るようになった「名場面集」という名の「総集編」。
その流れに乗っかる雰囲気もありますね…(笑)


思えば昔はひたすらでんしゃに乗るだけで現地グルメもろくに食べず、みたいなことを平気でやっていました。懐かしい限りです。

なんだかんだ7年近く続けている当ブログ。2015年頃からはまともに読める記事が増えてきているかとは思います。
自分で振り返ってみても面白いなぁと自画自賛しております、そんな中から特にこれはよかったというものをご紹介します。

鉄道しか眼中になかった頃から変わって、今ではバス、フェリー、レンタサイクルなども乗るようになってきました。いまだに飛行機という乗り物は手続きが難儀で積極的に使っていませんが。




「日本唯一のヘリコプター定期航路 東京愛らんどシャトル」
いろいろな乗り物に乗ったけど、そういえば乗ったことないなぁと思ってヘリに乗るべく伊豆諸島に行った時の話ですね。
乗り物好きの人口は結構なものかと思いますが、ヘリに乗ったことあるという人はわずかではないでしょうか?
20分の乗車で11,800円と決して安くはありませんでしたが面白い乗り物でした。伊豆諸島の面白さを知るきっかけになったのもよかったですね。




「大分くじゅうのソロキャン旅」
メスティンを購入してどっかでキャンプしたいと思い立って鉄道車両バンガローのあるくじゅうエイドステーションへ。
ここは公共交通機関でのアクセスがかなり悪いところではありますが、1人で有蓋緩急車を貸し切って観察できるという最高な施設でした。
さっきのヘリもそうですが、なるべく他の人が知らないようなおもしろい乗り物関連のなにかを扱いたいなぁと思ったりすることが増えてきた気がします。
多くの人が同じように扱うダイヤ改正の新型車両乗車記みたいな、内容より即時性が重視されるような薄っぺらいものじゃなくて「へんなのりもの」とか「全力でバカやってる」みたいなものを目指している感はあります。
まあ、もちろん新型車両なんかも気になるので乗りに行っちゃうわけですが、それだけで終わらないようにしたいものです。




「ジオコムスのために鳥取へ」
免許を持っているもののほとんどドライブをしない私ですが、レンタカーに乗ることを目的に鳥取まで行ったのがこちら。
ちっちゃくてかわいいコムス、あれは楽しい乗り物です。
その後、橿原のMICHIMO豊田市のHa:moなどにも乗りに行きました。
普通の自動車には惹かれないのですが、一人旅のお供にちょうどいい超小型モビリティっていうジャンルは今後も追っていきたいです。
iRoadとか乗ってみたかったんですけど、興味を持ったころには試乗がほとんど終了してしまったんですよね…乗りたい。
そのほか、東京都内でもHa:moのサービスがあるみたいなのであれも気になっています。




「日本海美食旅」
当ブログで何度も紹介している「ディスティネーションキャンペーン」
手軽に満足度の高い旅行をするには最高の企画なんですよね。
今まで新潟だけでなく静岡信州などのDCにも参戦してきましたがかなりおすすめです。
今後のDCがどうなるかはまだ未発表ですが、広島DCや東北地域合同DCなどもぜひ行きたいものです。




「東海道サイクリング」
最近積極的にやっているのが、密を避けたHELLOCYCLING長距離移動。
京都三条大橋から東京日本橋へ向けて、東海道のいろんな場所を見ながら進んでおります。
自転車ならではな動きやすさを生かして、車や鉄道では見逃しちゃいがちな場所も見ていきたいです。

東海道といえば先に言った通り日本橋と三条大橋を結ぶ道ですが、実際には江戸と大阪を結ぶ道の一部として機能しており京街道大阪高麗橋までが一体に用いられたそうですね。
一応京都~大阪も自転車で走ったことはあるのですが、特にルートは考えず東海道本線沿いに進んでいたので京街道沿いにリベンジしてみたいなぁとも思っています。

ということで以上。しばらくは自転車メインになると思いますが、旅行再開できるようになったらまたちょっと変わった面白いものを紹介していきたいと思っています。


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東海道サイクリング その4 (藤枝→三島)

2020-06-09 01:02:35 | 旧五街道サイクリング

おはようございます、東横イン藤枝駅前での朝です。
感染症対策の関連で朝食バイキングは取りやめ、お弁当スタイルになっていました。ちょっと残念。


8:45 HELLOCYCLING藤枝駅北口ステーションに到着。
しかし、見てもらってわかる通り自転車がありません。
奥に止まっているのは私が昨日岡崎から持ってきた子なので借りられません。


9:00 ちょっと歩いて駅南公園へ、ここにはまだ3台残っていました。
電池残量が100%のものを選択。ロック解除用の画面の保護フィルムが汚れていて見づらい車両でしたが慣れているので別に問題はありません。


まずは静岡市方面へ、内陸の宇津ノ谷峠を経由するルートで進みます。
この区間は焼津・大崩海岸を経由する東海道本線とまたもやルートが逸れます。
大崩海岸という名からわかる通り東海道本線が通るルートも決して容易いものではなく、難工事の末完成した区間となるのですがそんなところを通る選択をしてでも避けたのが宇津ノ谷峠。
まあ、鉄道が勾配に弱い性質から仕方がないのですが…

さて、旧街道の宿場町のうち東海道本線から離れることとなった藤枝宿・岡部宿。
この流れはもうお分かりですね、これらの旧宿場町を救済する形の私鉄が誕生しました。
藤相鉄道というナローゲージ規格の軽便鉄道ですが、国鉄連絡の新藤枝から藤枝宿の藤枝本町・大手へ至る路線が開業。
その後幾度となく延伸がされ、袋井方で路線を伸ばしていた中遠鉄道と合併。
静岡鉄道駿遠線として新藤枝から吉田・相良・浜岡と続き国鉄連絡の新袋井まで至る長大な路線になりました。

岡部宿については、大手駅から先駿河岡部までの路線が敷設されたものの10年ほどで廃線となってしまったようです。
元々の計画では駿河岡部から宇津ノ谷峠を越えて静岡市方面へ延伸し静岡鉄道静岡清水線方面を目指したものの断念したようです。
やっぱりそれだけ峠は鉄道にとって大変だったということですね…
今でもこの間の移動の需要はあるみたいで、静岡鉄道の路線バスが高頻度で藤枝駅~藤枝宿大手~岡部営業所~新静岡を結んでいます。


藤枝の元々の中心地、大手付近を進んでいきます(後方を向いて撮影)


9:43 岡部宿の入口に到着。


こういう感じの道があると、旧東海道こっちやろなってわかるようになってきますね。




9:55 岡部宿内野本陣史跡広場。ここから宇津ノ谷峠。


このあたり迷いそうな道でもちゃんと旧東海道の案内がなされていて助かりました。


途中から歩道のない片側一車線の道になりますが交通量は少なく安心して通行できると思います。


鬱蒼とした森の中を分け入っていきますが、石畳や階段区間などはなく自転車やバイクで宇津ノ谷峠を目当てに通行する方をちらほら見かけました。


10:18 宇津ノ谷峠 明治のトンネルに到着。


ここ宇津ノ谷峠には何本ものトンネルが通されていますが、そのうち最も古い明治時代に建設されたトンネル。
非常に美しいトンネルであることが知られており、楽しみにしていたポイントでもあります。
先月のマツコの知らない世界でトンネル大好きな方が出ていた会でもここが紹介されていて、嗚呼ここ早く行きたいと思ったものです。


こちらが藤枝方の入口。オレンジ色の照明が見えていますね。




レンガ造りのトンネルに暖色の照明という組み合わせ。これは、かっこいい。


インスタ映えしそうな雰囲気があります。ここで真ん中に自転車置いて撮っておけばよかったですね。






峠を越えた先も景観保存がされた区間が続いておりいい眺めです。


そこを越えると岡部バイパスと合流。道の駅宇津ノ谷峠のある場所ですが売店などがあるのはバイパスを歩道橋で渡った南側のみだったようです。


このあたりで静岡市に入った看板がありますが、実際は宇津ノ谷峠の稜線に沿って境界があります。
岡部バイパスの長いトンネルの中に看板があってもわからないので抜けきった先に書いてあるってことみたいですね。


岡部パイパスの歩道は走りやすく、快適に進むことが出来ました。


赤目ヶ谷中交差点で地下道を通って反対側へ。
どうせ渡るなら道の駅宇津ノ谷峠のところで渡ったほうが売店に寄って休憩もできますしそっちのほうがいいかもですね。


鞠子宿に入りました。高札場自体が残っているわけではありませんが札(?)の一部が訳とともに展示されていました。
3枚ほどありましたがそのうち1枚をご紹介しましょう。(画像クリックで拡大できます)

忠孝奨励諸法度
・夫婦兄弟だけじゃなく使用人とも仲良くしなさい、不幸するものは重い罰とする。
・贅沢はしてはいけない。衣食住まで倹約すること。
・自分の欲のために人に害を与えることはするな。
・盗賊は奉行所に訴え出ること。褒美をあげます。
・喧嘩・公論は止めましょう。冷やかしに行くのもやめよう。
・死罪を執行するときは呼び出された者以外の野次馬が来てはいけない。
・人身売買は禁止する。使用人を雇う場合は最長10年とする。
これらをもし違反したら重い罰に処します。奉行より。

って感じでしょうか。解説の看板が付いているのは助かります。


そんな忠孝奨励諸法度がある場所から丸子川を渡ってすぐ、やたらレトロな雰囲気の建物があります。


10:48 鞠子宿 とろろ汁の丁子屋。こちらは浮世絵にも描かれた歴史あるお食事処です。
確かに店の前に掲げられている絵と光景が変わっていませんね。
お昼には少し早い時間ですが、宇津ノ谷峠を通ってきた感じのバイクや自転車の方が数名並んでおられました。


この辺りは鞠子・丸子の地名が混在していますがともに読み方は「まりこ」。
予想ですが、鞠の字が画数が多く略字として丸の字が用いられるようになったのではないでしょうか?


国道1号線に沿って安倍川を越えていきます。
安倍川も昔は橋が架けられておらず川越人足に頼んで川を渡っていました。


安倍川といえば安倍川餅、川を渡った先の東詰に安倍川餅のお店が数件あるのですがその付近で面白い石碑を発見(クリックで拡大可能)

「安倍川の義父の碑」
"この碑は、正直な川越人夫の顕彰碑である。"

こんな文章から始まる看板、読んでみると結構面白い碑であることがわかります。

紀州の漁夫が大切に貯めた大金を持って静岡方から安倍川を渡ろうと川越人夫に声をかけたものの渡し賃が高かったので、はーもう頼まんわと着物を脱いで自分で渡ることに。
しかし着物を脱ぐ時にうっかり財布を落としてしまいました。中には大切に貯めた大金が…

落ちていた財布にたまたま気づいた川越人夫の喜兵衛は、さっきの自力で渡っていった人の落とし物だ!と気づき川を渡って宇津ノ谷峠へ追いかけました。
落とし主は宇津ノ谷峠のあたりで気づいたようで大慌てで引き返してきました。そんなわけで多分途中で合流できたため無事にお財布を届けることが出来ました。

そんなわけで大感謝の落とし主。ぜひ礼金を払わせてくれと頼んだものの「拾ったものを落とし主に返しただけ、当たり前のことをしただけだ」と断固として受け取ろうとしなかったとのこと。

旧東海道沿いには武将誰々が何をしたとか明治天皇がご休憩されたとかそういう石碑は結構あるのですが、言ってしまえばいいことをしただけの一般人に関する石碑というのは結構珍しい気がします。前回記事で麦飯長者について触れましたがそれくらいでしょうか。

財布を届けただけの人に関する石碑。こういう人でありたいものです。




旧東海道をまっすぐ進むとなんだか都会になってきました。
このあたりまで来るともう静岡の中心地、昔の府中宿は駿府城下に置かれ現在の新静岡セノバのあたりが中心地だったようです。


11:22 駿府城公園。
藤枝から静岡まで約2時間半。これくらいの距離なら一般人にも十分おすすめできる距離です。


どういうことかという話ですが、なんと(執筆時点からの)昨日6/8月曜日より静岡市内にもHELLOCYCLINGステーションが拡充されたということのようです。
私が自転車を漕いでいたのは6/5なのでギリギリ間に合わず、藤枝の次のステーションは沼津まであいてしまいます。
それに対し静岡市内に配備されるというのは大変使い勝手がよさそうです。
市内40か所にステーションを整備ということで順次全ステーションが解放されていくものと思われますが、静岡駅前・清水駅前などにステーションが設定されているのはかなり便利に活用できそうな気がします。
うまく活用すればちょっと行きづらかった久能山東照宮・登呂遺跡・三保などへアクセスしやすくなるだけでなく、約20kmと近接している藤枝市内へ足を延ばして宇津ノ谷峠を訪れることもできます。
静岡市を出ると西には宇津ノ谷峠、東には薩埵峠があり山に囲まれている土地ですが電動自転車のHELLOCYCLINGなら安心です。
また、静岡地区には充電可能ステーションが設けられているようなのでそのあたりも気になるところです。

というか、気になるので今月中に再度静岡に行って乗ってこようと思います。
後述しますがちょっと静岡地区で心残りがあったりするので…


静岡県庁と背後には静岡県警本部。
駿府城の大手門のあった所を通ると現れるこの立派な建物、かっこいいですよね。


新静岡駅前を通り、静鉄電車を撮りながら清水へ向かいます。
最初に現れたのは先日100th記念装飾が剥がされ銀色一色になった編成。


春日町~柚木の国道1号線と並ぶあたりがよさげだったのでこのあたりで暫し撮影することにしました。


それにしてもこの雰囲気、やっぱり京阪石山坂本線に似ている気がします。
島ノ関~石場とかこんな雰囲気ですよ、この横に西武百貨店があっても不思議じゃありません。


11:53 まだ午前中なのに午後の紅茶電車を撮影。


清水を目指しまっすぐ東へ向かいます。


東静岡駅付近の新しい街並みを見ながら先へ。


新幹線の高架を潜る地点で大きな工場を見つけました。小糸製作所って交通信号機の1大メーカーですよね。
本社自体は東京に移されているみたいですが生産拠点は現在も静岡県内とのことで、静岡県内のここが最大の工場みたいです。
あの信号機を作っていたのは静岡だったのか、知らなかった。


清水駅が見えてきました。


12:39 清水魚市場 河岸の市
ここも静岡DCの時に訪れた場所です、安くて美味しい海鮮が食べられる場所はここだとあの時覚えたのでまたやってきました。1年2か月ぶりですね。

どのお店もおいしそうで迷ってしまいますが、入口のお姉さんにマグロカツ食べ放題ですよ~と教えてもらい「まぐろ王国大ちゃん」さんに決めました。
海鮮も食べたいんですけどボリューミーな揚げ物も捨てがたい…と思っていたところなので海鮮丼にマグロカツが付いてくる、しかも食べ放題というのはかなり嬉しいメニューです。
どんな丼かよく確認はしていませんが絶対うまいやろとサービスランチを注文。
今朝は東横インで小さめのお弁当を食べたのみ。距離としてはわずか30kmほどしか進んでいませんがお腹は十分に減っています。


メインの丼が届く前に、食べ放題のマグロカツを揚げたてで持ってきていただきました。
ほしい分お願いすればその都度揚げたてで持ってきてくれるとのことです。なんだこれは最高かな?

手前の小皿はセルフサービスで取り放題のキャベツと鮫の唐揚げ。
ここに写っているメニューはすべて無料サービスというんだから驚きです。ほんとに、いいの…?とちょっと不安になっちゃいます(笑)
あと白ごはんがあればもう十分ですよなんて思っちゃいます。
揚げたてのマグロカツはサックサクでとても美味しかったです。お刺身もいいけど揚げ物もまたいいですね。

そんな感じで無料サービス品で既に大満足だったのですが、しばらくするとメインが届きました。



それがこちら。なんか、すっげぇのが届きましたね。
見るからに贅沢な海鮮丼、具材がはみ出すほどのボリュームです。これは超豪華ですわ。
あら汁も具材がボリューミーでこれは食べ応えがありそうです。

よくメニューを見ずにおすすめされたサービスランチを注文したわけですが、個人的にはマグロ尽くしな丼より色んな具材が乗った海鮮丼が食べたかったのでこれはかなり嬉しいところです。
なお、このお店は店名からもわかる通りマグロをひたすら食べてマグロに溺れたい人にも満足できるメニューがたくさんそろっているようでした。
もちろんどのメニューでもマグロカツ食べ放題。これは、すごい…


その後マグロカツを2枚おかわり。食事中の光景で申し訳ありませんがかなり満足度の高いメニューなのが伝わるかと思います。

たいへん美味しかったです。お腹いっぱい。
お会計は1,100円というのだからまたびっくりです。あれだけ豪華な内容でこのお値段は安いですよね。ごちそうさまでした。


この先に控えるのは本日第二の峠、薩埵峠(さったとうげ)です。


国道1号線静清バイパスの下を通って進みます。
ただ、この道だと旧東海道から逸れるので興津宿のほうに戻ることにしました。


旧東海道に戻ってみると、かなり立派なお寺を発見。
ちょうど清見寺というお寺の目の前に出ました。


このお寺、普通に立派だなぁと立ち止まったのですがよく見たら境内を東海道本線が通っているんですね。

このお寺の門に書かれている「東海名區」
東海道沿いだから何か関係があるのかなぁと思っていましたが、これは朝鮮通信使をおもてなしした際にここは実にいいところだ!と日本のいい所的な意味でこの文字を書いたんだとか。
朝鮮通信使を何度も招いてきたお寺ということで特に多くの資料が残されているそうです。


興津宿を経由し、


14:05 興津駅に到着。




興津川を渡ってすぐのところで東海道線を撮っていくことにしました。
背後には駿河健康ランドが見えるあたりです、東海道本線鈍行旅行をしたことがある人なら見たことがあるのではないでしょうか?


14:35 熱海行がやってきました。
着く直前に一本行ってしまったためここで15分ほど待ちぼうけを食らっておりました。ちょうどいい休憩ということにしましょう。


ちょうど電車を撮っていた位置からすぐのところには川越遺跡の看板が立てられていました。
ここ興津川も川越人足が活躍した川だったんですね、大井川や安倍川に比べると川幅は狭そうな気がしますが。


看板に沿って旧東海道薩埵峠を目指します。


残りアシスト距離は53km。これならどんな急坂でも安心ですね。

…などと思っていたのですが。




現地に行くまで知らなかったのですが、薩埵峠って階段で越えていたんですね。こりゃ自転車では進めませんわ。


仕方がないので坂を下りて国道1号線に沿って由比方面を目指すことにします。

【注意】この先危険運転

この先の区間ですが、私が進んだ経路はどう考えてもおすすめできる行き方ではありません。
というか私も安全な歩道の存在を知っていれば迷わずそっちを選んでいましたよ。さすがに危険すぎます、下手したら死ぬ。

さて、では私が道をミスった件について順を追って説明しましょう。


まずはこちら、非常にわかりづらいですが周辺地図です。
青色の線が旧東海道に沿ったルートとなっており、これに沿って進んだところ階段に遭遇。
仕方ないので下山してから道を間違えました。


私が辿ったのは緑色のルート、洞踏切から国道1号線を走行しています。


それに対し、今思うとこっち行くべきだったよなぁと思うのがピンク色のルート。一旦駿河健康ランドのあたりまで戻っています。


洞踏切に来た時、私は思いました。こんなバイパス道なら普通は自転車進入禁止なんじゃないか?と。
そこで調べてみたのですが、どうやらこの区間(区間5-2付近)は通っていいということになっているようです。
対岸を見ても歩道らしきものはなく(擁壁の裏に隠れて見えなかった)ここを行けってことかと進んでいったわけです。


これが洞踏切の拡大図。私は緑色の線に沿って国道1号線へ進入しております。


Googlemapで確認したところ、図中の1番の位置にはこの先歩道がないのでいったん戻って迂回してくださいという看板があることが確認できます。
これによって清水方面からやって来た人は異変に気付いて引き返すわけですね。


それに対して2番の位置はこちら。ちょっとわかりづらいですが看板は一切ありません。
まあ普通に考えてこの踏切を渡ってくる人は地元の方が大半でしょうからね、にしても最後の砦の位置にもう一枚看板が欲しかったところです。
私みたいに自転車で行けるとこまで旧東海道を辿って、仕方ないから戻ってくるという人がいないこともないはずです。
そうなるとこの位置から直進してしまうというのも仕方がないんじゃないかなぁと思います。

なお、一応念押しで言っておきますがあくまでこの区間は自転車通行可能な区間です。
だけれども路肩が狭く交通量が極めて多く下手したら死ぬような路線なのでもうちょっと注意喚起の案内が欲しかったなぁと思うのです。

途中で歩道の高度が高くなって対岸に見えたものの時すでに遅し。
ここで引き返したら逆走になってしまい余計危険です、詰んだ…


途中にはちょっと広めの場所もあるので休憩はできるのですが、バイパスということで信号機によって車の流れが途切れるということが全然ありません。
また、路肩が狭く左側が崖な割にバイパスは左カーブを描いております。
下手したら第1車線を走行する大型トラックに轢かれて死にます。何度も言いますがめちゃくちゃ危険です。


ただ、途中にあったこの看板を見て分かる通り「この先2200m」を過ぎると自転車歩行者通行禁止ということはここは通っても問題ないということです。ただおすすめはしません。




東名高速道路の下を潜って


15:05 どうにか西倉沢の交差点までたどり着けました。
こっちから進むとなれば押しボタン式の信号機でバイパスを渡った先に太平洋岸自転車道が続いているので迷うことはないと思いますが…

あの案内の無さはさすがに怖いですよ、違反はしてないはずですけど恐怖を感じました。


ここから少し戻る形で旧東海道薩埵峠展望台へ。
由比宿側から展望台までは自動車でも行ける道が整備されています、勾配はかなり急ですが。


ギア1に設定し坂道モードでアシストを効かせグイグイと登っていきます。
柑橘類の栽培が盛んなようで、恐らく今は使わなくなったと思われる農作業用のモノレールのレールがたくさん残っています。


15;15 薩埵峠展望台駐車場。


ここから少し歩くと展望台が見えてきます。


おぉ、対岸にはこれから行く沼津市方面が…霞んでますね。
背後に本来見えるはずの富士山も…あれ?どこに隠れたんだ?


看板には理想の風景が載っていました、そうですこういう浮世絵に描かれた感じの画が見たいんですよ。
ここ薩埵峠は昔から風光明媚な場所として浮世絵に描かれてきたわけですが、東海道本線・国道1号線・東名高速道路が通るようになってそれらが交差するようになってより魅力を増したような気がします。
特に、大きなカーブを描いて交差する東名高速道路。このダイナミックさがいいですよね。


曇っていて思ったほどの絶景ではありませんでしたので早々に引き返し由比宿へ向かいます。


宿場町のエリアを通っていて気づきました、さっき盛んに栽培されていた柑橘類はビワだったんですね。


線路が上から見下ろせる小さな公園を発見、ここで1枚撮っていくことにします。


ちょうど上下列車がいいタイミングですれ違ってくれました。これは大満足です。


この公園の端には工の字の杭がありました。斜面の上のここまで鉄道用地という扱いなんですかね?
ベンチが設けてあったので別に立ち入り禁止ということはないと思いますが。

ちなみに、この場所のすぐ近くには桜えび料理の名店「くらさわや」さんがあります。
全く存在を知らず帰ってきてから調べて知ったのですが、グルメ漫画「美味しんぼ」で取り上げられたり水曜どうでしょうの2011年企画「原付日本列島制覇」でも立ち寄っていたそうです。どうでしょうは見たはずなんだけどなぁ覚えてないや…




15:41 由比駅到着。
高校生のころなんかこの地に対するイメージは「うんたん」でしかなくどういう所か全くイメージがなかったのですがなかなか素敵な雰囲気ですね。


海と山のどちらにも近く、斜面を生かしたビワの生産だけでなく由比漁港から水揚げされる桜えびとシラスが有名なようです。
特に桜えびが一押しみたいですね。




由比駅を出る熱海行、今度は313系が前でやってきました。
そういえば静岡地区では211系も313系も共にロングシートなので特に決まりがないんですね。
元中央線ユーザーなので、211系と違ってクロスシートの313系は基本的に名古屋方に繋ぐ(恐らく大曽根駅対策)っていうイメージがあって共通運用というのは違和感を覚えるものです。


東海道本線から分かれていく旧東海道。
こちらに沿ってさらに東へ、三島まではまだ38kmほどあります。


由比塾本陣があった場所に建っているのが東海道広重美術館。
東海道五十三次で知られる歌川広重の浮世絵に関する美術館ということで、折角東海道を辿る旅をしているわけなので行ってみたいところですが時間の都合上パス…無念。

今回はほぼ通過するだけになった由比宿。調べれば調べるほど行ってみたい場所が多い魅力的な場所だなぁと帰ってから思ったりしています。
・浮世絵を見に「東海道広重美術館」
・桜えびが食べたい「くらさわや」
・次こそ富士山リベンジ「薩埵峠展望台」
・安全運転で再走だ「太平洋岸自転車道」
・実は由比で作ってる「由比缶詰所、いなば食品」

これに加えて静岡市内で新たに始まったHELLOCYCLINGステーションを使ってみたいというのもありますし、今度三島から先を走るときにはその前に清水から由比辺りで往復して楽しんで来ようと思います。




15:59 蒲原駅前に到着。




この先の蒲原宿で特に気になったのがこちら、大正時代に建てられた旧五十嵐歯科医院。
国登録有形文化財に指定された貴重な建築物ということで、内部見学したら楽しそうです。


ちなみに、蒲原宿の最寄り駅は新蒲原駅。
歴史的には蒲原駅のほうが古く、あとから作られたことから新蒲原駅と名乗っていますが旧宿場町があって蒲原の中心地に近いのは新蒲原というちょっと不思議な現象が起こっています。

最初に富士川~興津間に駅を置くことになった際にはそんなところに置いたら富士川駅との駅間が短くなりすぎるだろうということで由比からも手ごろな距離を模索しこの位置となったようです。
その後由比駅が誕生、だったら蒲原駅を蒲原の中心地に動かそうとなったものの叶わず新たに新蒲原駅を置くことになったそうです。
こういった影響で今でも蒲原駅より新蒲原駅のほうが乗降客数が多いんだとか。こんな歴史があったとは知りませんでした。


新蒲原駅の付近で車窓からも目立つので見覚えがある方も多いかと思います、こちらは日本軽金属株式会社富士川第二発電所。
近くで見るとこれは、結構な迫力がありますね。かっこいい。




そのまま国道1号線の歩道を行けばよかったんですが、ちょっと道が狭かったので富士川駅東側の工場地帯を抜けることに。
走りやすさの点ではこっちの道を選んで正解な気がしました。


16:40 富士川西詰




この川は大きな堤防のようなもので締め切って東側の一部のみで流れるように制御されているんですね。


橋からは東名高速道路富士川SAの観覧車も見えます。
日本道路公団が解体された後、SAの魅力向上に取り組んだ第1弾ともいえるのがここ。
ただの休憩所から目的地へ変えるとかいうなかなか挑戦的な取り組み、ネクスコさんすごい。


鉄骨が物々しい富士川橋を渡っていきます。この年代の橋かっこいいですよね。




渡り終えた先には石碑が。これだけの川なのでやはり昔は橋を架けることが出来なかったわけです。
富士川は水深があったということなのか、ここは渡し船が出ていたそうです。


本日二度目の柚木駅前を通過し富士市内へ(写真撮り忘れた)
この通りっててっきり国道1号線だと思っていたんですけどこのあたりの東海道は県道だったんですね、国道1号線は新富士駅の南側を通っているようです。


富士駅に至る通りと交差してしばらくすると、面白い緑道を発見。
これは…身延線旧ルートの廃線跡ですね!昔は静岡方へ直通運転できる線形になっていたので富士駅を出ると左に120度ほど向きを変えて北へ向かっていました。これは一度見ておきたかった。


左富士交差点で岳南電車と交差。なお富士山は見えず…


ジヤトコ前駅を経由し、吉原地区で言っておきたい駅へ…


と思ったのですが迷いました。無駄にぐるぐるしています。


目的地の近くで好物のポンチョを発見。この行き先を見てみると、吉原中央駅。
実は「吉原中央駅」という名前の駅は日本の鉄道をくまなく探しても出てきません。


この駅は国鉄のきっぷの連絡運輸を取り扱っていた自動車駅。古くは吉原市駅という名前でした。
ただ国鉄バスの駅というわけではなかったようで、岳南鉄道バスの自動車駅だったようです。
元々国鉄バスがあった名残で自動車駅として残る例は近江土山駅や西渡駅などがありますが私鉄の駅となると珍しい。


また、現在でも栄える街の中心部でごく当然のように「吉原中央駅」と案内されているのはなかなか不思議な光景です。
もしかしたら、現在日本で一番活気のある自動車駅なのかもしれません。


鉄道からはちょっと離れているはずなのに活気のある吉原の中心部。ジヤトコをはじめとした工場のおかげという面はありそうです。




17:53 吉原本町駅。再度岳南鉄道にぶつかります。
駅舎の規模で言ったらさっきの吉原中央駅のほうがだいぶ立派だった気がします、あと立地も向こうのほうが優れていますし。


さっき左富士交差点で見たものとは異なり今度は緑色2両編成の電車。
岳南鉄道も乗ったことないんですよね、いつか乗りにいかねば…


少し進むと左富士と呼ばれた地の解説の看板が出てきました。
分かるとは思いますが、さっきの左富士交差点からそんなに離れていません。無駄にぐるぐるしたせいでこんな風になっております。

水害が多く2度も宿場の移転がされた吉原宿。
この地図を見ると現在の中心地は2度目の移転先の新吉原宿のあたりみたいですね、やっぱりあの雰囲気は元宿場町でしたか。
そうして移転が行われた結果、吉原宿の手前では大きく北へ90度方向を変える道筋に代わりました。
これにより、今までずっと右手に見えていた富士がこのあたりからは左に見えるぞということで左富士と呼ばれるようになったそうです。
まあ、今日の天気じゃ富士山見えないんですけどね…

ここで皆様、お気づきでしょうか?
今まで近江/遠江など基本的には基準点は京都、そこを基準にして見るのが当たり前でした。
それに対しこの左富士は東京(江戸)起点の視点で語られています。
これは2度の移転をした頃には東京のほうが力を持っていたということなのか、単純に地理的に東京のほうが近いということなのか…
詳しく調べてみようと思います、ちょっと調べただけではわかりませんでした。


広い水田の奥にダイナミックに富士山が…見えませんね(n回目)


18:19 東田子の浦駅前。
今日は距離が短いし余裕余裕~と思っていたら日が暮れかけてきました。やっぱりこうなる。


あとはひたすらまっすぐ行きます、沼津市に突入。


旧東海道を進んでいるのですが、あくまで旧街道ということで自動車のメインルートではないということでコンビニが全然ないんですね。
しょうがないので通り沿いのアパートの入口にある自販機で休憩させていただきました。


旧国一通りという分かりやすい名前の通りを進み沼津の市街地を目指します。


19:13 沼津駅前に到着。まさかここまで自転車で来れるとは。


この通りすっかり日が暮れてしまいました。思ったより賑わっていますね。


沼津にもHELLOCYCLINGステーションはあるのでここで返してもいいのですが、次回以降楽したい&帰りやすさから1駅先の三島まで行くこととしました。


夜になってしまったので特に観光という感じではありませんが、三島を目指して自転車を進めます。


19:48 三島駅前、本日の移動はここまでとします。
Google先生によると藤枝から約93km、ついにここまで来ましたか。




返却ステーションの位置を探すのに少し手間取り20:00に返却。


11時間1分の利用、12時間以内の上限が適用となって利用料金は800円で済みました。
え、安くないですか。一日遊ばせてもらって800円とは、なんか申し訳なくなってきます。


さて、何度か紹介しておりますが現在の情勢ではまだ神奈川・東京へ渡ることは"極力控える"べきとお達しが出ております。
このため、静岡県の東端に位置する三島までは来れてもこの先箱根峠を越えることはやめておいたほうがいいなと判断しました。




そういうわけで、三島についてすぐですが密を避けて草津へ帰ることにしました。
三島の観光については、また今度三島に前日入りするときに回ってみようと思います。

早く神奈川・東京に渡っていい宣言が出てほしいものです。


最後に、東海道サイクリングでのここまでのルートを振り返ってひとまず今回は終わりにします(クリックで拡大可能)
長文となりましたがお読みいただきありがとうございました。次回も是非。


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東海道サイクリング その3(岡崎→藤枝)

2020-06-07 22:45:38 | 旧五街道サイクリング

待ちに待った県境跨ぎ解禁。風通しがよく感染リスクの軽減にも効果的な自転車を用いて東海道を東へ進んできました。
レンタサイクルのHELLOCYCLINGをフル活用してよう街道を東へ進むこの企画も今回で累計3日目。
一応この記事は続きになっていますのでその1からまとめて見ていただけるとわかりやすいかと思います。


6/3 4:30頃 滞在していた快活CLUB岡崎大樹寺店を出発します。
ここから最寄りのHELLOCYCLINGステーションまでは徒歩30分ほどあるのですが仕方ありません。
岡崎南公園に行ってきた様子などを早く記事にしたいと思い、ちょっとだけブログ書いてすぐ寝よう明日は早いんだと思っていたら23時台になっていましたね…




早くまっすぐ向かうべきなんですが、やたらとかっこいい外観に惹かれ、日本エステル岡崎工場へ。


これは前日6/2の夕方に撮ったやつですが、愛環の線路のすぐ後ろにあるため絡めて撮ることが出来ます。


まだ4時台なので電車はやってきません、昨日撮っておいて正解でした。


日本エステルと聞くとパッとわかりませんが、ユニチカ岡崎工場に隣接した工場といえばピンとくる方もいるかもしれません。
昔の名鉄拳母線が貨物輸送を担っていた「ユニチカ専用線」が伸びていたあの工場です。
1971年に国鉄岡多線(今の愛知環状鉄道線)が完成し、そこから貨物支線が出るようになるとすぐ1973年に拳母線が廃線となっているので、かなり重要な取引先だったんじゃないかなぁと思います。
その後1999年までユニチカからのテレフタル酸輸送が行われていたようです。

上の地図で朱色の線が名鉄拳母線及び路面電車の岡崎市内線。
ピンク色の線が岡多線からの貨物支線になっており、両方とも日本エステル・ユニチカ岡崎工場へ向かっているのがわかります。


北岡崎駅方面を望むと、これはわかりやすい廃線跡のカーブが。


入口の門を過ぎ敷地内にはまだレールが残されていました。この手の工場だと残ってるとこ多いですよね。








やたらとごちゃごちゃしたこの配管の雰囲気、なんというか、いいですよね(語彙力)


5:00 サイクルベースあさひ北岡崎店にてレンタルを開始。
岡崎地区の自転車はすべて小径車となっています。これで約140km行くと考えると…不安です。

先日乗ってみて思ったのが、
・歩道の段差に対する衝撃の大きさが気になる
・径の小ささが故なのか、アシスト切でもそこまで負荷を感じない
・かごが小さい、荷物がぎっちり
という感じでしょうか、気のせいかもですがアシストを切ってもそんなに重くないというのは結構嬉しいポイントです。


ECOモードで80kmはあるので普通はアシスト切れなんてないと思うんですが、いかんせん距離が長いもので…


岡崎から先の旧東海道宿場はこんな感じ。赤い文字はHELLOCYCLINGステーションのある宿です。
天竜浜名湖鉄道・光明電気鉄道(廃止)沿いに浜名湖の北を進むのが姫街道。
天竜浜名湖鉄道は国防上の理由で海岸沿いは危ないと建設されたものですが、じゃあ姫街道は何なんだというと浜名湖を越える今切(いまぎれ)の渡しを避ける意味が強かったようです。
美濃路・中山道周りで七里の渡しを越えるのと同じく、馬を連れた旅人が渡しを嫌って選ぶことが多かったってことですね。


まずは岡崎城・東岡崎駅を通って美合方面へ。ちょっと位置飛びしていますがまあいいでしょう。


美合あたりからは旧東海道沿いを通って本宿駅を目指します。




名鉄名古屋本線と旧東海道の交差地点には松並木が残されています。
前回知立松並木を紹介しましたが、この先でも何度か松並木の保存がされていていい雰囲気でした。
6月といってももう夏みたいなもんで日差しが過酷なので松並木の木陰を走れるのは大変ありがたいですし。


ちなみに前回4月に走った時の教訓を生かし、紫外線完全対策で挑みます。
mont-bellの紫外線カット帽子とサングラスに日焼け止め。かなり不審者度が高くなります。
恰好は半袖半ズボンですがタイツ?レギンス?(名前がわからない…)みたいなあれを上下とも着用で紫外線ガードしています。
熱中症の対策もあって走行中マスクは外しています、お店に立ち寄るときのために持ってはいますが。


5:55 藤川駅に到着。
この駅の北側に旧東海道が、南側には国道1号線が通っており南側には道の駅も併設されています。
だいぶ前に電車で来たことがあります、この時間ではコンビニしか空いてないと思いますが。




この藤川宿というのが地味に坂があるんですよね、序盤なのでアシストはほぼ使わずに来ましたがこの辺からはちょっと使って進むことに。




6:28 本宿駅を越えたあたりでは国道1号線と名鉄名古屋本線が綺麗に並びます。
折角なのでこのあたりで電車を撮っていくことに。


少し移動し、豊川市との境界付近のカーブで構えていると最新型の9500系がやってきてくれました。
3150系よりも名鉄らしい赤を前面に大きく配しており、ツリ目っぽいライトとも相まって非常にかっこいいです。
このカーブでタイミングよく来てくれたことには感謝でした、いいもの見られた。




豊川放水路を越える地点で国道1号線の300kmポストが。


豊川を越えると豊橋のシンボル、吉田城が見えてきました。
ここの昔の吉田大橋のあったところと少し違い、旧東海道の橋は1つ下流に架かっています。
当時の吉田大橋は旧東海道において美しい橋として知られていたようで、多くの浮世絵に描かれているとのことです。

このお城は昔は地名に倣って今橋城という名だったのですが、今川義元が吉田城に改称。
吉田藩・吉田宿などこの地の名前として定着したものの、明治に入ると今の宇和島市の一部に当たる(伊予)吉田藩と紛らわしいから改称しなさいとお達しが出て豊橋の名前に改めたとのことだそうです。

今橋→吉田の改称ですが諸説ありますがこれは縁起を担いだ瑞祥地名の一種であるといわれています。
曰く、忌まわしいに通じる今橋は縁起が悪いので縁起がいい吉田に改めたということ。なるほど納得です。


この先国道1号線は豊橋市の北側を進んでいきますが、折角なので駅へ寄っていくことに。


8:08 西八町交差点では国道1号線と路面電車が出合います。
国道1号線はこの交差点で左へ曲がっていきます。まっすぐ行くと豊橋駅方面へ至ります。


路面電車のある町、いいですよね。


適当に撮っていたらタイミングよくヤマサのトラックがやってきました。ザ・豊橋って感じの写真になりました。


ビール電車・おでんしゃなどで使われるレトロ車両も見られました。ラッキー。






路面電車に沿って豊橋駅前へ向かいます。


駅に寄らずまっすぐ行けばよかったのに駅の近くをぐるぐるしたせいで1時間もロスしてしまいました。
まあそういうこともありますよね…駅の周辺に行けばカフェでモーニングが食べられると思ったのですが駐輪が出来ず詰みました。


駅の近くで渥美線だけ撮って先へ進むことにしました。


8:48 コンビニで豊橋名物ブラックサンダーを購入。運動の後に糖分は生き返ります。


豊橋総合動植物公園のんほいパークを見ながら国道1号線を進みます。


二川駅付近で二川宿を見るべく旧東海道に移ります。


二川宿は結構車の通りが多くてびっくりしました。鳴海とかに近い雰囲気。


この先国道1号線沿いにある道の駅潮見坂に行こうと考えていたのですが、そこを通る潮見バイパスは自動車専用道だったので自転車・歩行者は一旦行って戻る形に…諦めました。


境川というかなり小さな川を渡ると愛知県は終わり、ここからは長い長い静岡県に突入します。
滋賀県民なので読み間違えそうになりますが、湖西(こさい)市に入ります。
東海道沿いの主要な湖である琵琶湖と浜名湖。京の都から近いほうが近江、遠いこちらが遠江(とおとうみ)という国名で呼ばれていました。




国道1号線の潮見バイパスの下を通れる区間になったので日差しをよけつつ進んでいきます。
この辺りは旧東海道の白須賀宿が置かれた地。東海道本線は姫街道嵩山(すせ)宿に近い新所原を通る内陸ルートですが旧東海道や国道1号線は二川から南下し海岸沿いを進み新居に向かいます。

こんな感じに旧東海道と離れたところを東海道本線が通ることになった場合は大体救済となる私鉄などが出てくるものです。
この白須賀宿に関しては私鉄こそ敷設されませんでしたが国鉄バス浜名本線という路線が豊橋~二川~白須賀~新居町に設定されていました。
現在この区間を走破する路線は設定されていませんが、旧東海道の宿場町救済のために国鉄バスが設定されるというのは坂下・土山宿を通る亀草線に似たものを感じます。




白須賀の海岸にて。海風に当たれる堤防の上でしばし休憩。




海岸は、ちょっと霞んでいますね。
この日の天候はやや曇りがちで快晴ではありませんでしたが、そのほうが長距離自転車やるには都合がいいもんです。


白須賀を出発。海沿いなこともあって昔から行き交う人々に風光明媚な地として親しまれた地の1つなんだろうなぁなど思いながら。


国道417号線に沿って新居を目指します。途中の橋本交差点で90度曲がって北上すると旧東海道で新居関所に至るのですが全く気にせず直進していました。


10:57 新居町駅駅すぐの栄町交差点。


少し戻れば新居関所がみられるのですがまあいいやとパス。
びっくりしたのですが、駅名と違って地名は新居町(あらいちょう)なんですね。


新居町駅前を過ぎ、昔は渡し船で越えていた今切の渡しを越えていきます。




弁天島に入ると市を跨ぎ浜松市に入ります。




新幹線と東海道本線も横を並んでわたっていきます。


西浜名橋・中浜名橋・弁天大橋と弁天島を経由して渡っていきます。
弁天島という島自体は昔からあったようですが現在の形になったのは昭和の開発によるもの。
多くが埋め立てによってリゾート開発された土地であり、温泉観光を売りにしたホテルが並びます。


大きな赤鳥居も見えてきますがあれもリゾート開発に関して作られたものとのこと。






3つの橋を渡り終えると舞阪宿に至ります。
ここも旧東海道の雰囲気を残す松並木の景観が残されていて非常に素晴らしいです。


高塚の付近には麦飯長者の功績を伝える看板が立っていました。
やっぱり、ごはんに対する感謝は語り継がれるほど大切なものってことですよね。


東海道本線に近いところを走っていくので、とりあえず1枚。カーブがいい感じ。


この先も旧東海道沿いにまっすぐ進み、次の宿場町である浜松を目指します。




12:44 浜松駅到着。
浜松宿は今の浜松駅と大きく離れておらず、駅周辺のお店へのアクセスもしやすいのが大変助かります。
お腹が減ったのでここでお昼にします。近鉄四日市の時もそうでしたが私鉄百貨店のある駅は都市部でも百貨店利用者向けの無料駐輪場が設けられているので大変助かります。


最初は遠鉄百貨店のさわやかに行くつもりだったのですが、やっぱりというか案の定というか混んでいたので計画変更。
ぐるぐるしている浜松駅バスロータリーを見ながらJR浜松駅MAY ONEのグルメフロアへ。
このバスロータリーかっこいいですよね。浜松に来たら上からこれを見ておきたいところです。


13:11 今日のお昼は浜松名物の餃子。静岡DCの時に行って美味しかった五味八珍に入店。
目の前にバスロータリーを眺めるカウンター席、オタク大喜びの席なのもよかったです(笑)

この日は暑かったので浜松餃子とつけ麺のセットにしました。
5時から7時間ほど自転車を漕いでいるわけで、さすがにお腹も減っています。
朝はゼリー飲料とブラックサンダーくらいしか食べていなかったのでこれくらいのボリュームはペロッと完食してしまいました。
これだけ食べて990円、結構安い気がします。ほかにも600円台のランチセットはありましたが、餃子が縦に6個並んでいるようなやつだったので折角なら浜松餃子らしく円形で真ん中にもやしがのった食べ応えのあるやつにしました。
美味しかったです。ごちそうさまでした。




13:36 この先も東海道に沿って東を目指します。


14:15 天竜川の西詰に当たる中野町に到着。
ちょうどこのあたりが東海道の真ん中ということで中野町と呼ばれるようになった説があるみたいです。もう半分来ましたかぁ。


天竜川を渡ります。この川も昔は橋がなく船で渡していました。
旧街道の宿場町というのは一定間隔に設けるのが基本ですが、増水したときに泊まれるように大きな河川を前にしたところに設けられたり険しい峠の前後で休めるように配慮されていたというのが実際通ってくるとなんとなくわかるようになってきます。


天竜川を越えた先には見附宿が。広めの道路ながら松並木が残されているのがうまい共存って感じで素敵です。


磐田駅を越えてヤマハの工場が増えてきたあたりでちょっと寄り道、やけに新しい道を行きます。


14:56 御厨駅到着。
話題を掻っ攫った高輪ゲートウェイ駅と同じタイミングで今年の3月ダイヤ改正で誕生した新しい駅ということで来てみたかったんですよね。
駅前にはまだ開発中っぽい更地もありますが、結構工場や既存住宅地に近く開発を見越した駅というかは普通に不便だから作った駅という感じがします。


御厨駅を過ぎて少し行った先で上空に飛行機を発見。
こんな高度になるってことは…この辺に空港ってあったかなぁとズームして撮ってみたらなんか変なちょぼがついていました。

「なんか変な飛行機見つけた」とツイートしたところすぐに自衛隊浜松基地のE-767という早期警戒管制機とすぐに教えてもらえました。
なんか上に載ってるから早期警戒管制機ってやつなんだろうなぁというのは以前釜山金海空港で似たようなやつを見たので予想が出来ていましたがこんなのが日本の空を飛んでいるんですねぇ、ちょっと珍しいものが見れたような気がします。


太田川を越えると袋井市に突入。
この先は県道413号沿いに飛ばしていきます。






15:49 袋井宿松並木。京都→岡崎の時に比べて松並木の保存が多く何度も言いますがいい雰囲気を感じられます。好き。




16:10 ローソン掛川領家店
暑くて疲れたのでアイスを購入、すぐ近くにあった国道1号線沿いの小道の東名高速道路ガード下で食べました。
ガツンとみかん食べたいなぁと思ったのですがちょっと変わった味のやつしかなかったのでこれに。
さっぱりした南国フルーツ味、美味しかったです。


16:31 本数の少ない天浜線と交差する踏切に差し掛かったところでちょうど警報機が鳴り始めました。ナイスタイミングです。
やってきたのはボーカロイドの音街ウナさんのラッピング車両。これ見たいなぁと思っていたのでちょうどよかったです。


掛川城を見ながら市内を進みます。


めんどくさいので多少の位置飛びはいいかと思っていたのですが、まさか苦労してたどり着いた茶畑への道が一切記録できていなかったのには驚きました。まじか…
上の図では緑の線で追加しています。


旧東海道日坂宿に入ってすぐの看板があるところで分岐、4kmほど進んだ先に茶草場農法ビュースポットがあると看板があったのでアシストの残量をゴリゴリ削っていってきました。

【静岡】お茶の名産地 掛川で茶畑めぐり【1906静岡】掛川駅 6/26-101

YouTuberスーツさんも紹介していた掛川茶の茶畑、絶対寄っておきたいなぁと思い今回楽しみにしていたポイントの1つでもありました。


ただ、この急坂を延々漕ぐのは厳しいなぁと思い3kmほど進んで景色が開けたところでこの辺でいいかぁということにしました。


17:26 やってきました、静岡らしいお茶畑。






山の上のほうに登ってくるとこの景色は確かに圧倒的なもんですね、頑張って登ってきた甲斐がありました。


この向きが一番でしょうか、かなり素敵でした。


坂を駆け下り日坂宿中心部へ。




驚きました、日坂宿には高札場が保存復元されていたんですね。
訳がないのでちょっと内容はわかりません、ごめんなさい。


宿場の中心となる本陣については現存せず、公園の入り口として門など一部が残るのみとなっていました。


日坂といえば浮世絵に描かれたこのめちゃくちゃな坂道。
小夜(さよ)の中山という難所がこの先待っています。




自転車で行けるかわからずとりあえず進んでみましたが、これは厳しそうです。
大人しく国道1号線のほうを通っていくことにしました。
この区間では日坂バイパスという高規格な道が別にあるので歩道がなくともそこまで心配せず通行できるので安心です。


小夜の中山トンネルを越えます。
歩道はありますが縁石はなくポールと線で区切られているだけで少々不安な感じはしました。


小夜の中山トンネルを越えると島田市。


この区間も山なのが影響しているのか位置が結構飛んでおります、青色の線で今回は補足。
そのまま道なりに進めばよかったものの小夜の中山越えたぜヒャッハーと菊川沿いに坂を下ってしまったのが間違いでした、金谷に至るため再度坂を上って元来た道筋に再度合流して進みました。


坂を下りてきたところには、何やら立派な道路橋が作られていました。PCラーメン構造というやつでしょうか?
国道473号線金谷相良道路というやつだそうで、国道1号線菊川ICと東名高速道路相良牧之原ICを結ぶ道路になるようです。




再度山を登っていく途中で旧東海道の石畳区間と交差。




坂を再度登って金谷方面へ。
まだまだアシスト残量は8kmほどあると思って漕いでいましたが、急に減速して電池が0になってしまいました。
途中で残キロ表示から速度表示に切り替えたことを忘れており、現在8km/hと表示されているものを勘違いしていたみたいですね…

残りの電池が0になると返却処理すらできなくなる可能性がある、ということですが…これはやってしまったパターンのやつでしょうか?
デジカメとかであるみたいに、0でも電源くらいは入れられるよなぁと信じてとりあえずは東へ。
幸いにも峠はあと少しだったので手で押して上がり、金谷宿中心部まではS字カーブの道を駆け下りていきました。


18:40 新金谷駅到着。レトロでいい感じの駅舎。
感染症の影響で観光客が激減し、現在は朝夕を除き全列車がバス代行を行っている大井川鐡道。
乗ったことない路線ですし再開したらぜひまた来たいなぁ。




南海電鉄のズームカー、日没が近いこともあって大代側線やSL見物はパスしましたがここから見える車両だけでもかなり貴重な気がします。


なんか駅に人がいるなぁと思ったらちょうど代行バスがやってきました。


駅のすぐ脇の車庫にはポンチョもいました、かわいい。








19:02 大井川橋梁西詰
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」といわれ有名な大井川を渡ります。
川の水位が高いときは川留めといって渡れなくなり、何週間も宿泊費ばっかりがかさんでいくという難所でした。
橋が架けられなかったのには、当時これだけ長大な橋を架橋する技術がなかったこと、江戸防衛のためなどありますがよく言われるのが川越人足の職を守るためという話ですね。
川留めによる宿泊や川越産業によって金谷宿の発展があったというのは確かな話なので、難工事をしてまで長大な橋を架ける気にはならなかったような気も確かにします。


川幅の割にはそんな水が流れてなさそうで歩いて渡れそうやんといつも思っていましたが東側はそこそこ普通の川なんですね。


そろそろ日が暮れる頃合い、大井川から見る夕焼けは綺麗でした。


ラストスパート、まっすぐ東海道を東へ。


島田宿を過ぎると次は本日のゴール、藤枝です。
まあ厳密には藤枝駅と藤枝宿は離れているんですけどね…


19:32 藤枝市内に突入

ところで第一回の時にも触れましたが、この自転車ってアシスト機能を使用する前提なのでアシスト機能を殺して走るとライトがつけられないんですよね…
前は残量0ではなく翌日のために温存したいのに…という感じでしたが今回は違います。電池が残っていません。

そして日が暮れています。無灯火運転は危険ですし違反に当たります。
どうしようかなぁと思っていたのですが、いいことを思い出しました。


こちらが私が普段使っているASUS製のモバイルバッテリー、10050mAhと大容量なのでとても助かっています。
特に今回のように位置情報によるタイムライン記録が重要な場面でスマホの充電がなくなってはいけません。
モバイルバッテリー3台持って挑みましたが結局この1台で1日は持ちました。

このモバイルバッテリーなのですが、おまけ機能として電源ボタン長押しでライトとして使用することが出来るようになっています。
そんなんいつ使うねんと思っていましたがちょうどいい機会ですね、試してみましょう。


しっかり固定して前を向くようにする必要はありますが、光源としては十分です。助かった。


この明るさなら「白色又は淡黄色で、夜間前方5メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有する前照灯」の要件は十分に満たすことが出来ます。
パッと見は普通の前照灯使っているように見えますしそこまで不自然でもない気がします。




19:52 この日のゴールとなる藤枝駅に到着。
岡崎から藤枝まで、Googlemapによると約134km移動してきたみたいです。


電池は0%でしたが起動には成功、無事に返却処理を済ませることが出来ました。


14時間55分の利用、1,600円でした。


本日のお宿は藤枝駅前の東横イン。朝食の提供スタイルが変更となる旨が掲示されていました。

さて、1日自転車を漕いできたわけで、お腹が減っております。
ホテルに荷物を置いて、シャワーを浴びてからすぐに晩御飯を食べに行くことにしました。


さっき返却した藤枝駅前のHELLOCYCLINGステーションにて新しい自転車をレンタル。
藤枝地区の自転車はすべて径の大きなものになっています。
この鍵の部分が丸っこくなってるの、なんか昨日東岡崎駅で見たのと似ていますね…
藤枝→東岡崎チャレンジをした方が他にいるということでしょうか。自分以外にこんなバカがいるなんて…


藤枝駅から約2km、県道222号線沿いにあるさわやか藤枝築地店へ。
これくらいの距離なら一般的なシェアサイクルの使い方ですね。


静岡県に入ってからご挨拶が遅くなりました。


20:51 入店、待機。
事前にHPで確認してから行ったのですかこの時は並ばず入店できました。






たいへん美味しゅうございました。
少し赤みが残る程度のげんこつハンバーグ。目の前で切って焼き締めてくれるのがまたいい演出ですよね。




レジで貰えるハッカの飴ちゃんを舐めながら藤枝駅に戻りました。


レンタル代金は250円、あと3分早ければ200円だったのに…惜しい。


そんな感じで東海道京都から累計3日目の移動が終了。
もう折り返し地点は過ぎ、東京のほうが近い位置までやってきました。明日も頑張るぞい。


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↑バスの同人誌です。


ちなみに…


今回私は、住んでいる滋賀県の指針に従い6/1を以て都道府県を跨いだ移動の自粛が開所されたと判断し決行しております。


道中静岡県内ではこんな掲示を見ましたが、これはあくまで静岡県が独自により強い措置を行っているということみたいです。
国が出している方針に照らし合わせても、北海道及び関東の一部はなるべく控えるべきだけどその他は別に構わんのやでと書いてあったのでそちらに従って行動をしております。
以上。

つづく。
コメント (2)
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