motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

WESTEXPRESS銀河で行く山陰の旅

2020-09-30 23:50:45 | 旅行

運よく当選し乗車することが出来たWESTEXPRESS銀河
今回の記事では、出雲市についてからの自由時間での散策について書いていきます。




まず最初に向かったのは出雲市駅からすぐの「出雲駅前温泉 らんぷの湯」
日本旅行のツアー申込できっぷと一緒に送られてくる「銀河パスポート」というものを見せると、タオルが無料でいただけます。
特典の引換箇所は結構多いので、貰えるものは忘れずにもらっておきましょう。特に、出雲市駅の観光案内所で引換の銀河オリジナル手ぬぐいは貰い忘れないように。

サンライズ出雲と地位がって車内にシャワー設備はないので、列車を降りてすぐに温泉に入れるというのは大変助かります。
車内の冷房の寒さに苦しめられたことですし(笑)より一層ありがたみを感じます。


この後の予定ですが、正直何も考えていませんでした。
WESTEXPRESS銀河に乗車することが旅の最大の目的だったのでそれ以外の下調べは全くしていなかったんですよね。
とりあえず出雲大社行きのバスに乗車します。


出雲大社までは乗らず、旧JR大社駅前バス停で下車。個人的には出雲大社より大社駅のほうが大事なんですよ。
急行大社のルートを辿る旅の時に初訪問しましたが、ここの駅はやっぱり立派ですよね。
連休期間中ということもあって、マイカーで出雲大社に行くついでに寄ったという感じの方が多数おられました。


大社駅といえばこの立派な木造建築。国の重要文化財にも指定されているレトロな駅舎です。




その昔、多くの参拝者が利用したことを表す臨時改札口。
末期には1両の気動車が寂しく走るだけとなっていましたが、賑わった頃もあったんですよね。






駅名標や時刻表など往時の看板がそのまま残されているのも見ていて面白いところです。
時刻表はここがローカル支線に落ちぶれてしまった最後の頃ですが、出雲市駅からの接続列車の案内には「特急くにびき」「特急いそかぜ」「急行さんべ」など今は見ることがなくなった列車が並びます。







以前来た時には見逃していたみたいですが、大社駅の資料展示室にはタブレット閉塞器や往時の部品などが展示されていました。
確か、この小部屋って元貴賓室かなんかなんですよね。そもそもが貴重だったはずです。


私が過去に名古屋~大社のルートを辿った急行大社に感じての記述を発見。
「熱田神宮から出雲大社へ直通急行」というワードのチョイスが流石ですね。


大社駅には国鉄御自慢の貨物用蒸気機関車D51が保存されています。
日本の蒸気機関車で最大の製造数であったことから、全国的にやたらと保存されている同機ですがここにいる774号機は本州を最後に走った蒸気機関車とのことでそれなりに珍しい個体なのかもしれません。
見ての通り塗装は全体的にくたびれてしまっています。ちょっとそこが悲しいかなぁとは思ったりします。


そんなわけで何度来ても楽しい旧大社駅。かっこよかったです。
以前来たときはあいにく雨だったので再訪したいなぁとは思っていたんですよね。


ここから歩いて出雲大社へ。近くはないですが歩けない距離でもありません。


一の鳥居をくぐり、松並木を歩いて出雲大社へ。


ただ、連休ということもあってかなり混んでいたので参拝はやめにしました。
密を避けるのは大切ですし、混んでいるときに行っても疲れちゃうだけです。
出雲そばをたべて、お土産をたくさん買って大社を去ることにしました。


出雲大社前駅の脇にはコムスを見かけました。ブランド名はHa:moと書かれていたので東京都心部や豊田市で乗れるものと同じなんですね。いいなぁ。




出雲大社前駅から一畑電車に乗って松江しんじ湖温泉駅へ向かいます。
この路線は一畑電車の本線から分かれる大社線という支線に当たり、平日であれば接続駅の川跡駅で本線列車への乗り換えが必要です。
ただ、土日には観光客の利便を意識して出雲大社前~松江しんじ湖温泉が本線系統のような扱いを受けるダイヤとなっているようでとても助かりました。
ただ、どちらの場合であっても川跡駅で3方向の列車を並べて接続を取る芸術的なダイヤが組まれているのが凄いところ。乗り換えの手間は変化しますが列車の大まかな時間は変わらないように配慮されているのかもしれません。


出雲大社前駅で止まっていた新型車両も乗ってみたかったのですが、次の発車は隣のホーム。
いままで大手私鉄の中古車両でやりくりしていましたが適当な中古車両が枯渇したりして、86年ぶりの自社発注新型車両が誕生することになったようです。

JR四国7000系にJR西日本225系のヘッドライトを移植したような不思議なフォルム。
基本的な設計はJR四国より無償で提供された7000系のもので、電動機などの部品に関してはJR西日本225系と同一のものを採用してコストダウンを図っているみたいです。
JR西日本ではおなじみの0.5M方式にこの車両も準拠しており、片側の台車にのみ動力が組み込まれているようです。




で、寝てたらつきました。松江しんじ湖温泉。
途中の一畑口で進行方向が切り替わるので、そこで一旦起きて座席転換はしましたが本当にそれくらいで…
眠いんですよ。銀河が楽しかったのと寒かったので寝れなかったんですよ。仕方ない。




宍道湖大橋を渡って松江駅方面へ歩いていきます。
松江しんじ湖温泉駅~松江駅のこの景色結構好きです。


松江駅からは特急やくも22号に乗車。
快速列車をあえて見送り、密を避けて特急に乗車することにしました。
チケットレス特急券を購入しておいたので自由席と同じ760円で指定席に乗ることが出来ます。シートマップを見て空いているところを選べるのがいいですよね。

元々この列車は7両での運転が計画されていたようですが4両での運転に変更されたらしく、自分の座っていた場所が7号車で既に取っていた人向けの調整区画に充てられていたようです。
車掌さんの検札の際に、7号車のお客様ですか?申し訳ございません。と言われてしまって慌てました。直前にチケットレス予約で取ったので反映されていなかったみたいです。


米子からは境線に乗り換え。接続時間は2分と短いのですがちゃんと乗り換えできました。




乗り残していた境線に乗ることにしました。
鬼太郎押しが凄くて、座席や天井などに多数のキャラクターが描かれています。


終点の境港駅に到着。


駅自体は簡素な構造ですが、隣接したみなとさかい交流館がかなり大きくて迫力があります。
このみなとさかい交流館からは隠岐の島方面への船が出ています。さらにその後ろには美保関の急峻な地形が見えています。






折角なので水木しげるロードへ。
ただまあ、野郎が1人で言って楽しめる場所かといわれると…うん。
学生さんグループでわいわいしてたり親子で来てたりする方を多く見かけました。


ATM付近で妖怪に暗証番号を聞かれても決して教えないでください。
雰囲気を重視した外観やユーモアは面白いなぁと思いました。


水木しげるロードを行くポンチョ。ここにも鬼太郎が描かれています。

さて、早めですがやることもないので駅に戻ります。
せっかくなら境港の海鮮を食べて帰りたいところ。水木しげるロードにある海鮮のお店はコロナの影響か臨時休業していました。


境港は元々韓国東海経由でロシアウラジオストクへ向かう国際旅客航路が就航していたため街中にはこんな感じで表記がたくさん。
DBSクルーズのウラジオストク航路は一度乗ってみたかったんですが、2019年12月ごろを最後に航路が休止されてしまっています。
元々はJR時刻表の国際航路のページにも記載されていたのですが抹消されてしまい、境港市のホームページのリンクも切れてしまっています。


みなとさかい交流館に戻ってきました。
ここには回転寿司のお店があるようです、ただここも休業中。悲しいなぁ…


基本的には毎時1本の境線、まだ列車まではだいぶ時間があります。
こういう時は隣の駅まで歩いてみるのがいいんですよ。幸い境線の駅間はかなり短いですし。


特に収穫を求めてきたわけではないのですが、面白いものを見つけました。
「山陰鐵道発祥之地」という看板が線路沿いにありました。
境駅から御来屋駅まで開業した当初の終点、現在の境港駅に移転する前の境線の終点がここだったということで記念碑が設けられているようです。

現在境線はローカルな支線扱いですが、山陰本線の最初期に開業していたとは。
敦賀港と同じく、当時はやっぱり国際港がかなり重要視されていたんですね。






馬場崎町駅に着くと同時に境港行きの列車がやってきました。
時間的にもう1駅行けそうなのでもうちょっと進みます。




上道(アガリミチ)駅に到着。路線開業時ではなく1952年に新設されたようです。
なお、1986年には岡山県の山陽本線上に上道(ジョウトウ)駅が新設されました。

全国にたくさんの駅を持つ国鉄では、駅名の重複をしないようにしてきました。間違う可能性がありますからね。
例えば、北陸本線の小杉駅との重複を避けるべく旧国名を冠した武蔵小杉とかでしょうか。
それでも発生してしまった同一駅名は、きっぷを発売する際に区別する記号を付けることになっています。
一番有名なものだと(讃)高松でしょうか。先に出来たのは七尾線の高松駅ですが、だからと言って県庁所在地の駅を讃岐高松とは出来なかったんでしょうね。
基本的には同じ読みの場合に発動しますが、この上道駅のみ読みは違うけど表記が同じなのでこれが付きます。


また、境線は車載式端末を用いることで交通系ICカードに対応しました。
これによって岡山県の上道(ジョウトウ)駅と上道(アガリミチ)駅の両方がJR西日本ICOCAエリアとなりました。
そうなるとこの2つを区別する必要も出てきます。


ICカードでは会社名+駅名の情報を書き込んでいるのですが、この両駅のみ通常は漢字で書くべき駅名の表記がカタカナになっています。
なお、境線にICカードが導入されるまでは山陽本線の上道駅のデータは通常通り漢字で書かれていたらしいです。




上道から乗車、米子までは乗らず富士見町で降りました。
今回宿泊するホテルが米子駅からも富士見町駅からも似たような距離だったのでここで降りることにしました。


富士見町と隣の博労町駅の間は距離が極端に短く、また直線上にあるので見通すことが出来ます。
境線の駅間距離は全体に短めですが、ここはすごいです。
全国に広がるJRの路線の中で最も短く、約420mしか離れていないそうです。


米子のまちの中心地を歩いていきます。
駅周辺しか知りませんでしたが結構栄えているんですね。


米子市立山陰歴史館、夕暮れ時のライトアップがかなりいい雰囲気です。
ここは昔の市役所の建物を資料館に転用しているようです。
このすぐ向かいには現役の米子市役所があり、市の行政の中心地という雰囲気があります。


さて、今日のお宿に到着。
WESTEXPRESS銀河の旅行プランで宿泊できるお宿は出雲市・松江・米子・皆生温泉・玉造温泉などから選ぶことになります。
宿によってプランのお値段が変わりますが、東横インのような私が普段使うようなホテルではなくワンランク上のお宿が並んでいます。
1人で銀河に乗るのが目的でホテルなんか正直どこでもいいという皆様にとっては一番安いところを選びたがると思います。わかります。
皆生温泉・玉造温泉の旅館を1人利用すると極端に高くなってしまいますが、他はそこまで大きな差がなくツアー基本料金は26,000~30,000円程度に収まっています。

最も安いのは米子駅前の米子ワシントンホテルプラザ、最安プランでもワシントンホテルなのが凄いですよね。
私も正直どこでもいいと思っていたのですが、前から泊まってみたいなぁと思っていたANAクラウンプラザホテルが入っていたので宿泊することにしました。
朝食をつけると基本料金に2,000円増となります。折角なのでこちらも申し込みました。

何度も言いますが、銀河は楽しすぎてあんまり眠れなかったので夕食も食べずに爆睡しました。
上質なホテルですがお部屋に関してはそこまで大差なく感じました。
バスルームも普通な感じ。これに関しては別に普通でいいと思うので別に不満はありません。


さて、よく眠りまして翌朝。お楽しみの朝食です。
無料朝食なホテルばっかりに泊まっている人なので朝食会場の雰囲気に圧倒されます。


朝食は和と洋の2つから選べるようでした。私は和定食を選択。
これはなかなか豪華です。メインの焼き魚のほか、梅干しや納豆、明太子などごはんが進むおかずが豊富です。
ごはんはお代わりが出来るとのことだったので2杯飯させていただきました。美味しかったです。


食事を食べ終わったタイミングを見計らって、何も言わなくてもコーヒーを持ってきてもらえます。
これはかなり優雅な朝です。ありがとうございました。


エントランスの時点でただならぬ雰囲気がありますよね。
前からすごそうだなぁと思っていたANAクラウンプラザホテルに泊まれたのは非常に良かったです。


これだけいいお宿ながら、銀河の利用プランの中では比較的安いほう。つまり他も凄いんでしょうね。
普段寝るだけのお宿に慣れている方も多いかと思います、たまに贅沢してみると楽しいと思います。
ちょうどGoToトラベルキャンペーンやっていることですし、泊まるなら今ですね!


帰りは米子駅から乗車します。この駅舎が見られるのも今のうち。


9/4を最後にで仮駅舎に役割を果たした米子駅旧駅舎。
工事の塀の奥に横断幕が残っていました。




改札内からも見られます。もう使われていないんですよね…




9:05 寝台特急サンライズ出雲が来るとのことだったので早めにホームに入って見ることにしました。
この前に到着した普通列車の乗り換え案内で「松江・出雲市方面寝台特急サンライズ出雲」なんていう放送がされているのは驚きでした。
「自由席特急券ではご乗車いただけません」を繰り返していましたが、指定席特急券を購入すればノビノビ座席が使えますからね。そういう使い方もあるんですね。

なお、同じ区間を走るやくも・おき・まつかぜ号では自由席と同じ値段で指定席に乗れるチケットレス特急券が前日および当日に発売されますが、サンライズ出雲には適用されません。
こことは別ですが、以前大阪~草津で特急ひだに乗るときにチケットレス使ったろって思って対象外でがっかりしたことがありました。区間だけでなく対象列車が決まっているのでその点は注意しましょう。


やっぱり米子駅といえばこの跨線橋。素晴らしい。




特急やくも10号に乗って帰ります。
帰りのやくも号は柔軟に選べるのですが、私は朝早くのこの列車で帰ることにしました。
サンライズ出雲を見られる都合のいい時間ということで9:22に早々と米子を後にします。


この日はやや曇っていて大山はよく見えませんでしたが、王子製紙の工場はかっこよく見られたので満足です。


やくも号から接続の新幹線は何も要望を出さないと接続のいい列車が指定されますが、私は敢えて岡山駅で時間を空けてもらいました。
恐らく、通常であれば19分後ののぞみ20号が指定されるものと思われますが、私が選んだのは47分後のひかり510号。
今回利用している日本旅行のツアー形式では途中下車はできないので、長時間居たとしても改札内で楽しむしかありません。

しかし、岡山駅というのは楽しいところでして、乗り換えだけというのは勿体ないんですよね。
山陰方面・四国方面への連絡点ということでお土産屋さんが扱う商品はかなり範囲が広く、岡山だけでなく広島・鳥取・島根・香川・愛媛の美味しいものが購入できます。


また、これを購入するのを忘れてはいけません。
JRプレミアムセレクトということで駅ナカでしか購入できない瀬戸田缶チューハイシリーズ。これ美味しいんですよね。
今回も3種2缶づつ、6缶を家で飲むように購入。おすすめです。


今回岡山駅で時間を確保したのはお昼ご飯が目的。
美味しいと噂の倉敷うどん「ふるいち」さんです。ホームのうどん屋さんと侮ることなかれ。
「ぶっかけ」の商標を取得するなどぶっかけうどんの老舗らしいです。
うどんといえば瀬戸大橋の向こうが有名ですが、倉敷もうどんが有名なんですね。


名物のぶっかけうどん。鶉卵が乗っているのも特徴的ですね。
コシがあって、これは確かに美味しかったです。今後岡山駅を使う際は寄らせていただこうと思います。


密を避けて岡山市発のひかり号に乗車。この列車はここが始発ということで20分くらい前から乗り込むことが出来ます。
新大阪までは各駅に停車するということもあってお客さんはほとんどいません。




うどんも美味しかったのですが、もう少し何か食べられる気分…
ということで、あなご飯を買ってきました。
岡山駅は守備範囲が広いので広島の宮島名物だって買えちゃいます。

まだお昼ですが、瀬戸田レモンを開けて優勝。これが合うんですよ。


食後には愛媛名物のちゅうちゅうゼリー。季節によって品種が変わるので種類ごとの違いを楽しむのもおすすめです。
1つ290円とか結構なお値段がするのですが、期待を裏切らない美味しさです。ぜひ。

そんな感じで空いた新幹線で密を避けつつ美味しいものを食べて贅沢しました。幸せ。
途中下車が出来ない旅行商品であっても、岡山駅の改札内はこれだけ遊べるよということが伝わったかと思います。
私は何度も見たので別にいいですが、津山線の復刻塗装車やマリンライナー、特急南風の2700系など在来線ホームの車両ウォッチングも楽しい駅です。


なお、JR西日本系の旅行商品だからか新幹線の利用区間は新大阪までとなっています。
せっかくなら京都まで新幹線で行きたかったんですけどね、タイミングも悪いですし。

事故が発生した直後の時間ではありましたが、上り線には影響がないらしく特に待つことなく変えることが出来たのは良かったです。
まあ、新大阪駅も改札内にお店がたくさんあるので不自由しないとは思いますが。

そんな感じで、正直これといった観光はしていないのですが楽しむことが出来ました。
私自身旅行商品に申し込むというのは初めてでしたが、自由度がかなり高い旅行商品であったため普段通りの感じで旅行できました。
ただ、途中下車に制約があったり宿の選択肢に縛りがあったりするので、その時の状況によりけりでしょうかね。悪くはないなと思いました。

以上。銀河で行く山陰旅行楽しかった!


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WESTEXPRESS銀河に乗車!

2020-09-24 23:28:21 | 旅行

9月11日に運転を開始したJR西日本の新型特急列車「WESTEXPRESS銀河」
新型コロナウイルスの関係で運行開始が4か月ほど遅くなりました、ようやくです。

なお当面の間は駅できっぷを買って乗ることが出来る列車としての発売はせず、日本旅行が発売する旅行商品に組み込んだ形での発売となります。
夜行列車で言えば東武鉄道の「尾瀬夜行2355」、観光列車で言えば「えちごトキめきリゾート雪月花」あたりが旅行商品限定の列車となりますがあんな感じですね。
これに関しては、GoToトラベルキャンペーンの兼ね合いで駅できっぷだけ売るよりも旅行商品として提供したほうが還元が受けられるという意味でこうなっているんだと思います。

大金を積まないと乗れないななつ星などのクルーズトレインとは違い、比較的手ごろに楽しめる夜行列車の復活ということでかなり注目されている列車かと思います。
旅行商品としての発売も新型コロナウイルス対策で席数を大幅に絞っての発売となることが予告されていたため、まあ無理だろうなと駄目元で抽選に応募しておりました。

8/24 ご当選のメールが届きます。まじかよ!?って感じでしたね。




そんなわけで前置きが長くなりましたが、9/21京都発のWESTEXPRESS銀河に乗車する権利を勝ち取ったわけです。やったぜ。
9月中にこの列車に乗ることが出来るとは、嬉しい限りです。

元々当たるわけないだろうと適当に申し込みをしておりましたので日にちを忘れておりましたが、4連休のど真ん中に出発する便を押さえていたんですね。
よりによって倍率が高そうなところを…別に平日に休み普通に取れるんでそういうとこ狙えばいいのに。


京都駅嵯峨野線ホームの発車標にはWESTEXPRESS銀河の文字が。星が描かれた素敵なデザインです。






青い車体に木目調の内装、フリースペースの窓は大きくデザイナーさんの腕が光る素敵な車両ですね。

え?これじゃないって?

京都丹後鉄道に所属するこの車両「丹後の海」は豪華クルーズトレイン「ななつ星」の他九州の各特急を手掛けたことで知られる水戸岡鋭治氏のデザイン。
今は亡き加悦SL広場へ行った時へ行った時に乗りましたが、この車両もかなり素晴らしい車両です。
京都発の特急にこの車両が充てられるのは1日2本のみ。お昼か夜のこの時間しか出会えないまあまあ出会いづらい車両だったりします。

なお、銀河の発車時刻は21:15なので30分以上前に発車する丹後の海を見てからじゃなくてもっと直前にホームに凝ればいいじゃないかと思うかもしれません。


先に申した通りこの列車あくまで旅行会社貸切の団体列車。列車が来る前に受付をして、諸注意の説明や検温などをしなければなりません。
そのため、京都駅嵯峨野線ホームの駅そばや付近で20:40までに受付をしてくださいねということになっていたのでした。
参加者全員を集めての説明などはなく、個別にご説明いただく形でした。


発車まで時間があるので、飲み物やお食事は事前に調達しておいてくださいねーとのことだったので構内のセブンイレブンでお茶など購入。
湖西線ホームに行くとみどりいろの銀河がいました。


21:09入線ということで5分ごろに戻ると、かなり多くのギャラリーが。思ったより多い。


写真としてはあれですが、往時の寝台特急の最期に近い雰囲気を感じました。ただ今回はお別れじゃないってのが重要ですね。






停車時間は4分しかないので、撮ったらすぐに乗り込みます。




フリースペースとなっている4号車の扉から乗り込みます。
4人ボックス席は昼行運転の時に発売できるように座席番号は降られていましたが、夜行運転の際はフリースペースとなります。


今は夜行で運転しているので、この車両1両がまるまるフリースペース。すごい…




新型コロナウイルス対策で後付けされたパーテーションが並んでいますが、車内のデザインを崩すことなくむしろいい雰囲気を演出するアイテムとして機能しているのがとても素晴らしいところです。
4号車フリースペースの名称「遊星」のマークはかつて東京と大阪を結んだ寝台急行銀河のマーク。距離と書かれたものはサンライズになる前の寝台特急瀬戸のマークがモチーフになっていて素晴らしいデザインです。


ここのテーブル席の売りは、駒を持ってくればチェスや将棋が楽しめるということ。
パーテーションの兼ね合いで敵陣に攻め込むのが非常に難しくなっていますが、下部に隙間が開けられているのでちゃんと対戦もできます。


こういったら失礼かもしれませんが、椅子の感じとかがファミレスっぽいなぁなんて思いました。


背もられの後ろの部分には空間があり、ここに荷物を収めることが出来るようになっています。




続いてこちらは5号車。普通車指定席と同額で横になれるクシェット区画がここにあります。
サンライズ出雲・瀬戸でいう所のノビノビ座席に相当する設備ですが、横一列の雑魚寝ではなくある程度区切られた配置になっています。


申し込みは1人または2人単位だったはずなので、その単位で他の方と相席にならないように席が充てられているようでした。
1人でもしクシェットが当たればこの区画は他に誰も来ない。これは絶対快適です。
個別の寝床を仕切るカーテンは設けられておらず、通路とこの区画を仕切る場所にのみカーテンが設置されています。

構造的には完全に2段B寝台ながら、寝具はついておらず普通車指定席扱い。
寝台特急あけぼのか何かでこういうやつありましたよね。シーツがついてこないだけで寝台料金がかからないみたいな。


5号車の出雲仕方には車いすに対応した大型のお手洗いが設けられています。
クシェットのうち1つだけ2段寝台じゃないところがありましたが、そこが車いす対応席として用意されているってことなんでしょうね。
今回は発売していないようで、「使用しないでください」の札が後に置かれていました。




この隣が6号車ですが、そろそろ発車時刻なのでまずは自分の席に向かうことにします。
フリースペース「明星」のマークは同名の寝台特急からとったものですね。この往時のブルートレインを思い起こさせる演出が非常にいいですよね。




私が当選したのはWESTEXPRESS銀河の中でも最も人気がないであろうリクライニング席の区画。
確かに、せっかくなら寝台に乗りたいですよね。

正直私も寝台のほうがいいと思っておりまして、

第1希望 グリーン車ファーストシート
第2希望 普通車クシェット
第3希望 普通車リクライニングシート

こちらの順位で応募しました。第3希望のリクライニングシートが引っかかるくらいなのでやっぱり皆さんすべり止め感覚なんでしょうね。
設備はどれでもいいからまずは乗ってみたいという方は普通車リクライニングシートが結構穴場かもしれませんね。

なお、普通車リクライニングシートのみ宿泊施設の扱いを受けられずGoToトラベルキャンペーンの対象外となるとパンフレットにあったため、それ故に敬遠されたという方も多いかもしれません。
正直私は還元なんて二の次でとりあえず乗りたいとしか考えていなかったのですが…w


こちらが今回の給付金ご案内。
旅行代金合計の32,000円に対し、35%の11,200円が給付金支給となり支払いは20,800円。
この給付金は宿泊1泊につき上限20,000円というだけなので、2泊するうち1回が還元対象外であってもホテルに1泊するので変わらず対象となります。
WESTEXPRESS銀河車内でクシェットなどの寝られる設備を選んだところで、旅行代金の35%(上限40,000円)になるだけで給付金は変わりません。

なお、片道銀河で現地1泊のプラン以外に往復とも銀河を利用するプランも用意されているようです。こちらで普通車リクライニングシートを選んでしまうと還元対象外となるのでそこだけはお気を付けを。
せっかくなら現地に泊まって、明るい時間の伯備線も楽しむのがいいんじゃないかなぁと個人的には思ったりします。

宿泊施設や発着駅によってお値段は結構変わるみたいなので、あくまで参考程度に。






シートピッチはこんな感じ。余裕の広さです。


ここの店員は20名ですが、窓側のみ発売となっており最大乗っても10名。
この日は一部の座席が使用できない状態となっており、7名での利用でした。




3号車から後方の4号車に向かう所には、ファミリーキャビンと呼ばれる半個室な空間が2室あります。
ここも発売していないようです。結構各区画発売を控えているところが多くて撮る分には楽でいいです。
雰囲気的にはフェリーの少人数個室に近い感じですね。よさげ。


3号車の前方、2号車側の端にあるのがフリースペース「明星」
このミニロビーっぽい雰囲気が最高にいいんですよね。最高。


窓に映る明星のマーク。ガラスに反射すると景色が見づらくなってだいたいはマイナスになっちゃいますがこれは逆にいい演出になってくれます。


なお、ここの明星とリクライニングシートの間には仕切り扉はありません。静かに楽しむべきスペースです。


この先には2号車がありますが、女性専用車両とその先はグリーン車なので立ち入りはできません。
そういった警告もちゃんと貼られていました。




再度、4号車遊星にやってきました。
フェリーの2等雑魚寝に乗った時と同じ感覚で、確かに寝床として自分に与えられている区画の居心地はそんなに良くないもののフリースペースがかなり充実していてそこで滞在できるのがいいですね。
ただ寝るだけ、ただ移動するだけではなく様々なフリースペースで楽しんでもらうというのはいいですよね。たのしい。




遊星の壁のイラスト、これよく見ると京都鉄道博物館に保存されている車両たちですね。凝ってるなぁ。




遊星には鳥取県の星空を体験できるVRゴーグルのほか、各種パンフレットが取り揃えられています。
その中で見つけたこちら、大阪車掌区さんの手作り感あふれるパンフレット。こういうの温かみがあっていいですよね。

ちょっと時系列が前後しちゃいますが、ここで大阪車掌区さんの放送についてご紹介。
WESTEXPRESS銀河はそのターゲットが観光客、特に夜行列車の旅情を求めた人々が多数ということからか様々な温かみのある放送がなされていました。

京都駅31番のりばを出発すると、特急はるかと同様に貨物線を走行。高台から桂川駅を眺め向日町で本線に合流します。
その際に本線を走る特急サンダーバード号を待つのですが「特急列車の通過待ちをいたします」で済ますことなく「北陸の金沢から走ってまいりました特急サンダーバード号の通過待ちをいたします。進行方向右側からご覧いただけます。冬になると北陸の雪をつけた状態で大阪までやってくる姿が見られるかもしれません。」のように事細かに放送で案内されていて、すごくよかったです。


吹田総合車両所に配置されている車両の解説までしてくれるとか、放送を聞いているだけでも楽しい列車です。
新大阪・大阪で設けられている停車時間で外に出て写真を撮ってくることも列車の楽しみの1つとされているようで、停車時間や半自動ドア扱いの案内ももちろんされていました。

あとあれですね、乗り込んですぐに「本日はWESTEXPRESS銀河 8411Mにご乗車いただきありがとうございます。列車は京都駅を出発し、縁結びのまち出雲市に向けて走行してまいります。」っていうご案内が凄く印象的でした。
敢えて列車番号を言うのとか、「縁結びのまち」っていう枕詞がつくところとか。いいですよね。






さて、さっき行ってなかった6号車へ。
ここはグリーン車扱いですが1号車と異なり完全な個室であるためか立ち入りを禁止する刑事はありませんでした。
ただ、フリースペース彗星はグリーン車の人が楽しむべき場所だろうと考え立ち入ることはやめておきました。また乗ることはあるでしょうし。






新大阪駅に停車。ここで後続の新快速に道を譲ります。


女性専用車両の2号車ですが、使用できませんの札があるところだったらのぞいてもいいだろと外から撮影。
通常のクシェットが緑色だったのに対しこちらは赤色の配色になっています。


磨き上げられた車体に銀河のロゴマーク。これはかっこいい。


窓の映り込みが画になるパーテーション。これいいっすわ。




大阪でも停車、こちらは単純に乗車があるから停車っていうことでしょうか。環状線と並ぶ様子も見られました。
117系が環状線と並ぶのって、天理・金光の宗教臨時団体列車ではたまに見かける光景でしたがあれがここまで大胆にリニューアルされたわけですからね。




大阪駅にて淡路屋の特製弁当が積み込まれます。4号車遊星にバウチャー券を持って引き換えに行ってきました。


夜食にちょうどいい小ぶりなサイズのお弁当。メインのおにぎりは明石名物たこめし。
大阪のいもたこなんきんという煮物と京都の抹茶わらび餅を組み合わせ、関西らしさを感じられる一品です。

ひっぱりだこ飯を販売している淡路屋だけあってたこめしは美味しかったです。この小ささが夜食にちょうどいいサイズ。




その後、三宮・神戸と停車。それぞれ停車時間が短いこととお弁当を食べるのに忙しかったことからあんまり写真は撮っていません。
旅行商品として乗車可能なのは京都・大阪・三宮のみですが、みどりの窓口で発売する前提で組まれたダイヤに従って新大阪や神戸でもドアは開きます。

特に、東海道本線の終点として昔は数多くの長距離優等列車が発着していた神戸駅に止まるというのはロマンがありますよね。
上下とも停車ですが、停車するのはともに本線の5番・2番乗り場。
何かの間違いで上り列車を神戸駅1番のりばに入れてくれたりしないですかね?かつて長距離特急が発着していたホームに止めてみてほしいなぁとかちょっと思うんですよ。
今後の下関方面昼行列車の設定などによっては、単純に退避できるか所の少なさから入ることがあるのかも…?とちょっと期待しています。


23:07頃、明石海峡大橋が見えてきます。
お盆に移動を控える人が多かった反動か今回の4連休で出かける人はかなり増えましたよね。特に自動車。
こんな時間ですが、橋のライトアップに加えてたくさんの車のヘッドライトで綺麗に輝いていました。

ちなみに明石海峡大橋は平日であれば23時まで、土休日は24時までライトアップがされるとのこと。
WESTEXPRESS銀河の夜行下りは月曜日と金曜日の設定なので、基本的にライトアップされた姿は見ることが出来ません。
この日が祝日だったからこそ見れた光景、これはある意味ラッキーです。

23:12 西明石に停車。
こんな遅い時間ですが、新幹線のシャツを着た感じのこどもとその親という感じの親子連れを多く見かけました。
デビューしたての銀河、夜遅くだけど連休だから特別に連れてきてもらえた。そんな感じでしょうか。
良い子は寝るべき時間のはずですが、ホーム上や沿線にちびっこが多くいたのが印象的でした。これも連休中に乗れたからこそですね。

乗客として乗っている側だけでなく、沿線のこどもたちに夢を与える列車。こういうの良いですよね。
銀河がぜひ成功して、こういった楽しい列車が今後もっと増えてくれることを願っています。


持ってきたけど楽しすぎて呑まなくていいかぁなんて思っていましたが、やっぱ呑みます。
ミニロビー明星で流れゆく景色を見ながらちびちび飲むお酒が美味しいんですよ。
一緒にじゃがりこも買っていましたが、こちらは音が響くので自粛。単品で楽しみます。
117系って確かにモーター音はうるさめなんですが、50分停車となるとそりゃ静かになります。
下り列車のこのタイミングでの長時間停車なので、多くの人はここでおやすみするんではないでしょうか。


23:30頃 まもなく加古川駅。
金曜日発の列車であれば姫路駅で駅そばが食べられる長時間停車があるのですが、月曜日の列車ではそれがなく加古川駅で50分ほど運転停車します。
23:48頃にすぐ隣の線路、車窓右側を東京行きの寝台特急サンライズ出雲・瀬戸号が通過する旨のご案内をもって消灯。いわゆるおやすみ放送というやつですね。
放送の締めに流れる「ハイケンスのセレナーデ」のチャイムが最後まで旅情たっぷりです。よきよき。


一部の照明を残して消灯された車内、一気にバーカウンターっぽさが出ますね。


サンライズの通過を見届けて、この辺りで寝ることとしました。


リクライニングシートの部分は照明が落ちますが、明星から明かりが漏れてくるので気になる方はアイマスクを持って来るといいかもしれません。
私は蒸気でホットなアイマスクを持ってきていたので使うことにしました。あれいいですよね。

では、おやすみなさい。





時刻は3:38。長いこと駅に止まっているようで目が覚めてしまいました。
高速バスとかでもありますけど、一定速度で動いている分にはいいんですがなんか動かなくなると目が覚めたりしちゃいますよね。
これは、岡山駅ですね。まだ岡山なのか。






目が覚めてしまったなら仕方がありません。トイレに行ったり4号車遊星に行ったりして「寝れないんだよぉ」していたら、車窓右手にヘッドライトの明かりが。
見に行くと、これは保線の車両ですね。詳しくないので全部マルチプルタイタンパかバラストレギュラータに見えてしまうのですがなんなんでしょうか。
てっきり休日なので工事はやっていないと思っていました、主に平日に工事やるってのは聞いていたので。
連休ということで期間が開きすぎる、みたいな事情があるのかもしれないですね。

3:55 岡山駅を出発。

さて、この辺りで気づいたことがあります。
この新型特急WESTEXPRESS銀河なんですが…

寒いんだよ。寒い、冷蔵庫。
国鉄車両のクーラーって確かにこうですよね。さむい。


117系改造ということで、やっぱりモーター音に関してどうなんだという話はよく聞いていましたが、まさかクーラーにやられるとは。
同じ国鉄時代の車両であっても、夜行列車や特急列車に充てられる車両であれば分散型のきめ細やかなクーラーが配置されています。
それに対し117系は集中型大容量のAU75を搭載しています。

103系や115系などに広く用いられたAU75集中型冷房装置。
特急への採用は485系ダブルパンタ車などないことはないですが普通は使うもんではありません。

国鉄の車両だとよくあることですが、冷暖房に関して温度まで指定することなどできず入か切かをうまいこと使い分けるしかありません。
中央東線を小淵沢から高尾まで211系で延々と揺られた時にも寒い思いをしましたが、同じ理屈ですね。

コンプレッサーを取り替えましたとか大型窓に交換しましたなどホームページ上でいろいろアピールされていますが、クーラーに関しては一切触れられていません。
ちょうど季節の変わり目というのもありますが、さすがにこれは寒いですよ…
クシェット以上の横になれる区画ではブランケットの提供があるようですがリクライニングシートにはありません。
もしかしたら余っているかもしれませんが、夜ということで車掌さんも通りませんし、コロナ対策でそういったものの貸し出しを控えている気もします。

今後乗る方は、ぜひブランケットを持っていくといいと思います。結構寒いです。






6:02 生山に停車。ここで32分の停車。
朝霧に包まれた山間の駅、素敵な朝です。ただ、寒い。






停車時間も十分にあるので乗ってきた銀河号の撮影にもいい駅です。
なお、駅の自販機に温かい飲み物はありませんでした。残念。


生山駅では始発の上り特急やくも2号とすれ違います。パノラマ型グリーン車がかっこいいですよね。
特急列車でありながら、始発の出雲市駅を4:42というめちゃくちゃ早い時間に出るのがすごいところ。
岡山を7時台になるように考えるとこうなってしまうんですよね。


ホーム上では日南町の特産品であるトマトを使ったお土産品が売られています。
折角なのでここで購入。トマトって苦手なんですけど加工品ならいけそうです。


生山の停車中に米子行きの普通電車に抜かされます。これに追いつくことがないというのがこの特急の特殊さを示している気がします。




側面の表示器はモニターがはめ込まれているんですね。
フルカラーLEDよりもさらに表示できる幅が広がりますし細かなロゴマークも表示出来て面白いですね。




生山を出た列車はのんびりと米子を目指します。


米子車掌区の名物放送、やくも号でも聞ける大山のご説明がこの列車でも聞けました。
少し雲はかかっていますが、比較的綺麗な大山が朝から拝めました。


伯備線経由の貨物列車の終点、伯耆大山駅ではEF64が見られました。
やっぱ原色はかっこいいですよね。


7:40頃と結構朝早い時間ですが、スイッチャーがせかせかと動いていました。
列車行き違いのため伯耆大山駅で止まっている間にこれらが見られて結構楽しかったです。


伯耆大山駅を出ると日野川を渡ります。
ここからは、貨物列車の荷主である王子製紙米子工場がよく見えます。
自然が一杯見えるのもいいですが、こういう工場の光景も楽しいもんですよね。




7:46 米子に到着。






「海、山、旅のドラマは米子駅から」って書かれた跨線橋が凄く雰囲気あっていいですよね。




米子駅は9/4付で旧駅舎の供用を終え、仮駅舎に移行しています。あの国鉄らしい立派な駅舎がもう使われていないっていうのはなんだか実感がわきません。


この列車は月曜日始発であるため姫路駅の長時間停車はなく0:40着でしたが、米子駅の出発時刻は金曜日始発と同じ8:18発である旨の放送がありました。
単純に米子支社管内で他の列車が土休日ダイヤに従って走っている関係でこの列車も米子時点で土曜日に当たるダイヤを採用している、ということなんでしょうか?


米子駅で撮った写真の中で一番気に入っているのがこちら。
綺麗に磨かれた車体なので、米子駅の古いホーム上屋とオレンジ色のキハ47が反射してすごくよかったです。


米子駅ホーム上の自販機では温かいコーヒーが売っていたので2本購入。冷え切った体に染みわたります。


米子駅では朝食のお弁当の積み込みがあります。ここでお弁当を受け取り。
米子駅に初めて来たとき食べた鯖寿司が美味しい米吾さんが製造しています。


中身に鯖寿司は入っていませんでしたが、結構いろいろな食材が詰まっていて豪華なお弁当です。
ハタハタ南蛮漬けとイカ麴漬、シソ巻きラッキョウが特に美味しいなと感じました。
鳥取県がカレーの消費日本一でラッキョウの生産も日本一というのは知っていましたが、シソで巻くことでだいぶ雰囲気が変わるんですね。
特にこれが驚きが大きかった食べ物な気がします。美味しかったです。


別府駅みたいに温泉マークが素敵な玉造温泉駅を出ると


綺麗な宍道湖に沿って列車は進んでいきます。
大きな窓からよく晴れた青い宍道湖を眺められる、これは最高の贅沢です。

宍道湖といえば十三湖と並ぶしじみの名産地、少し海水が混ざる汽水湖なのがポイントなんですよね。
あとは、「シンジコのほとり」ですよね。ナナカマド博士が出てくるんですよ。


宍道湖の景色が見えてくると旅はもうすぐ終わり、終点の出雲市に到着です。
明星は非常に落ち着いたいい空間でした。また乗りに来ます。


お出迎えの横断幕、こういうの嬉しいですよね。撮らせてもらいました。


あとは、グリーン車専用のミニロビーも外からチラ見。
ここは117系の面影を残すべく敢えて2段窓を残しているんですよね。




出雲市駅に到着の特別な列車。ギャラリーの数もかなり多めでした。


列車は1駅となり、西出雲にある車庫へと引き上げていきました。
集中型クーラーが寒くてあんまり寝れなかったのは事実ですが、全体的にはかなり楽しいワクワクさせてくれる列車でした。
今後またいろいろなコースが設定されると思うので、ぜひまた乗ってみたいと思います。




WESTEXPRESS銀河の改装が出てから15分ほど待つと、東京からやって来た寝台特急サンライズ出雲の到着時間となります。
銀河を下りてからサンライズを待機する方も数名見かけました。やっぱり見たいですよねこれは。


そんな感じで出雲市まで乗車してきました。
いやー、楽しかった。これはリクライニングシートでも十分楽しめる列車ですわ。
フリースペースが充実しているのでリクライニングシートでも満足度は高いと思いますよ。
皆様もぜひ、抽選当てて乗ってみてくださいね!!!

この先の旅については別に記事を書こうと思います。では。


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たつの市の「ジャイアン」に乗車

2020-09-15 20:49:40 | 超小型モビリティ
今まで当ブログではトヨタのコムスをはじめとして、ルノーのTwizyエストリマのBIROに乗ってきた旨を記事にしてきました。

3車種目となるBIROに関しては観光用レンタルではなく自動車販売店さんがやっているということで、超小型モビリティに詳しい担当者様とお話をさせていただくことが出来ました。
その中で、話題に上がったのがトヨタのi-roadとタジマ自動車のジャイアン。なるほどと思いその後調べていました。

i-roadに関しては昔は名古屋や東京都心での試乗が出来たのですが、今確認できるのは北海道の緑駅のところくらいのもの…ちょっと厳しいですね。
もう一方、タジマ自動車のジャイアンという車は出光興産が超小型カーシェア事業で使用すると発表されたので注目していました。
2019年8月に岐阜県高山にてサービスを開始、2020年3月には千葉県館山でも同様のサービスが開始されました。

ジャイアンに乗るために高山行くかぁ~と考えていたのですが、2020年9月12日より兵庫県たつの市でこの車種を用いたレンタル事業が始まるとのニュースをゲット。
だったらそっちにしようと思って行ってきました。それでも滋賀県からはちょっと距離があるんですけどね。

9/15 朝9時半に本竜野駅へ、30分の説明・講習ののち10時からレンタル。
まだサービスが始まってすぐなので枠埋まってるんじゃないかと心配していましたが「一般利用者第一号」だったそうです。驚き。
初日に関係者や招待客の利用はあったそうですが一般利用者第一号になってしまうとは。


10:15 本竜野駅から少し車を走らせ、中川原公園というところで車を確認。
今まで乗ってきた超小型モビリティと比べると、かなり落ち着いた印象のデザインになっています。
Twizyとかガルウイングドアでしたからね、コンセプトカー的要素が強そうな超小型モビリティ業界においてかなり大衆車寄りの設計になっているんじゃないかなぁと思います。
ライトの丸っこさとかダイハツキャストっぽさをどことなく感じます。

なお、黄色いナンバーからわかる通りこちらは軽自動車登録。Twizyと同じくミニカー登録の条件を満たしていません。
シート配置は横向き2人掛け。このあたりも標準的な感じがします。


背面はこんな感じ。ここも特に奇抜なデザインという感じはしません。
前後とも低速車であることを示す三角マークが貼られています。
この車の最高速度は45km/h、前回乗ったエストリマBIROと同じです。
どういう根拠で設定された速度なのかわかりませんが、せめて60km/hは出せないと厳しいものがあります。

超小型モビリティの一般公道の走行を解禁へ 国交省
ちょうど9月の初めにこんなニュースが流れてきました。
今までは特例的に地域を定めて実証実験していましたが、法律が変わってくれれば一気に飛躍するかもと期待しています。
ここでも最高速度に関しては60km/hという数字が使われています。45km/hというのは何なんだ…?


横から見るとこんな感じ。たしかにちっこい。




さっきの写真にうつりこんでいますが、車を止めている中川原公園には蒸気機関車が保存されています。
赤色のナンバープレートがかっこいいC11 200です。
屋外保存されているものにしては綺麗な状態を維持してくれているように思います。いいですねぇ。


このC11 200の道を挟んで真正面には「D-51」という名の喫茶店があります。ん???


運転席回りはこんな感じ。超小型モビリティなのにパワーウィンドウ、カーナビ、エアコンまでついています。
方向指示器のスイッチが国産車だと右側についている(らしいです)ところ左側についていたりはしますが、全体的な雰囲気はそんなに変わらない気がします。
右左折時には警告音声が車外に流れる仕様になっていました。こういうのはいいですね。

というか、普通の乗用車に全く乗らない人なのでその辺の比較ができません。
教習所を出てから超小型モビリティしか乗っていないとか変人もいいとこって感じですわ。
シフトレバーがなく、パネル中央にあるツマミで切り替えるというのがちょっと変わっているかもしれません。


では早速、ナビを活用して竜野駅に向かおうと思います。
たつの市の中心地に近いのは本竜野駅なんですが、大動脈の山陽本線に先に設けられたためこちらが竜野駅を名乗っています。
厚木駅に近いような経緯を持つ竜野駅。両駅間は約6km離れています。


…試されてるのかな?


山陽本線を渡る踏切のところで運よく電車が見られました。オタクは踏切待ちに当たると喜びます。




10:33 竜野駅。昔ながらの駅舎が素敵です。
ここで水分補給しつつルートを考えていたところ、おばあさんに声をかけられました。
超小型モビリティは結構注目されるので慣れています(笑)むしろこれが醍醐味。
ポスターや広報誌などでご存じだったそうで、「この前の13日から始まったやつよね、乗り心地とかどう?」など。
今まで乗ってきたこういうクルマと違ってナビもエアコンもあって使いやすいですよ、とおすすめさせていただきました。

「たくさん乗るわけでもないし年寄りにはいいのかなぁと思ってね」という感じで言っておられました。
確かに、超小型モビリティが狙う層としてご高齢の方の普段使いは注目されています。
エアコンがついているというのはそういう意味でもかなり強みになるかもしれません。
毎年のように猛暑が牙をむくこの国で、今後活躍が期待される超小型モビリティが軒並み窓を開けて凌いでくださいね~というのはちょっと無理があります。
ただ、エアコンというのは重いわけです。そのあたりのメリットデメリットも考えていきたいところです。


あと、天井はこんな感じでロールカーテンを開ければ光が差し込みます。
正直この時期は暑いだけなので普通に外板で遮蔽してほしいところですが、仕方ない。


鍵はこんな感じ。完全に軽自動車を小型化した乗り物です。
もうこうなるとスマートのフォーツーEVとかとの差が曖昧になってきそうな気がします。
ただしこちらは45km/hという痛い足かせがあるんですよね。


裏面はこんな感じ。およよ?
ハンドル中央にあるものと同じマークが描かれ、その下には嘉远の文字が入ります。


そう、この車も国産車ではなく外車なんです。超小型モビリティあるあるですね。
嘉远という中国のメーカーが出しているクルマをタジマ自動車が販売しているということのようです。
JIAYUANという表記の仕方もどことなく中国感がありますね。

中国製超小型EV“ジャイアン”が地方自治体からも注目される理由とは【未来モビリティ総研】
こちらの記事に詳しく書かれていますが、「嘉远(ジャイアン)社が販売するMINI Be」というクルマを「タジマ自動車のジャイアン」として販売しているっていうことみたいです。ややこしい。


11:05 道の駅みつに到着


密を避けて、御津にきました。


一般車と並んでいる様子を見ると、確かにちっこいのですがBIROとかと比べるとどうしても大きく見えてしまいます。


道の駅みつからは綺麗な播磨灘のオーシャンビューが望めます。綺麗に晴れてくれてよかったです。

ただ、ここに至るまでに結構山を登る区間があるんですよね。
平地ではアクセルベタ踏み定位で48km/h定速走行していたのですが、坂道に入ると途端にスピードが落ちて最終的には28km/hになってしまいました。
後続車がいなかったのが幸いですが、さすがにこれはまずいですよ(登坂性能)…って思ってしまいました。

コムスも坂には弱いのですが、鳥取のジオコムスさんではそれに合わせてトルクアップ仕様を投入しています。
BIROはこういう場面のためにBOOSTボタンというものを備えています。そういう何かがないとちょっとあの坂はきついんじゃないかなぁと思いました。




11:40 室津漁港。
室津地区はかなり道が狭く、ここでは超小型モビリティの小ささがうまく機能したと思います。
路地裏かな?っていう狭さの道でも余裕をもって走行できます。

10時から3時間のレンタルでモデルコースの御津コースに沿ってきたのですが、滞在を盛大に端折ってドライブ中心にしているため思っていたより早く本竜野駅付近に戻ってきてしまいました。
あと、45分あるなら…揖保川に沿ってもう少し北まで行ってみることにしました。






12:35 屏風岩の近く、新宮リバーパーク。
適当な駐車場がある河川敷の公園みたいです。なかなか景色がいい。




ここで最後に車体をいろいろ撮っていたら気付きました。
窓ガラスの表記もやっぱり製造元のJIAYUANなんですね。






12:52 本竜野駅に戻ってきました。たのしかった。
3時間コースの時間を目いっぱい使ってドライブを楽しませていただきました。

登坂性能の弱さが出ましたが、平地の街中移動だけなら45km/hでも問題なく走ってくれました。
受付の方に「煽られませんでした?」と聞かれましたが、まあ確かにちょっと流れに乗れてないかなぁというところもありましたが煽られずに済みました。
制限速度とかいう参考数値が40km/hの道を45km/hで走って相対的に遅いというのはおかしな話なんですけどね…

前にバス走ってるのかな?くらいのスピードなのでまあ許容範囲じゃないでしょうか?出来たら60km/h出せるようにしてほしいですけれども。
エアコンを積んでいて重いはずですし厳しいんですかね?

あと当たり前すぎて書いていませんでしたが、電気自動車なのでアクセル踏んだらグワンと一気に加速する感覚は楽しいですね。
長い距離を走ったり坂道に挑んだりせず、狭い路地などを含む街中の乗り物としては普通に使えるなと思いました。


面白い乗り物に乗れてよかったです。サービス開始4日目なのに利用者第一号というのがちょっと不安ですが根付いてくれることを期待しております。


おわり。



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おまけ




非貫通展望車を期待してスーパーはくとの最前列の席を取ったら貫通型でした。目の前が壁です。


フリースペース扱いの2人ボックス区画を使うことにしました。ここ快適ですわ。


個室みたいな区画で、綺麗な明石海峡大橋を見ながら、昼間から飲む酒はうまい。
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AMBITIOUS JAPAN!を見にリニア鉄道館へ。

2020-09-11 17:21:15 | 日記

自転車で十三峠を攻めるべく名古屋に来たのですが、ついでにリニア鉄道館に行くことにしました。
この日は9月2日。リニア鉄道館で前から楽しみにしていた特別展示が9月7日までだったので滑り込みです。




コインロッカーはいくらかなぁと思ったら無料なんですね。良心的です。
なんか、特大荷物持込用のアレみたいなサイズを測るやつが置いてあったのがJR東海っぽさを感じました。

かなり久々にやってきました。前に来たのは2013年ですかね。


久々のリニア鉄道館。300Xのあんまりかっこよくない側の車両が展示されています。おにぎりくん。


お客さんはかなり少なめで密を避けての見学が出来ました。


新快速の元祖、関西急電で用いられた52系電車が保存されています。
歴史的な意味を考えるとリニア鉄道館より京都鉄道博物館に置くことが適当なのではないかと思ったりもしますが…どうなんでしょうか?
末期には飯田線で用いられていたためJR東海に所縁がないというわけではありませんが、関西急電時代を復刻しているわけですし。
同一形式が吹田工場内に保存されているのですが、普段は見られないことを考えるとやっぱり置く場所ちゃうんじゃねと思ってしまいます。

その昔、リニア鉄道館が出来る前に交通博物館→大宮鉄道博物館と保存場所を変えていた国鉄バス第1号車は活躍場所が岡多線だったことからリニア鉄道館に保存場所を移されました。
そんな感じで展示場所が移されてもいい気がしますが、そんなことしないか。


今回の目玉。700系新幹線です。
前回来た時にはここに300系量産車がいたので、そもそも700系がいることが新鮮すぎます。




やっぱり今回の目玉はこちら。AMBITIOUS JAPAN!仕様のラッピングがかっこいいです。
TOKIOの5人が走るあのCMが印象的ですよね。


近くで見るとわかりますが、あくまで上からラッピングしているだけなので段差は見えます。


のぞみは、かなう。


隣には300系試作車が置かれています。
技術的は試作車のほうが価値があるのかもしれませんが、見た目が見慣れている量産車を残してほしかったなぁ…と思ったり。




屋外展示スペースにはN700系が展示されるようになっていました。
こいつがもう博物館入りする時代なんですよね…

このスペースは元々117系が展示されていた場所なので、線路は敷き直したか3線軌条にしたかどちらかだと思うのですが確認するのを忘れました。何やってるんだ…


昔は屋外展示されていた117系が屋内に移り、その代わりに381系パノラマ車が廃車されたスペースです。
東海型急行電車と117系の並びも結構いいもんですね。




ヘッドマークの入れ替えは結構な頻度でやっているのかもしれませんが、やっぱり付くと締まって見えますよね。
ED18には飯田線トロッコファミリー号で活躍していた頃のマークが掲出されていていい感じでした。


こんな見た目ですが2005年まで使われていたというのが驚きです。


あとはゲタ電のヘッドマークもよかったですね。


リニア鉄道館の収蔵車両の中で個人的に好きなのがお召仕様のC57 139。赤プレートがいい味出してます。


あと、驚いたのがこちら。こんなものも置くようになっていたとは。
2012年に廃止された名鉄神宮前駅すぐの御田踏切・神宮前踏切で使用されていた手動の遮断機。
最終日に見に行きましたよ。\パロッ パロッ/って警告音鳴らして閉めるんですよね。






久々に来るとちょっとづつ変わっていて楽しいですね。来てよかった。


13時頃だったのですが生憎お弁当は売り切れでした、かなしい。
人が少ないから入荷も少ないんですね…


お昼ご飯にはありつけませんでしたが、#シンカンセンスゴイカタイアイスはあったので頂きました。
スゴクカタイという誤用ではなくちゃんとスゴイカタイとなっているのは評価高いですね。




金城ふ頭からは中部国際空港へ向かうバスが出ています。
三重交通担当便は空港から金城ふ頭を経由し長島温泉・桑名駅へ向かいます。
ちょうど桑名駅の改装も終わったことですしこれに乗って帰ろう…なんて思っていましたが空港の需要が壊滅している兼ね合いで運休でした。残念。






お昼ご飯が食べたいなぁとお店が多いレゴランド前に行きましたが何も開いていません。
レゴランドが臨時休館となっている影響みたいですね。かなしい。


ゴーストタウンと化していました。あーあ…


というか、金城ふ頭が久々過ぎてレゴランドや大型立体駐車場が出来ていて驚きました。あまりにも景色が変わっていました。
駐車場の利用客も少ないと見えて、精算機のほとんどが中止状態となっていました。


仕方がないので金城ふ頭駅のデイリーヤマザキでおにぎりを調達。
こういう時にはオアシスとなりうる存在ですね。


帰りのあおなみ線はエヴァンゲリオンのラッピング車両でした。
綾波レイとコラボしたあやなみ線だそうです。なるほど。


おわり。


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中山道サイクリング その3-2(太田の渡し→鵜沼)

2020-09-08 13:22:50 | 旧五街道サイクリング
時数オーバーになってしまった前回記事の続きです。
太田の渡しから鵜沼まで、高山線で言えばたった2駅ですがこの区間の中山道は太田の渡しとうとう峠を抱える難所でした。
というか、全体を通して難所しかないような気がしてきました。なんなんだよ中山道。


13:27 太田の渡し跡
木曽のかけはし
 太田の渡し
  碓氷峠がなくばよい


そんな風に謳われちゃうほど中山道屈指の難所だったようです。
木曽のかけはしは改良工事でかなりわたりやすくなったんだと思いますが、太田の渡しが十三峠を差し置いて難所になるとは…
長大河川を渡る必要の少ない中山道の中でも避けられなかったのがこの木曽川太田の渡し。旅人を困らせたようです。






立派な太田橋を越えると美濃加茂市に入ります。
歩行者専用の橋は作りが新しそうなので後から架けられたものでしょうか。



橋を渡った先では木曽川堤防に沿って進みます。サイクリングロードとして整備されているためかなり走りやすいです。


途中で堤防道路を下り、太田宿の宿場町を通って再度サイクリングロードへ戻ります。




この辺りは日本ラインと名付けられた特に美しい景色が広がっています。
木曽川の流れによってダイナミックに削り取られた地形が凄いところです。
大昔に大学の課外授業で来たことがありますが、大昔の貴重な地層が露出している貴重な箇所…だった気がします。


ただ、問題となるのはこの前方。
途中まではまだ昔の技術でも進めますが途中から大規模な崩落対策と崖から出っ張った高架橋を駆使してなんとか越えている区間になっているのが見えるでしょうか。

旧中山道がこのルートで日本ラインの急峻な地形を攻略していたかというと、そうではありません。


ちょうどこの写真で分かるかと思いますが、川沿いは無理なので途中から山へ分け入っていきます。
真正面の山と右の山の接点となる谷の部分が一番低くなるので、そこを利用して反対側を目指すわけです。
ここは「うとう峠」と呼ばれる難所。距離は短いながらキツイ峠と聞いています。

現在、国道21号線坂祝バイパスがこれらの山をぶち抜いていますが旧中山道に沿った直接の代替路は整備されていません。
距離で言えば十三峠よりだいぶ短いですが、ここも古の頃から時が止まった旧街道の姿が拝めるわけです。




急峻な崖が目前に迫った所で歩道はおしまいになります。
旧中山道ということでウォーキング客を想定しているようで、ちゃんと歩道が整備されているのはありがたいことです。
ただ、こんななんもないところで途切れてしまうとは。


付近には廃墟と化したドライブイン。屋根が抜け落ちてしまっています。


ここから先が各務原市。ここに境界があるのも旧中山道が通っていたことが関係しているはずです。


「気を付けてお帰りください」は車道に向けた看板。
「トンネル内通路あり」は旧中山道に対する注意看板です。


先程もお話ししましたが、旧中山道はここから山のへ向かいうとう峠を目指します。
但し、高山本線が目の前を通っていて渡ることが出来ません。


さて、ここまで書けばわかると思いますが、旧中山道はここで県道207号線と高山本線をまとめてアンダーパスで潜るのです。
その先がようやくうとう峠の入口。まずは線路の向こう側へ行かなければいけません。


ただ、その前に写真撮影を。
14:24 特急ひだ10号名古屋行がやってきました。
小雨がぱらついていてピントを若干逃しましたが、遠目で見ればセーフです…(汗)


さて、勿体ぶりましたがここがアンダーパスの入口。
事前にグーグルマップで確認したところ、純粋な旧中山道区間は階段なしで自転車でも進めるのですが生憎のこのアンダーパスの部分だけ階段が用いられているため自転車では進めません。


いや、ここの下り17段ほどとその先の上り7段ほどを越えてしまえばあとは進めるわけです。
旧街道は荷車や馬での通行も想定されていたため極力階段は避けた作りに、階段があるとしても荷車が通れないため手前の宿場町で積み替えられる想定で作られているはずです。
そうなんです。後付けで作られたこの階段さえ越えてしまえばいいんです。そうと決まれば後は簡単。


額に汗をびっしりかきながら、でも片手でも離したら真っ逆さまなので必死に腰と両手とひざとフル活用してソロリソロリと後退姿勢で自転車を降ろしました。
この階段を下りるだけで約5分。徒歩なら一瞬のところ自転車で来たばっかりにこんな苦労を…






アンダーパスを潜ってから3分後くらいに、猛烈な雨に襲われました。
すぐ止むだろうと粘っていたのですが無理そうなので自転車を放置して雨宿りのためアンダーパスへ避難。


とてつもなく降ってきたせいで視界が真っ白です。まじかよ。


ちなみにこれがアンダーパス。
「雨天時は歩行不可」と注意書きが出るようなトンネルとはどんなものかと気になるところですが、こんな感じに歩道と川が一緒に通っているのです。
つまり、増水したら沈んで流されるわけですね。
こんなところで雨宿りするのも恐ろしいわけですが他にいい場所がありません。

ここで20分ほど雨宿りしていましたが、トンネル内を流れる川の音と風の音と上を走る車の音が超絶不気味でした。
うとう峠という名は気味が悪いを意味する"疎う"が由来だそうです。そんな峠で豪雨にやられてこれですか。


ちなみに、直前までスマホホルダーにセットしていた関係でスマホが水没。
防水仕様なのですがもう4年ほど使っておりまして保護フィルムの間に水が入り込んで画面が使い物にならなくなってしまいました…
なんとかタップを駆使して雨雲レーダーを確認。もうしばらくこの辺りは雨が降り続きそうです。




しばらく止みそうにないので、ちょっと落ち着いてきたタイミングで先へ進むことに決めました。
雨雲を見ている感じだと鵜沼~太田あたりに停滞している感じだったので、ずっとここにいるより早めに犬山方面へ抜けてしまったほうが得策というのもあります。


かばんは…悲惨なことになりました。当然服もびっちゃびちゃ。
今後は雨対策でレインコートだけでなく、防水のかばんちゃんも検討したほうがよさそうですね。


15:09 峠をだいぶ進んだところで屋根付きの休憩所を発見。
ここで再度の雨宿り、30分ほど体力回復目的でボケーっとしていました。
もちろん、暇つぶしアイテムのスマホは使えないので無です。うとう峠恐るべし…


うとう峠の後半は石畳ながらかなり綺麗に整備がされています。




15:41 うとう峠を脱出。ここでぴたりと雨が止むのが皮肉なものです。
ちょうど屋根付きの休憩場所があったあたりからと思われますが、日本ラインうぬまの森という遊歩道として整備されているようです。


さて、旧中山道はうとう峠を越えるとどこに出るかというと大規模な団地のど真ん中。
緑苑団地という旧街道と縁がなさそうなところに出ます。このギャップは結構面白い気がします。




緑苑団地・鵜沼台など高台の住宅地の中を進みながら旧中山道は高度を下げていきます。
ここを下ると鵜沼宿。本日の中山道サイクリングの終点となります。


鵜沼宿も高札場が残されていました。東海道に比べて高札場が残っているところが多いように感じます。


15:57 鵜沼宿に到着。
なかなか素敵な宿場町が見られそうですが、今回は入口だけにとどめておきます。
鵜沼から加納・垂井方面を目指すときに楽しみを取っておいても問題はありません。



16:11 新鵜沼駅。
あとは旧上街道になるべく沿うつもりで、小牧線沿線を通って名古屋を目指します。
ここに関しては鵜沼から先へ進むときにまた再走するはずなので、詳しく立ち止まったりはせず夕暮れまでに変えることを目指して進むことにしました。
琵琶峠・物見峠などでアシスト動力を使ったはずなのにまだ75%も残っているのでこいつも活用して進んでいくことにしました。








鉄道道路併用橋だったことで知られる犬山橋を見ながら南へ。


犬山城もシルエットで見られました。


犬山橋を越えると愛知県に入ります。ただいま。

この先はかなり巻きで紹介します。というかほぼ途中で停車せず飛ばしていたので紹介できるものが少ないんですよね。






17:02 小牧原駅。
一部で解体が始まっている桃花台新交通ピーチライナー。この高架橋が見られるのもあと数年かもしれないと思い寄り道。


こんな立派な構造物が廃線って、にわかには信じがたい光景です。


名鉄小牧線に沿って進む高架橋。


17:11 ピーチライナー小牧駅跡
軌道部分は残っていますが駅舎は撤去が完了したようです。
特に小牧駅前となると、全てなくなってしまうのも時間の問題な気がします。


駅の先には特徴的なループ線が今なお残ります。


17:25 県営名古屋空港の裏
航空自衛隊小牧基地関連の集合住宅が並びます。自衛隊関連と思われる方も多くすれ違いました。




小牧基地の近くでは、牛山駅の南で分岐し小牧基地へと向かっていた連絡線の廃線跡も見ることが出来ました。
ちょうどこの画僧の奥の方向が県営名古屋空港・航空自衛隊小牧基地方面。


こっち側が名鉄小牧線方面となります。


17:43 味美で名二環と城北線の下を潜ります。




名古屋市に入って水分橋を渡り庄内川を越えたらゴールはもうすぐ。
新川中橋の南詰、中切町のやたら高いタワマンがよく見えます。


18:06 名古屋高速が見えたら黒川。


18:21 市役所までやってきました。
ここにはカリテコバイクのポートがあるのでここで返却してもいいのですが、もう少しだけ進みます。

18:36 写真はないのですが快活CLUB栄広小路店に入店。
ここに宿泊するわけではなく、本日の宿を取るための利用です。スマホから水が抜けるまでろくに使えなくなってしまいましたからね…


無事にホテルを確保し、再度出発。
19:30頃に伏見駅近くの「名鉄協商パーキング錦通桑名町第2」に自転車を返却。
通常であれば表示することがないであろう、1150minとかいう表示が見られました。
気になる電池残量ですが、55%残してのゴール。まだ半分残ってるとか…すごい。




この日のお宿はドーミーインにしました。さすがに疲れたのでちょっといいお宿に、と思い初ドーミーイン。
翌朝11時まで寝ていていいのがかなり嬉しいところ。




ちなみに、財布やスタンプ帳などありとあらゆるものが濡れてしまっていたので大変でした。
今後は雨対策もちゃんとしようと思います。


夜泣きそば、美味しかったです。


今回漕いでみて分かりましたが、回生ブレーキと空転検知の付いた自転車に乗れるカリテコバイクはすごいです。
普通に、峠を攻めるのに適した自転車といっていいと思います。
恐らく今度は名古屋→鵜沼→垂井→名古屋のライドで利用させていただくことになるかと思います。
またご対戦よろしくお願いします。

おわり。

カリテコバイクHPはこちら




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