motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

中山道サイクリング その2(中津川→釜戸)

2020-08-26 10:53:20 | 旧五街道サイクリング

前回記事の続きです。引き続き自転車で中山道を攻めます。
塩尻からその日のうちに恵那までたどり着けたのですが、1記事30,000字の文字数制限に引っかかってしまったためその2に書くことにしています。

タイトルの時点で察した方もいると思いますが、とりあえず一旦忘れて読んでください。






中津川駅から少し進んだところにデゴイチの保存機がいることが分かったので寄っていくことにしました。
本町公園という所にD51266が保存されています。
こちらは中津川機関区で活躍した山男、屋根付きで綺麗に保存されています。

岡崎で見た中津川機関区といえば岡崎に保存されている切り欠きデフの688号機春日井市に保存されている792号機を見てきました。
そのうちでは後者の792号機と同じく、中津川機関区所属を表す青色のナンバープレートが特徴的です。




この公園から中山道方面へは「ミニ中山道」という名の遊歩道が続いています。


途中で中山道の下を潜る遊歩道。これは明らかに鐡道の廃線跡ですね。
中津川ということで北恵那交通?と思いましたがあちらは駅から北の付知へ向けて伸びていたはずなので国鉄線路の南側に線路があったなんて知りません。
調べてみると、これは中津川駅から南へ3kmほど先にある王子製紙の工場へ延びていた専用線の跡だそうです。




恵那までの間も意外と平坦ではなく山越えがありました。地味にしんどいからやめて…
山を越えて坂本のあたりで平坦になったと思ったらまた山越えをさせる罠。


山越えもさることながら、中津川IC付近の道で旧中山道がうねうねしていて迷ったのも結構タイムロスでした。
夜なので行き交う車のライトも眩しくてきついですね。サングラスしていてもちらちらと眩しい…


甚兵衛坂公園付近にて。
辺りはすっかり真っ暗です。公園の名前からもわかる通りここも坂…


20:13 恵那駅前。本日の目的地。


さすがに疲れました。早々に今夜のお宿、ホテルルートイン恵那にチェックイン。ルートインに泊まるの実は初めてだったりします。
価格帯としては東横インの1ランク上といった印象、なので普段は会員証のある東横インやコンフォートホテル辺りを使っちゃうんですよね。
しかし恵那・中津川エリアとなると選択肢が少なくここにすることとなりました。
鉄道利用者よりも高速道路利用者向けの展開をしているのか、○○インターと名の付くところが多い印象があります。

今回泊まるお部屋は1泊7,950円、ここにGoToトラベルキャンペーン値引きが加わり5,168円で宿泊できました。ありがたい。
後日宿泊証明書を添付して…みたいな面倒な手続きは一切なしにじゃらん予約時にクーポン利用扱いで値引きされるようになったのはとても助かります。


ロビーのすぐ横には無料のコーヒーマシンがありました。
ドトールコーヒーのブランドということでちょっといいやつ使ってる感があります。
そういえばコンフォートホテルだとレモンウォーターが置いてありますよね。夜カフェインを押さえたい人にとってはコーヒーよりいいのかもしれないですね。


今日は走ることに全力過ぎてコロッケとおやきしか食べていなかったのでおなかが減りすぎました。
ホテルのすぐ横にココスがあったのでここで晩御飯にしました。美味しかった。
ココスって久々に来ましたが、ドリンクバーって前からあんな品揃えでしたっけ?特徴的なラインナップに進化していてよかったです。
食事に合う無炭酸のぶどうジュースがあり、ガベルネとかシャルドネとか銘柄で書かれているのが良かったです。
ノンアルのワインがドリンクバーでついてくるというのはいいですね。

1日目はここまで、2日目は大井宿の先に控える十三峠が一番のネックになるかと思うので頑張ろうと思います。







2日目、おはようございます。
十三峠は甘く見ちゃいけないと思ったのですが、折角の朝食付きプランなので食べてから出発することにしました。

朝食を取らず日の出に合わせ5時に出発し、昨日同様平均8km/hで進むと日没18時までに100km程度は進めるはずです。
昨日は100kmでは満足せず118km進んだので暗くなってしまいましたが。
日が暮れる前に着ける地点として、大井から94km先の垂井を本日のゴールとする予定でした。

ただ、朝食を食べたい。弁当配布じゃなくて久々にバイキング形式のホテル朝食が食べられるということでぜひ食べたい。
朝食の開始時刻は6時半、そうなると出発は7時から7時半くらいになってしまいそうです。

そこで私はいいことを考えました。


こちらが愛知県周辺の東海道・中山道の図です。
私の実家は名古屋にあるので、そのうち美濃路経由で自転車で宮~草津をしようと考えておりました。
どうせその時に通るので、被る区間に関しては今回は律儀に辿らなくてもいい気がしてきたんです。

のんびり朝食をとることで2時間半活動時間が短くなりますが、その分距離を短くして本日の目的地は69km先の加納(岐阜)に決めました。
そして最終日は加納から65km先の番場へ、そこから米原へ出るか鳥居本まで進むかどっちがいいかはわかりませんが向かいます。
そして近江鉄道のサイクルトレインに自転車を乗っけて水口へ。水口から三条大橋まで43kmを行けば休憩しつつ移動しつつでうまくいくはずです。
最悪足が持たなくなっても目的地を草津の自宅にして直帰し、翌日の仕事を終えてから京都まで返却回送すればいいですし。

そんなわけで朝食をとるべく本日の目的地を変更。岐阜駅辺りにあった加納宿を目指します。


ルートン、かわいいやつですね。朝食券のデザインにも描かれていました。
東横インなどと同じく朝食無料サービスを提供するのに朝食券を配布するのには何か意図があるんですかね?


意外と宿泊者は多かったようで、6:30ちょうどに朝食会場に行ったら結構並んでいました。実際に食事を開始したのは6:45から。
無料朝食としては豪華な気がします。品揃えも豊富ですしこれには大満足。


コロナウイルスの影響で多くのホテルが弁当配布に移行する中、万全の感染予防対策を講じたうえでバイキング形式で提供してくれるのは本当にありがたい話です。
美味しかったです、ごちそうさまでした。


7:40 ホテルをチェックアウトしました。
昨日の馬籠峠でアシストを使いすぎた結果、残りはわずかに11km…
貸出返却処理の電源を考えるとアシストはもうないものと考えたほうがよさそうです。


いざ出発!と行きたいところですがその前に寄り道していきたいところがあります。
昨晩、位置情報共有アプリのSwarmでホテルにチェックインしようと思ったところ、近くのスポットに「蒸気機関車C12 74」というのを発見。
どこなんだろうかと調べてみるとなんと目の前。夜だと暗くて気が付きませんでした。


向かってみるとこの距離。本当にホテルルートインの真ん前にC12がいます。気づけて良かった。




恵那市中央図書館の敷地の傍らで保存されているのは蒸気機関車C12 74。大きな屋根の下で綺麗に保存されています。
ちょうど昨日、奈良井駅にてデフレクター付きのC12を見てきましたがやっぱりデフレクターなしのすっきりした姿のほうがC12らしさを感じられる気がします。
C12も中津川機関区所属ということで青色のナンバープレートを装備。煙室扉正面の印象って大事ですよね。
煙室扉のハンドルはパイプを組み合わせたものではなく板状のちょっと変わった形状のものが採用されています。
京都鉄道博物館に保存されているC59 164と同じハンドルだと思います。

この機関車は主に明知線にて活躍した機関車。木曽福島機関区のC12は用途がよくわかりませんでしたが中津川機関区はむかし明知線を持っていましたね。忘れていました。

それにしても目立つのは機関車正面の柵。自由に近づける状態だった頃に登らないように取り付けられたものでしょうか。
現在の保存状況からするともう取り外していい気がしますが、どうなんでしょうか。




では大井宿を出発。大湫・細久手を経て御嵩へ抜ける十三峠越えです。
大名をはじめとする公人は通ってよいルートが定められており、塩尻方面から熱田宮に向かう際の最短ルートは下街道であるにも関わらず中山道宿場の保護のため十三峠を越え太田から現在の名鉄小牧線のルートで上街道を行くことが義務付けられていました。
遠回りなうえ坂もきついとあって禁止されている下街道を通行する例も多かったみたいです、まあそうなりますよね。


恵那インターの近くで旧中山道は中央西線と交差します。
ここの踏切名は「仲山道踏切」でした。塩尻から順番に数えていたはずなのに最後に交差するところで無名になるとは。


ちなみにこの区間では複線化の際に塩尻方面の線路が長大トンネル化され上下線が少し離れています。
この新線側の踏切名はというと「新仲山道踏切」でした。

いわゆる新中山道は国道19号線のはずなので、"新"の掛かる先は"仲山道"ではなく"仲山道踏切"なんでしょうね。
ほぼ同じ位置にあるなら対応する名前にしておいたほうが管理もしやすいはずですし。


この踏切を越え、中央自動車道と交差した先で急に道が大変なことになってきます。




是より西 十三峠
石碑の横には注意書きが経っています。


この先主要幹線からしばらく外れるため、食料品の調達など十分に下調べしてから行けよと注意書きがされています。
東海道と比べて中山道は元々そういうポイントが少ない気はしますが、昨日進んできた塩尻~大井はそれでも国道19号線や中央西線に沿ってきました。
そのため道の駅はある程度ありましたし駅に立ち寄ればだいたい自販機は置いてあります。
ただ、この先はそう甘くないぞ…と教えてくれています。

電動アシスト残量が少なすぎてもう使えないので自転車を押して進みます。
こうなるとただ歩くだけのほうが負担は少なくなります。きっつい。


途中の広場で休憩したときの写真ですが、周りの木が垂直に生えているのに傾きを合わせていることからいかに坂がきついかが伝わるかと思います。




8:19 槇ヶ根一里塚付近
ここにはトイレと休憩所があります。つかれた。


辺りは本当に山の中って感じです。
この道を少し進めば展望台があるそうですがちょっと遠そうだったのでやめました。




槇ヶ根一里塚を過ぎて少し行ったところで終わりかと思えば再度の上り坂。ここまでで2つですかね?
それぞれ峠に名前がついているみたいですが一般的にはそれらを総称して十三峠と呼んでいるみたいです。
「十三峠におまけが七つ」なんて昔から言われていたようで、詳しい数はよくわかりません。

こんなうれしくないおまけもなかなかないですよね。頑張ろう…


この先のルートですが、赤色の線が旧中山道。階段区間はありませんがめちゃくちゃ険しい山道です。
それに対し青色のルートは釜戸までほぼ並走する国道19号線で進み、釜戸駅前で「中山道かえで街道」に沿って進むルート。
釜戸までは走りやすい国道19号線の歩道を進めるので圧倒的にこちらが楽なわけで、私はこちらを選択しました。


ただ、楽さを取って十三峠の大部分を踏まない短絡ルートを選択しています。

これが間違いだったのかも、しれませんね…



国道19号線まで下りてきました。これは走りやすい。


と思ったのもつかの間、こんな箇所も平気で存在します。


8:45 特急しなの3号 長野行
国道19号線の歩道から何となく撮っただけですがこの構図はいいですね。
手前の電線がちょっと気になる気もしますが基本的には大満足な感じに撮れました。


中央西線を左手に見ながら坂を下っていきます。快適。


8:46 武並駅の横を通過。




9:05 ファミリーマート恵那武並店で食料調達。
この先の区間に備え、ポカリスエット2本お茶1本ウィダーゼリー2本を購入。
ついでにここでクーリッシュを購入し休憩しました。店内だとイートインとかめんどくさそうだったので店を出てすぐの歩道の木陰にて。

昨日に比べて日差しも強く、雲も少ないので熱中症対策は万全にしておく必要があります。
今のところ全然元気ですが油断はできません。

体力全回復で先へ進みます。途中の釜戸駅前で曲がり忘れるとそのまま下街道沿いに名古屋へ向かってしまうので忘れないようにしなければいけません。
そんなわけで「まぁる~いこころはかまどのお~か~し~」なんて名物かまどの歌を歌いながら自転車を漕いでいました。
自動車は多くとも人が全然いない道だと唄いたくなっちゃいますよね。



釜戸駅前から「中山道かえで街道」へ進みます。
今まで坂を下ってきたわけですからここからは急激な上り坂になります。自転車を押すしかない…


中央自動車道の下を潜り、どんどん山を登っていきます。


峠らしいヘアピンカーブ。ダウンヒルを駆けるハチロクがいそうな雰囲気。


そんなことを思いながら進んでいると、何やら異音がすることに気が付きました。
おい…嘘だろ…?



前輪がパンクしてしまいました。まじか…



9:59 とりあえず自転車が止められそうなところまで進み、HELLOCYCLINGサポートセンターへ連絡。
今までHELLOCYCLINGガチ勢として利用しまくっていますがお問い合わせは初の事態でした。

その結果
・利用者で勝手な修理はできない
・基本は最寄りのステーションに返却
・不可の場合は迷惑にならない場所に置いて連絡
・ステーションに帰るまで利用状態のまま料金は上がっていく
・利用料金は電話時点で算出、一旦引き去り後多い分を返金

とのことでした。

どう考えても想定外利用なわけで現在地をお伝えするのに躊躇いが生じましたが、親切丁寧に対応していただき感謝の限りです。

ということで、残念ながらここで無念の途中敗退。

シェアサイクルのため、利用開始時の空気圧の確認やブレーキ、ベルの状態確認はしていましたが途中での空気入れはしていませんでした。
流石にそこまでを利用者の義務として求められることはないと思いますが、長距離サイクルの際は空気圧も意識していこうと感じました。
ちょうど前回記事のコメントでも頂いていましたしね、修理が出来ないわけですし空気圧を維持し予防に努めるのが最善というわけです。

ただ、ここまで乗ってきた中でそこまで空気が減って重くなったという感覚はなかったので単に運が悪かった、ということなのかもしれません。



途中敗退。悲しいなぁ・・・





♪Rage your dream 続く果て無い道を
愛も過去も 振り向かず
ゆける あなた 輝いている
Rage your dream 今を生きている




Amazon musicでRage your dreamを流しながらここで10分くらいぼーっとしていました。
くそぅ…仕方ないとはいえ…



10:34 自転車を押しながら下山し、釜戸駅に到着。


駅前の駐輪場において変えることとなりました。
ごめんよ、こんなところまで連れてきて。途中でパンクさせてしまって…







というわけで釜戸駅にて終了、まだ2時間半しか漕いでないよ…

きっとまた、何らかの方法で中山道サイクリングは再開して見せます。


また、HELLOCYCLINGの運営に携わっている皆様にはここで感謝の気持ちをお伝えしておきます。
日々楽しく利用させていただいております。本当にありがとうございます。

おわり。


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おかげさまで17名に登録いただきました!ありがとうございます。


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中山道サイクリング その1(塩尻→中津川)

2020-08-23 17:22:02 | 旧五街道サイクリング

おはようございます。5時前に宿をチェックアウトしました。
5:08 塩尻駅からの自転車旅が始まります。


塩尻大門のデルタ線をかわさないと南へ進めないので一旦線路を潜って塩尻駅の西口へ。


車庫の線路に対してほぼ直角に目の前を横切る中央西線。
現行のルートになる前は画面手前側まで線路が伸びていたようです。


少し進むと早速旧街道らしさを感じられる一里塚を発見。
一定間隔に設けられた目印・休憩所のことでキロポストの役割を果たしていたものです。
比較的歴史的建造物の保存活動が盛んな中山道であっても、一里塚が現存しているところは少なく意外と貴重だったりします。


塩尻市内の中山道を進みます。そこまでしんどくない緩やかな上り坂が続きます。


塩尻名物のワインに使われるんでしょうか?ぶどう畑も多く見かけました。
そういえば昨晩は塩尻駅で購入しておいたワインを頂きました。飲みやすくて美味しかったです。




5:51 洗馬宿に到着。
ここで改めて中山道の歴史について触れてみようと思います。

江戸時代に整備された五街道。
海沿いを進む東海道に対し、山沿いを進むのが今回取り上げる中山道です。
表記は中山道だったり中仙道だったり仲山道だったり揺れが大きいようです。
旧中山道を「いちにちじゅう やまみち」って誤読したみたいなやつ有名ですよね。ちゃんと読み方あってればそれで大丈夫です。

東海道は海沿いを進むため起伏が少なく進みやすい道なのですが、その代わり河口付近で川幅のある河川を多く越える必要があります。
昔は防衛のためと称して橋がかけられないことが多く、渡し船や川越人夫に頼ったり大雨で川が渡れず宿代が嵩んだりと比較的お金がかかるルートだったようです。

それに対して中山道は大河を超えることは少ないものの、山のど真ん中を進むわけですから全般的に険しい道のりとなっています。
東海道と比べると宿代が抑えられたり、関所が比較的緩かったりというのがメリットだったようです。


私が今回進むのは塩尻から、中山道の起点からではなく途中からのスタートです。HELLOCYCLINGステーションがあるのがこの辺だと松本くらいですし、標高の高い所をスタート地点に設定することで位置エネルギーによるアシストを受けられると判断した結果こうなりました。

塩尻から中津川を目指す中山道は別名木曽路とも呼ばれるルート。現在の中央西線がほぼ同じルートで通っています。

今回調べるまで、律令時代に設定されていた東山道と中山道はほぼ同じと思っていましたが結構違うみたいですね。
一番大きい違いが塩尻~中津川。旧東山道は伊那谷を進み飯田を経由してからのちの大平街道を進むルートだったようです。


ルートは単純、谷に沿ってまっすぐ進みます。






塩尻駅の1つお隣、洗馬駅にやってきました。立派な木造駅舎が残りますが今では無人駅。


自転車置き場のあるところ、木製の柵がいい味出していますよね。


建物資産標を見ると、なんと明治42(1909)年12月。中央西線開業から110年以上ずっと使われている歴史ある駅舎です。


開始1時間ほどですが早目に水分補給を。眠気覚ましも兼ねてキレートレモンにしました。
この先の中山道沿いは東海道と比べて大きな町が少ないため、見つけたときに水分を確保しておくことが大切です。


洗馬の宿場町を見ながら中山道を進みます。


朝6時過ぎですが山の影になっていてまだ陽は当たらず快適に進めます。
冬になると雪が多く降る地区であるため、中継信号機に大きなフードがかぶさっているのが分かります。




6:16 日出塩駅。ここは駅舎老朽化のためか開業時の駅舎はなく簡易な待合室が新築されていました。


ただ、名古屋方面ホームの待合室は古そうなものが残されていました。


本日の目的地は中津川のその先、恵那なのでまだ100kmほどありますね。


このあたりから本格的に家が少なくなってきます。
中山道であることが故かほぼ全区間に渡って自転車通行可の歩道が整備されているのが助かるところです。


初期中山道の看板を発見。どうやら中山道設定当初は塩尻を経由せず小野から下諏訪に至るルートだったようです。




是より南 木曽路


奈良井川の流れに沿って川沿いを進みます。いい景色ですし涼も感じられます。
今では片側1車線に歩道もついた立派な道が整備されていますが、往時の中山道は川沿いの崖みたいなところを進んでいたんでしょうか?




6:56 贄川駅に到着。山に遮られていた太陽がようやく顔を出すような時間です。逆光が眩しい…




この駅も洗馬と同じく明治42年12月開業時から変わらない駅舎。




中山道の宿場町にも溶け込むレトロな駅舎。これらを見て回るのも今回のサイクリングの楽しみになりそうです。


贄川駅を越えてすぐの関所橋。旧中山道と中央西線が交差します。
レンガアーチの美しい構造、中央西線に乗っていても特に目立つ構造物かなぁと思います。




関所橋の名前からわかる通り、この橋を渡ってすぐのところには贄川関所が保存されています。
東海道では箱根と今切(新居)に、また姫街道の気賀に設けられた関所ですが中山道にももちろん存在していました。
江戸の治安維持のため鉄砲の流入を規制、また参勤交代の人質とするため江戸を出る女性の流出を規制する「入鉄砲出女」の検問に当たっていました。

中山道においては碓氷と(木曽)福島に関所が置かれたのですが、中山道に脇道が多くすり抜けられるリスクがあったそうで福島関所を補佐するものとして贄川の地にも関所が置かれたそうです。




贄川関所を見ながら進む普通中津川行。JR東日本の211系が充てられていました。


贄川宿の街並みを見ながら先へ。
先程通ってきた洗馬もですが、雪が降る地域であることから傾斜の付いた大きな屋根が張り出しているのが目立ちます。
同じ宿場町でも東海道と違った趣を感じられるポイントかなぁと思います。




7:41 木曽平沢駅。
地形に沿って進む中山道と違ってなるべく勾配を緩やかに取った鉄道はかなり高台に位置しています。






ホームに上がってみると木曽平沢の街並みがよく見えます。
ここは宿場町ではないものの、この先の奈良井に対する枝郷(分かれた集落)として栄えることになったそうです。


現在の駅舎は昭和34(1959)年に移転したときに建てられたもの。
今まで見てきた開業当初のレトロ駅舎もいいですが、昭和レトロなちょっと古い駅舎もいいものです。


特にこの駅名の表記、これが最高ですよね。
ちょっとレトロなフォントがすごくいいです。




8:00 奈良井駅に到着。中山道の宿場町の中でも特に観光客に人気なところ。
駅前に旧中山道が通っており宿場町にそのまま繋がるアクセスの良さが観光するには良さそうです。






奈良井駅も開業時から変わらないレトロな駅舎。
2005年に塩尻市に合併した楢川村の家屋検査済証シールがちょっと残ってますね。


中山道 奈良井宿。看板の前で記念撮影。




出発してすでに3時間経っていますが、朝8時というのはまだまだ早いほう。
観光客の方もまだ少なめでゆったり楽しめました。






高度経済成長であっという間に姿を変えた東海道の宿場町と異なり、のどかな雰囲気が残っていた中山道。
そこで早いうちから景観保存を行ったのが幸いして今では観光地として賑わいを見せています。


高札場も残されているのがポイント高いですね。素敵です。


奈良井駅を少し出たところにて、中央西線の勾配に対応すべく重連の山男EF64が見られました。


奈良井宿の宿場町の終わるあたりにはC12蒸気機関車が保存されています。
線路から近いので車窓から見て気になったという方もいるのではないでしょうか?

調べてみたところ確かに昔から木曽福島機関区に配置された所縁のある機関車のようですが、どうも峠を越えるには心許ないような感じがします。
どっちかといえばゼブラ塗装を施して入換や数両の貨車を牽いているほうが似合っているんじゃないかなぁと思います。

最近塗り直されたのか、屋外保存の割にはかなり綺麗な姿で保存されています。各部の白や銀もアクセントになっていてかっこいい。
また、少しSLに詳しい方なら気が付いたかと思いますが、この車両はC12には珍しくデフレクター(除煙板)が取り付けられています。
見た目はC11とC56を足して2で割ったような感じでちょっと違和感のあるスタイルなのがまたいいところです。

奈良井宿はこの先すぐに控える鳥居峠に備える宿という側面も持っていました。かなり険しい峠ということですね。


流石に急な峠道を行くわけにはいかないので新中山道に移り鳥居トンネルを抜けることにしました。
標高は974m、今回の道中で一番高いところだった気がします。この先は基本的に緩やかに標高を下げていきます。


トンネルの長さは1738mと結構あります。たった276mだった鈴鹿峠と比べるとかなり長いですね。
長いトンネルであるため、トンネル途中で事故が起きた時の非常電話や方向転換場などが設けられていました。


楢川村が塩尻市に合併された関係で鳥居峠まではずっと塩尻市状態でしたがここでようやく自治体が変わります。
ここから先は木曽郡木祖村。木曽川の源流がある地でもあるため「木曽の祖」という意味から木曽村ではなく木祖村となったそうです。

相変わらず中山道と中央西線は川沿いを進みますが、先程まで沿っていたのは奈良井川でここから先は木曽川となります。
ちょうど鳥居峠が分水嶺となっており東は信濃川水系で日本海へ、ここより西は木曽川を辿って太平洋へ注ぎます。


トンネルを出てすぐのところにはいい感じのドライブインがありました。
ドライ峠ブイン この書き方すき。


峠を越えると一気に下り坂になります。電動アシスト機能を殺しても位置エネルギーアシストだけで快適に進んでいけます。


木祖村の中心部を横目に坂を下っていきます。

坂道を駆け下りてきたため木祖村中心地に近い薮原駅はパスしました。
ただ、旧中山道と鳥居トンネル経由の新中山道が合流する薮原交差点付近の中央西線のカーブがよさそうだったのでここで休憩がてら撮っていくことに。


9:10 特急しなの4号名古屋行
やっぱりカーブをダイナミックに曲がっていく振り子特急はかっこいいものです。
(人は全然乗っていませんが)お盆の繁忙期ということで2両増車の8両編成なのもかっこいい。


後追いは若干ゃ草に被られましたがまあいいでしょう。
大自然を背景に振り子特急が往く、これこそ特急しなのって感じです。


9:16 普通松本行
こちらは繁忙期でも構わず短い2両運転のワンマン列車。
松本に来るまでのしなの号でも思いましたが、特急はガラガラなのにすれ違う普通電車は18きっぷ効果か結構”密”に思えます。


薮原駅の手前には新中山道の国道19号線に向けたものなのか中央西線に向けたものなのか、木曽の酒 木曽路という大きな看板が目立ちます。


少し進むと中央本線が二手に分かれているのが見えます。
手前が旧線、奥のコンクリ橋が複線化の際に増やされた新線というのが見ただけでよくわかります。


山道らしいロックシェードを進んでいきます。
アクセント的にこういうの来ると楽しいなって思いました。




山吹トンネルというのをくぐると木曽町に入ります。
ここは2005年に合併により誕生した自治体で、この辺りは旧日義村(ひよしむら)の地域です。
木祖村の隣に木曽町が隣接しているというのは…どうなんですかね?




9:46 宮ノ越駅。
最早見慣れてしまった感がありますがこちらも開業時からの歴史ある駅舎。


駅からすぐのところには宮越宿本陣も残されています。
奈良井や妻籠ほど大規模でなくとも東海道の各宿場みたいに本陣が保存されているのはかつての五街道の影響の大きさを感じられて結構好きです。






10:00 原野駅。
この駅は開業時には存在しておらず、1955年になって新設された駅であるため駅舎のつくりも異なります。


乗り場案内に「塩尻・長野・新宿方面」って書いてあるのがいいですね。




原野駅を出て100mほどの地点には旧中山道中間点があります。
今回は途中の塩尻からスタートしているのであんまり感慨深くはなりませんが…
東海道で言う中野町ですね。あっちはまだ平坦で疲れたらすぐコンビニに寄れましたが中山道はそうもいきません。


中間点からすぐのところには道の駅日義木曽駒高原があります。中山道の山岳区間において道の駅は非常に助かる存在。
思えば朝5時に出発してから水分補給のみで何も食べていません。おなかが減りました。
ここでご飯食べていこうと思ったのですが、食事施設は10:30からだったのでちょっと早かったですね…


売店にてコロッケとおやきを購入しました。軽めのおひるご飯。
こういう所で食べるコロッケって何故かやたらおいしく感じるんですよね。
袋から出した写真はありませんが、結構でかいコロッケでボリューミーでした。
名物のおやきもお茶とよく合う優しい味噌味、美味しかったです。


10:36 休憩を終え再度出発。
中央アルプスを背に立派な中山道中間点の碑が立っていました。


この先も谷に沿って進んでいきます。先程と違ってこの辺は結構うねうねしていますね。




11:00 木曽川沿いの宿場町、福島宿に到着。
先にも触れた通りここには関所が置かれていました。大きな関所門が中央西線の車窓からも目立ちます。


ただ、関所自体は崖の上にあるので今回はスルーしました。また来る機会はあるでしょう多分。


11:08 木曽福島駅。
木曽福島といえば、その昔中央西線の列車を牽引した山男な蒸気機関車が多数所属した木曽福島機関区。


以前見に行ったまちだのデゴイチ D51862みたいな変な個体も所属していたのが木曽福島。




木曽福島に蒸機が配置されていた最末期に活躍した775号機が駅前に屋根付きで保存されています。
レプリカのナンバープレートながら忠実に再現してくれているのが大変ありがたいところです。
特急しなので長野方面へ向かう時ちょうど左側に見えるあれです。
なかなかこのためだけに降りられないので自転車で保存車両を巡るのはおススメです。周辺の景色もより深く見ることになるので「今度機会があったら関所に来よう」とか用事を作ることにもなりますし。


ちょうどタイミングよく塩尻行の普通が見られました。贄川関所で撮ったやつの折り返しでしょうか?
行きも帰りも関所の街で見かけることとなりました。

木曽福島についたあたりで小雨が舞ってきました。猛暑やゲリラ豪雨よりは全然いいんですがやっぱ憂鬱になりますね…
しかも雨が上がったらムシムシするわけですし。
合羽を羽織ったものの10分ほど漕いだらすぐにやんできました。


この先も可能な限り「旧中山道」と指示のあるルートで進んでいたのですが、突如として目の前に面白いものが現れました。
まっすぐ進んでいた旧中山道が急に右に90度向きを変え、ここからは上を走る新中山道国道19号線の歩道に移ってくださいねという区間。
直進する道は現在は通行禁止とされているようです。


こちらが直進側。ちょっと色褪せた通行止めの看板がいい味出してます。
この先に続くトンネルは…この蹄型の断面形状は鉄道用トンネルっぽいですね。


ただ旧中山道と書かれた道を進んでいたのですが、どうやら知らないうちに中央西線旧線の廃線跡を進んでいたようです。
この区間では元々は赤線のルートで運転を行っていたものの、複線化と同時にまっすぐ結ぶトンネルが開通。ルート変更に伴って廃止ました。
このトンネルは中平トンネルといい、廃線後は道路に転用されたようですが現在は通行禁止にされています。
また、トンネルを抜けた先に中平信号場が設けられ上下列車の行き違いを行っていたようです。


ではこの先も中山道沿いに…と思ったのですが、歩道はあるものの階段しかありません。
草も荒れ放題ですしここを通る人はかなり少なそうです。一応は旧中山道のルート上なんですが。


ならばとスロープを使って少し戻った所から国道19号線の歩道にアクセスすると、斬新なスタイルで通行止めされました。
歩道がこの先も続いていそうに見えますが、階段を上がった先のポイントまであと150mほどのところで道が途絶えているようです。
仕方がないので少し迂回。すぐ近くに別の道があるのでそこまで不便には思いませんでした。

道の駅木曽福島の前を過ぎ、新中山道の国道19号線は木曽川を渡るのですが旧中山道はその手前で分岐、沓掛一里塚を通って木曽の桟(かけはし)へ向かいます。






そんなことは知らず立派な橋で木曽川を渡ってしまいました。
当初は国道19号線も旧中山道となっている川を渡らないルートでしたが、昔から難所として知られる「木曽の桟」を通り崖崩れなどのリスクが大きいルートでした。
そのため桟改良というバイパス工事が行われさっき渡った立派な橋やその先のトンネルが作られることになったみたいです。




その改良工事の一環で1つ下流側にかけられたのがかけはし大橋。赤く目立つ橋が架かっています。
このように2つの橋を渡ることで歩行者も崖崩れが心配される区間を回避でき、長期の通行止めを防いでいるようです。
高規格なバイパス道路で900mほどあるかけはしトンネルに歩道を設けるよりかは小さい橋を1つ架けたほうが効率的と考えたんだと思います。


この辺りが有名な「木曽の桟」
通行が困難な崖の場所に板を渡して通り道とした難所だった場所。現在でも崖の上にへばりつくような道になっています。


木曽川沿いの崖みたいなところを中山道は進みます。


上松駅に向かう途中ではバイパスの兼ね合いもあって何度か木曽川を渡って迂回します。
その途中で、立派なトラス橋が何故か2つ並んでいる場所に出ました。両方とも舗装されていますが古そうな橋は立ち入れなくなっています。


幅が狭く開口部の高さ手駅にも鉄道用だろうなぁと思ったのですが、当たりでした。
これは木曽森林鉄道の鬼淵鉄橋とのこと。解説書きがあって助かりました。
看板にあるトラス橋を渡る森林鉄道の写真はどっかの雑誌で見たことがある気がします。
てっきりもっと山の中かと思っていましたが国鉄連絡の上松駅に比較的近いところに架かっていたんですね。


上松の市街地にあるマンホールには木曽森林鉄道の蒸気機関車が描かれていました。


長いトンネルを潜ってきた国道19号線の上を跨ぎ、寝覚の手前で再度新旧の中山道は合流します。


12:55 寝覚の床(ねざめのとこ)
上松駅から800mほど、中央西線の中でもかなりの景勝地である寝覚の床につきました。


折角なので1本列車待機。普通列車の松本行がやってきました。やっぱり列車が来ると締まりますね。
定番の景勝地ですが、木曽川の流れが生み出した角ばった岩の並びはいい眺めです。


13:11 小野の滝
中央西線が一段高いところを走り、そのルートに沿って新中山道国道19号線が進んでいくのですが位置としては中央西線の真下に当たるこの滝。
国道19号線の休憩所として2台程度の駐車帯も設けられていました。真下に滝があるなんて電車に乗ってるだけじゃ気づけない発見ですね。




13:24 倉本駅


ここの駅も上下線のホームは構内では繋がっておらず一般道を迂回してくださいと看板が出ていました。
有人駅だったころは構内踏切で接続していた、みたいなことなんですかね?


ホームの構造を見ていただければわかるかと思いますが、石積みではなく鉄骨が組まれていて下部が開いています。
元々ここは客扱いを行わない立町信号場だったものを後に旅客化したという経緯のためホームが比較的新しい構造になっているようです。


13:46 大桑村に入りました。
この辺りで列車走行位置を確認すると、もうすぐ名古屋行きのしなの号がやってくることが判明。




特急しなの12号 名古屋行
時間がなかったのでその辺の線路沿いで撮りましたが、なかなか綺麗に撮れました。
薮原で撮った4号よりもさらに長く10両編成を組んでいました。さすが繁忙期。


川沿いに関西電力の水力発電所を見ながら先を急ぎます。
この桃山発電所は1923年に稼働を開始した発電所。レトロ風な建物なのかと思ったらほんとに古い建物だったみたいです。


14:04 須原駅に到着。
ここは駅舎に掲げられている看板が青地に白文字で非常に趣があります。


木製のラッチが普通に残されている光景。これは萌えます。


今まで来た駅にもちらほらありましたが、ここで紹介。
「列車の速度がたいへん速くなりました」

恐らく特急しなの号が381系から現行の383系に置き換わったころのものだと思います。流石に381系導入時ということはないと思います。
今までの感覚だとまだ大丈夫と思っていたら思ったよりぶっ飛ばしていくわけでこういう注意書きが掲げられるようになったってことなんでしょうね。
「たいへん速くなりました」という書き方、そして速くなってから25年ほど経過しているのについ最近変わったような書き方のまま止まっている。これがいいんですよ。


中山道須原宿の家々を見ながら先へ。








14:33 大桑駅。大きくカーブを描いたホームが特徴的です。
倉本駅と同じく簡素な構造のホーム。こちらは信号場格上げではなく、何もないところにあとから駅が追加されたようです。


今でもこの辺りでは木材加工が盛んと見えて、中山道沿いでもこんな光景が見られました。


15:09 第13仲山道踏切
中央西線では旧中山道と交差する地点に設けられている踏切に対し、塩尻側から順に第○○仲山道踏切と名付けています。


(木曽平沢~奈良井)


(大桑~野尻)

確かにここに来るまでの踏切はほぼ全てこのパターンだった気がします。
その中でも大桑~南木曽での交差が多いようで、おそらく6回交差しています。


15:12 特急しなの15号 長野行
よさそうな雰囲気だったのでここで長野行きのしなの号を待機。もう少し引き付けて撮ればよかったなぁと反省。




南木曽町に入ってしばらくすると十二兼駅。手前の旧中山道とかなりの高低差がある高台の上に設けられています。
この駅は1992年に改築されたそうでかなり新しくロッジ風な建物になっています。


新中山道をまっすぐ進みます。この区間では再度坂を少し登って南木曽駅前へ至るのが旧中山道のルートですが気にせず新中山道を進んでいました。
そのおかげで面白いものが見られたので結果オーライです。


三留野宿の看板と共に見えてきたのが桃介橋(ももすけばし)。かなり立派なかっこいい橋です。
この橋は1922年に架けられた木造の吊り橋。木製の吊り橋っていうのでまず驚きです。






この圧倒的迫力、ほんとに木でできてますよ…すごい。
錦帯橋みたいな江戸時代以来の橋も好きですが、こういう大正時代あたりの構造物のほうがググっと来るものがあります。
この橋は対岸の少し下流に建設された読書(よみかき)発電所の資材運搬のために建設されたもので、当時はトロッコ用にレールが敷かれていたみたいです。
レールの撤去が難しい橋脚部分に行けば名残は見られるようです。
読書発電所とセットで現在は国の重要文化財に指定されています。その先で発電所もちらっと見えたのですが撮り損ねました…




15:47 桃介橋を後にします。


三留野宿を過ぎるとこの先中津川宿までの区間で旧中山道は峠を越えます。
中央西線や国道19号線はこの先も木曽川に沿っていますが、川沿いの崖みたいなところを頑張って進むルートなので昔の街道は峠を越えたほうが都合がよかったということなのかもしれません。




石畳な区間を通って鬱蒼とした山の中を越えていきます。




16:24 妻籠宿の街並み。
峠を控えることに加え、大平街道との分岐点でもある妻籠。
奈良井宿と並んで景観保存によって有名になった妻籠宿。
宿場町の景観保存にいち早く取り組んだのが妻籠とのことで数多くの施設が綺麗に残されています。






本陣や高札場、水路に水車など細かいところまで残されていて当時の宿場町の様子が体感できます。
すぐ後ろに山が迫り、少し霞んで雲がかかっているのがいかにも中山道という感じ。


妻籠を出ると次の馬籠までかなり険しい馬籠峠に挑むことになります。
距離5.6kmで標高430mから790mまで360mも登っていきます。平均すると65‰位の勾配でしょうか。


電動アシストをほぼ使わず電池残量90%を維持して登ってきましたがこの坂はしんどいです。
フル活用しても大変な坂なので休み休み進みます。


17:01 馬籠峠
頂上には峠の茶屋と休憩所がありました。茶屋は時間的にもう閉まっていましたが。


ここから先は下り坂。峠を制覇したときのこの光景好きです。


馬籠峠で長野県は終わり、ここから先は岐阜県中津川市に入ります。




17:14 馬籠宿。
峠を越えればあとは坂を下るだけなのでかなり快適に、スピーディーに到達できました。
妻籠宿とセットで馬籠峠を控える基地として重要だった馬籠宿。
妻籠と比べると保存活動の歴史はそこまで古くないようですが、こちらも宿場町の景観が多くの観光客を集めています。

また馬籠宿は中央自動車道の恵那山トンネルを越える手前にある神坂PAから1.5kmほどと近く、PA内に設けられた馬籠バスストップから歩いてアクセスできる利便性の高さもヒットの一因かと思われます。
Wikipediaなどには、このバス停用の出入口を使うことでPA利用者が車を置いて散策に出かけられるなどと書いてありますが、これって大丈夫なんですかね…?


ちなみに名神高速道路多賀SAのハイウェイスタンプ付近にはこんな掲示がありました。

根拠条文となる道路法第四十八条の十一条及び高速自動車国道法第十七条に書かれていることは同じで

何人もみだりに自動車専用道路に立ち入り、又は自動車専用道路を自動車による以外の方法により通行してはならない。
道路管理者は、自動車専用道路の入口その他必要な場所に通行の禁止又は制限の対象を明らかにした道路標識を設けなければならない。


これを禁止する根拠とするならば、基本的には必要もないのに高速道路の敷地へ立ち入ることを禁止するっていうことですかね。
あくまで高速バス利用客に向けた出入口を用途外に使用して高速道路外に出ることは咎められても仕方がない気がします。
近年増えてきた「ぷらっとパーク」も一般道からSA/PA施設が出来るように開放したものであるため、高速道路利用者が車を置いて遊びに行くのはよくないような気がします。
個人ブログで制度を知らず…というのならまだしも、匿名書き込みとはいえそれなりに市民権を得ているWikipediaに記載があるのには違和感を覚えました。
もしかしたら特例的に認められているのかもしれませんし、ご存知の方がいたら教えてもらいたいです。


景色が反射して美しい馬籠宿の池を見ながら坂を駆け下りていきます。


坂を下りれば中津川市街地…かと思えばもうひと山舞っています。




落合宿を過ぎ、与坂を越えればようやく中津川市街地に入ります。




18:13 中津川駅。
ここに着くころには日が暮れていると思っていたのですが、どうにか暗くなる前に中津川駅まで来ることが出来ました。
日が暮れていたらここまでにしようと思っていたのでまだ行けそうです。
翌日に備え1つ先の大井宿(恵那)まで進んでおくことにしました。


その前にちょっと休憩。さすがに一日自転車を漕ぎ続けているわけですし疲れました。
セブンアップが染みわたります。美味い。

※文字数制限の兼ね合いでここで記事を分けることにします。
中津川以降は2日目の記事と合わせて紹介します。

つづく


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中山道サイクリング 準備編

2020-08-15 23:01:40 | 旧五街道サイクリング



特急しなの号に乗って名古屋から中山道沿いに北上。
今まで特急しなのって長野→名古屋向きしか乗ったことがないかもしれません。
折角なので先頭のパノラマグリーン車に乗ってみました。


JR東日本以外では少数派の4列グリーン車。
つまりはそれだけ需要の旺盛な路線ということですが、ちょっとグリーン車らしさは薄いのかもですね。


例年であれば混雑するであろうお盆の繁忙期ですが、グリーン車の乗客は私含め2名のみ。
最前列のパノラマ席のA席D席だけが埋まるというかなり偏った感じでした。




多治見を過ぎるとだんだんと自然が増えてきます。この辺から旧中山道沿いですね。


塩尻を越えると中央東線からの系統も合流する篠ノ井線へ入ります。
東京と名古屋の両方向から松本・長野方面へ抜ける路線であることから複線化を見越した構造となっていますが多くが単線となっています。
複線用のトンネルながら片側にしか線路が敷かれていないのが特徴的。


複線区間に入ると新宿へ向かう特急あずさとすれ違い。




16時ごろに松本駅に到着。
東日本仕様のチャイムと特徴的な「まつもと~~まつもと~~」のアナウンスがいいですよね。


駅前にはHELLOCYCLINGステーションが設けられています。
松本駅からちょっと離れた松本城へアクセスするのにここ使えるんですよね。

さて、タイトルで完全にばれてしまっていますが今回はここ松本から中山道を制覇します。
ただし、中山道自体は松本を通っていません。
基本的には中央本線に沿って敷かれている中山道、最寄りの宿場町は塩尻です。
本日は松本への移動だけでなく、塩尻まで自転車を進めたいと思います。


約14キロということで早めに進めておいたほうがいいのは確かなのですが、利用料金を考えるとステーション以外で長時間駐輪するというのはお値段がどんどん上がってしまうのであまり効率は良くありません。
京都→岡崎の移動をした際は桑名で一泊したため4,500円もしました。

ただ、上の表を見てもらうとわかるのですが、松本市の上限料金は一段右に書かれています。
京都市を含め多くの都市では12時間上限料金を採用しているのですが、松本市では24時間上限料金を採用しています。しかも1,000円、安い。
そんなわけで進められるところまで進めておくこととしました。




松本駅を出発し約20分。
16:42 南松本貨物駅、関西では見かけないEH200とHD300が活躍しています。


HD300の脇を通る特急あずさ。これもかっこいい。


東日本エリアの普通電車には水色帯の211系が活躍しています。
一部は中央西線の中津川まで運用されているので明日以降も見かける機会があるかもですね。




南松本駅は今でも現役バリバリの駅ですが、そのむかし車扱貨物の専用線が伸びていた頃の名残が少し南側に残されていました。
こういう雰囲気のセメント工場いいですよね。今ではトラック輸送に置き換わっちゃっているけど鉄道輸送をしていた名残がわかる感じ、好きです。
京都府の向日町駅にもこういうのありますよね。


17:17 塩尻市に入りました。
標高は632m、ここから中津川方面を目指すわけですから位置エネルギーの重要性を改めて感じるわけです。


17:33 広丘駅
この辺りが塩尻市のロードサイドの中心地に近いのでしょうか、結構にぎわっている印象でした。


塩尻駅の手前にて221系。そろそろ薄暗くなってきました。
さっきのと違って種別表示が幕式ですね。こっちのが好き。




18:07 塩尻駅に到着。
途中撮影をしつつでしたが約90分とあっさり目で本日は終了。
正直この先進んじゃうと次は中津川までまともな規模の街がないんですよね。
宿場町の景観を生かした旅館は点在していますがお値段も高いわけでして、ビジネスホテルとなるとほんとに空白地帯になります。

ただ、鉄道以外にも道路が中部と信州を結んでいるはずです。
そういう需要のために途中にビジネスホテルがありそうなものですが…


こちらが中央西線周辺の8,000円以下のビジネスホテル分布
(塩尻市など市の名前と被る位置のところが一部消えてしまっていますが…)
こうしてみるとわかりますが、中央自動車道沿いの伊那市・飯田市周辺がそのポジションを担っているようです。

旧街道で言うと三州街道及び大平街道を通って妻籠から中山道に戻るルートですね。
中央道の恵那山トンネルが開通したこと、伊那谷のほうが土地が開けている関係で沿線人口が多いことなどからこっちの流れが道路交通では一般的なんですね。
旧国鉄もちょうどこれと同じルートに意義を見出し、中津川線を建設していたのですが途中のトンネルを掘っていた時に昼神温泉を掘り当ててしまって計画変更やらしているうちに工事凍結。未成線となってしまいました。

元私鉄路線故に線形がよろしくない飯田線に接続するため、中部と信州を結ぶ役割を譲るまではいかなくとも名古屋‐飯田・伊那市間に特急くらいは走っていたかもしれません。
現在は高速バスが高頻度で運行されている名古屋‐飯田間。中津川線は未成線となってしまいましたがリニア中央新幹線という形でこの都市間輸送が変化するときもそう遠くないのかもしれません。


塩尻名物、狭いお蕎麦屋さん「桔梗」にやってきました。改札外の待合室側は普通にスペースがあるんですよね。


自転車漕いできて暑かったので冷やしそばを注文。
不揃いなおそばに山菜とわさびが効いていて、ネバっとピリッと非常に美味しかったです。


塩尻駅から少し進んだ先、移転前の旧塩尻駅の近くにやってきました。
この先の車庫へ至る主導の踏切で職員の方専用になっているようです。


ここを通って上諏訪方面へ進む中央東線の電車。


こちらが旧駅前ロータリー。
駅が移転した後にタイル敷きにしたのでしょうか?
現在では旧駅跡の駐車場への入口として機能しているようです。


移転前の塩尻駅周辺がこんな感じ。赤色の線が昔の中央本線の本線です。
今でもこのルートの連絡線は残っていますがあんまり使われていないと思います。
昔の駅のあった所には現在もロータリーが残っており、ラケット状の道路が確認できます。

また、昔の駅の位置を感じられるのが郵便局。
現在の塩尻駅から最寄りの郵便局は塩尻大門南郵便局。
駅から便利とは言えない位置に思えますが、旧塩尻駅の立地を考えると便利です。昔は塩尻駅前郵便局とか名乗っていた雰囲気ありますね。


本日はここまででお宿に入ることにします。
旧塩尻駅前に立地していることから歴史がありそうな雰囲気。
ホテルあさひ館という名前ですが見た目は旅館っぽいですね。
お部屋はビジネスホテルっぽくなっていましたが建物の構造は旅館っぽかったです。

素泊まり5,500円というだけでも安いのですが、GoToトラベルキャンペーン値引き適用で3,575円で宿泊できました。
じゃらん予約で面倒な手続きなしで恩恵が受けられるようになったのは嬉しい限りです。


では、翌日以降がメインになります。お楽しみに。


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鉄道の未来展と池の浦シーサイド

2020-08-14 18:35:04 | 日記

例年であれば大変な混雑を見せているであろうお盆期間中の新幹線に乗って名古屋へ向かいました。
8/12より名古屋駅のジェイアールナゴヤタカシマヤにて開催の「鉄道の未来展」及び「いいもの探訪フェア」が目的です。




鉄道に焦点を当てた「鉄道の未来展」はともかくとして「いいもの探訪フェア」というグルメな企画になぜ注目しているかというのがこちら。
事前にHPにも記載されていたのですが、まさか物産展の特設ページに“フォトスポットとして池の浦シーサイド駅が復活”とかさらっととんでもないことが書かれています。
これを見るのが主な目的で、「鉄道の未来展」は正直別にいいかなぁなんて思っていました。




さて、物産展会場の脇に佇むこちらが池の浦シーサイド駅。
臨時駅として毎年数日のみ営業を続けていた同駅ですが、2018年に「今年からは営業しません」と発表。2020年に正式に廃止されました。
JR東海らしからぬはっちゃけたセンスの駅名、かっこいいですよね。
この駅名標を見るために名古屋に来る、それだけでもいい気がします。かなり満足でした。


さて、ついでに「鉄道の未来展」も観ていくことにします。
入場料は800円。鉄道模型展みたいな感じで開催されています。


入ってすぐに置かれているのはN700Sのアルミボディ。かなりの迫力があります。
これをデパートの10階で展示するって、どうやってやったんだ…


やはりメインの展示はデビューしたてのN700S。
普段は目にすることができない車両妻面に取り付けられている銘板も展示されていました。
ロゴマークは同じデザインなのですが、金属の板にシルエットでロゴマークが抜かれていてかっこよかったです。

ちなみに今紹介した銘板など、撮影禁止の展示物がいくつかあります。気になった方は8/24までに名古屋へ!


N700Sのグリーン車の座席も展示されていました。


ひじ掛けの部分が普通車同様に丸っこくなったのが特徴的な座席。
座らせて頂きましたが次のお客さんもいることからじっくりは楽しめず。
長時間座ってどうなのかが大事ですし東京行くときとか利用してみたいところです。




個人的にN700Sの一番かっこいいと思うポイントがこのライト。
これって小糸製作所が作っていたんですね。さすが老舗メーカー。
ここでは手元のスイッチで消灯/前照灯/尾灯の切り替えができました。かっこいい。




こちらは特急ひだ/南紀で使用中のキハ85系の後継となるHC85系の座席。
コンセント付きのひじ掛けの様子などを見る感じ、N700S普通車と同じものなんでしょうか?
オレンジのグラデーションが鮮やかで素敵です。


あとは、リニアが走り回るジオラマの展示があったりしました。
写真撮影ができないものがたくさんあるので実際はもっとボリューミーです。ぜひぜひ皆様も。

日本車両製造の新幹線車両数の推移や愛・地球博パビリオンでの特注衣装の展示など、結構いろいろ置かれています。
リニア世界最速記録のギネス記録認定証の実物展示なんかもあったりします。
愛・地球博ののちリニア鉄道館に展示されたMLX01が2003年に記録した581km/h、及び2015年にL0が記録した603km/hの2枚が飾ってありました。


そんな感じで、大変満足でした。ぜひ期間中に訪れてみてください。
感染症対策は十分で、入場券の切り離しは自分でやって箱に入れるスタイルがとられていました。
密を避けるために入場制限が行われる可能性がある旨も書かれていたのでそこは注意かもです。


そのあと名古屋駅の改札内へ。久々に住よしのきしめん、おいしかったです。




続きは次回…


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東海道新幹線N700Sに乗車

2020-08-08 14:22:30 | 日記



この間、京都から大阪に行く用事があったので折角なので新快速に乗らずに東海道新幹線N700Sに乗ってきました。
平日とはいえお昼13時ごろの京都駅ホーム。なんだこれは…というくらいに空いています。


やってまいりましたN700S。正面から見るとライトの形状の違いが際立っているような気がします。


ロゴマークに関しては正直従来のもののほうが好きだったりするのですが、これは慣れの問題ですかね?


光に当たって明暗がはっきりするとよりかっこよく見えますね。




密を避けることを考えて16号車を予約しました。
16号車から降りる方がいなかったのでやっぱり少ないのかなぁと思って車内に入ってみると…誰もいないですね。
臨時列車が削減されている関係で京都駅下りは前の列車と10分間隔が開いていたのですがそれでもこれですか…
N700S特有のポイントというより、この乗車率の低さのほうが印象深い乗車となりました。

内装で目立つのが窓回り、乗客が触れるあたりが取り外せそうなパネルになっていてボコボコとしています。




700系(1枚目)及びN700系(2枚目)では窓の間に分割線がありましたが、N700Sでは2種類のパーツに分割したんですね。
見た目的には新幹線というより飛行機に近いような気がします。


京都を発車してしばらくすると荷棚の照明が消されます。
これに関してはそこまで目障りにならず、意識しないとわからないような気がします。




ディスプレイになって進化した表示機。ニュースは流れなくなりましたが広告は相変わらず流れているんですね。
それにしても誰も乗っていない新幹線というのは不気味なものです。


N700Sの特徴として一番わかりやすいのがコンセント。ようやく東海道新幹線でも全席コンセントが達成されました。
コンセントのランプはかなり控えめでいい感じです。従来のランプだと無駄に目立っちゃう気がしますし。


座席の見た目はほとんど変わりませんね。わざわざ全くの別物にせず今までと同じデザインながら少しずつ改良されているの、いいですよね。
少し分かりづらいかと思いますが、リクライニングを倒すと座面が沈み込む構造を採用しています。近鉄のゆりかご式シート的な奴ですね。
少し傾くだけですがこれ快適でいいですよね。構造が複雑になるはずなのですが普通車座席に採用されたというのはすごい気がします。

あと、言われないと気付かないポイントですがモケットがちょっと変わったみたいです。
従来のN700系と異なり水平方向だけではなく斜め向きにも線が入るようになりました。
Mt.Fuji🗻をイメージしたデザインということです。すき。


10数分の乗車でしたが面白い乗車になりました。
短さ故にトイレ・洗面所などは見学していませんが今後乗る機会は豊富にあるでしょう、今後に期待です。

個人的にN700系のトイレは大嫌いであまり使う気にならないんですよね。特に男性用小便器が嫌いです。
揺れる車内なので手すりに摑まりたいところですが、あのアルミパイプぞわっとするんですよね。
軽量化のためアルミの棒を多用するのはわかるのですが、あれ無理です。
表面加工の差でしょうか、ざわ…ざわ…ざわ…ってなって極力触りたくない手すりです。
あの類のパイプがトイレ、洗面所回りに多用されていた気がします。とっさの時に摑まるものですがぞわってなってヒエェってなるのが嫌です。
N700Sについて解説されている他サイトを見ましたが、手すりに関しては触れられていないようなのでここは変わりなしなのでしょうか。

結構前にアルミ製飯盒のメスティンについて比較記事を出しましたが、あれ以降使い込んでもニトリで買ったやつはざわざわします。
トランギア製はそんなことないのでやっぱり表面加工の差なんだと思いますが、触り心地のいいパイプになっていたらいいなぁと思いました。






新大阪駅に到着。やっぱりノーズの見た目は少し違う雰囲気があります。


大きく印象を変えたライトケース。筒状のライトが2つ並ぶ感じはどことなく北陸新幹線E7/W7系っぽさを感じたりします。
6つのLED球が円形に配置されているようです。真ん中の1球で尾灯の赤色を表示できるんですね。




新大阪から鳥飼の車庫へ引き上げていきました。丸っこいライトが目立ちます。
伸びてきた青帯も相まって正面から見た印象は結構大きく変わっているような気がします。


日にち変わってここからは昨日のお話

残念ながら運休となった東海道新幹線700系ラストランのぞみ315号。
運転日となるはずだった3月8日に記事を書きましたが、私もこの列車のきっぷを持っていた人なんですよね。
その後西日本区間での700系16両編成定期列車最終運行に乗ったりしてきましたが、やっぱり東海道新幹線から引退する最終列車に乗れなくなってしまったのは悲しいことです。おのれ新型コロナウイルスめ…

しかし、大変ありがたいことに最終運行となるのぞみ315号の車内で配るはずだった記念品を対象者に配布するとのこと。
詳細は調整するのでしばし待たれよということだったのですっかり忘れていましたが、6月中頃に開始されていたんですね。気づいてよかった。
ということで京都駅にて記念品の引換を行ってきました。




本来であれば新横浜~京都の車内で配布する予定だったため私の確保できた区間ではもらえないはずだったのですが、のぞみ315号のきっぷを持っている人に範囲を拡大していただけたため個人的には儲けもんといえるかもしれません。
いや、でもやっぱり乗りたかった気はしますね。仕方ないですが。


記念アルミメダルとカードだけだと思っていたのですが、手作り感のあるポストカードも頂けたのが嬉しかったです。
700系に対する愛が詰まったポストカード、いいですよね。


アルミメダルは思っていたより分厚く、多分8mmくらいの分厚さがあります。ずっしり重量感があります。


こちらが裏面。特筆すべきはきっぷの裏面でしょうか。
JRの磁気券への券面証明ではまずないと思われる"裏面への証明"
もしかしたら今後現れない事例かもしれないですね。これには驚きました。

列車の特性からきっぷを手元に残したいマニアが多いと判断された結果かと思いますが、まさかここまで配慮してくれるとは思っていませんでした。
運休が決まってすぐの時点では記念品の引換発表まで払戻は待っててとアナウンスがあったのみで、記念品の引換はするけど払戻を受けないということが出来るのかも不安だったりしました。
引換が済んだものかどうかを判断するために特製デザインのハンコを作って券面に押印することになるのかなぁと思っていました。


デザインに期待していた私としては予想外過ぎて、「きっぷ(裏面)には、乗車記念品を『引渡済』を示す印を記入」というプレスの文章には驚きました。
裏面って、まさかあの真っ黒なところに書くとは思いませんよね。流石という感じです。

なお、引換をした証が記入されただけで運休列車のきっぷであることには変わりありません。
そのため、1年以内であれば特急券の払い戻しを受けることがまだ可能です。まあ絶対しませんが。
今回頂いた記念品ときっぷは、以前購入した引退記念のお弁当の容器と共に大切にしようと思います。
ここまでしていただいてJR東海さんには感謝の限りです。ありがとうございました。


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おまけ


京都駅の自販機で静岡茶を買ったら、まだありがとう700系仕様のパッケージで出てきました。
賞味期限が結構先ですからね、お客さんがここまで落ち込んでいなければ今は買うことが出来なくなっていたはず…なのかもしれません。
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