みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」観ました。

2015-07-22 18:00:00 | 劇場用アニメ
2013年:A-1Pictures制作。 監督:長井龍雪。 WOWOWからの録画。
2011年の放送時に観て、あまり感心しませんでした。しかし世間様の評価は違った
ようで、ご存知のように”ちょっとしたブーム”状態にまでなってましたね~(^^;

ふつう高校生になるころには、小学生の時の記憶なんて曖昧になっちゃうもんです。
いまでもあの時”の記憶から離れられないって.....よっぽど強烈ですね。

 
一人ぽっちのメンマを仲間に入れるジンタン。     しじゅうグループで仲良く遊ぶ。

ただ自分的に気になるのは、一見仲良さげに描かれてはいますが、
実は連中の中には、けっこう陰険な仲間(メンマ)外し、とかがあったように感じるんですよね。
だからメンマの不幸な事件があったとき皆の心によぎったのは
「やべー、やり過ぎちゃったか?」の思いだったんじゃないかな。
だから高校生になってまで心の中に引きずるような心の傷になってしまったんじゃないかな。

 
かくれんぼ。メンマとジンタン。           悲しいあの日。

それと各人の話す思い出も、必ずしも正確な事実とは限らない、ということ。
自衛的にそれぞれ自分に都合の悪いことは黙っているってことだってあり得ます。
酷い目にあわされている側も「私たち友達だよね」などと意に反して
口走っちゃうことだって子どもの力関係のなかではあり得ることです。
そんな風に考える自分はまったくヒネクレ者だとは思いますが、可能性としては有りでしょう。

 
皆が高校生になってからメンマの幽霊出現!     メンマのムクレ顔が可愛い。

そう考えると、友情讃歌的なイメージのみでこの作品を考えるのは大きな落とし穴に
落ちる危険性があるのではないでしょうか。
終盤に、全員でやたら大声で吼えまくるのはかなり辟易。
エンディングはもっとしっとりと上品にいきたいものです(^^;

内容的にはTV版を総集編的にまとめたもので、ディテールがかなり省略されています。
この作品の本当の姿という意味ではやはりTV版を視聴するべきだと思います。