「メアリーと秘密の王国」観ました。

2013年：米20thフォックス。　監督：クリス・ウェッジ。　WOWOWからの録画。
王道のストーリーながらシッカリした、楽しめる出来だと思いました。

亡き母の遺言により娘メアリーは長く疎遠にしていた父を訪ねる。
だが彼は相変わらず自分の研究に没頭していた。
”森の中には小人の王国が存在していて、そこでは高度な社会生活を営まれている。”
それが彼の持論なのだが、最近その証拠とも思える品を手に入れて、
研究への熱意は、ますますヒートアップしていた。

　
研究に熱中。 娘にもそっけない対応。　　　　　　　　花の女王タラ。

　
皆に慕われる女王タラ。　　　　　　　　　　　　　　大切なハスの蕾を受け取る。

小人の王国では、いま大事なセレモニーが行われようとしていた。
100年に一度、選りぬきの新しい蕾を月光にあてて開花させる儀式がそれだ。
その儀式を継続させることで緑の永続が保障される。
今日はその大切な儀式に使う最上の蕾を選ぶための日。

　
腐食界の支配者とその息子。　　　　　　　　　　　　不意の襲撃を受け絶命するタラ。

緑の世界の継続を花たちが望む一方、望まぬ者たちもいた。
それが腐食界に生きる者たち。
彼らは蕾を横取りして、月光を当てないまま開花させようと企む。
そうすれば”腐食の花”として開花するからだ。
そうなると王国の植物のことごとくが枯れて腐食していくしかなくなるのだ。

選んだ蕾を持って帰途につく女王タラ。
しかし腐食界の者たちの襲撃に遭い、腹に矢を受けてしまう。重傷だ。
命わずかなとき、その場にたまたま居合わせたのがメアリーだった。
”この蕾をあなたに託します”と言いおいて絶命する女王。
事情もよく解らないままいきなり大きな責任を託されてしまったメアリー。
彼女はこれからどう行動するべきなのか？

この映画の中では、腐食界の者たちは一方的に悪者として描かれていますが、
自然のメカニズムはそう単純ではありません。
生きているものが死に、その肉が腐敗し、土に帰ることによって
自然の循環が滞りなく行われていきます。要は全体のバランスなのですね。
あ、皆さんご存知の蛇足なこと書いちゃいました(^^;