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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『マジックツリーハウス』観ました。

2018-03-28 16:00:00 | 劇場用アニメ
2011年:メディアファクトリー+亜細亜堂。 監督:錦織 博。 WOWOWからの録画。
録画したまま、暫らくのあいだ塩漬けになっていたアニメです(^^;
内容は夏休みのファミリーむけ作品って感じですね。
米国の児童文学作家メアリー・ポープ・オズボーンの原作をアニメ化したもので、
彼の国では何冊もシリーズ物として出版され、けっこう支持されているようです。
映画化の話は各国から複数あったようですが、日本のメディアファクトリー社が
契約をモノに。興行的にも良い結果をだしているようです。
しかし自分的にはアイデアにさほど新味が感じられず、とくに序盤は退屈を感じて
しまいました(^^;
(原作は未読、あくまでこのアニメを観て感じたことです)

 
ネズミ(左下)の後を追うアニー。         一軒のツリーハウスにたどり着く。

本好きの兄ジャックと活発な妹アニー。
おっとりとしたジャックは元気なアニーに振りまわされがち。
今日もちょっと変わったネズミを見つけたアニーは、その後を追いかける。
やがて兄妹は森の中の一軒のツリーハウスにたどり着く。

 
まず妹が先にハウスに登る。            恐竜の図鑑を見つけて「こんな世界に行きたいな」

おっかなびっくりハウスに登ってみる二人。中には大量の本が備えられていた。
本の好きなジャックは大喜び。さっそく恐竜の本を見つけて、
こんな世界に行けたらなあと、何気なく口にすると
たちまちツリーハウスが起動しはじめて二人は本当に恐竜のいる時代にワープ。
そう、これは魔法のツリーハウスなのだった。

 
ハウスが起動しはじめる。             光に包まれる。ハウスのワープ開始。

恐竜の世界も図鑑などでなく、リアルに足を踏み入れるのは中々たいへんだ。
凶暴なティラノザウルスに追いかけられたりして、命からがら逃げまわる二人。
そうかと思えば翼竜とすぐに仲良しになるアニー。
妹はどこにいても生きていけるヤツかも(^^;
恐竜の世界での冒険の途中で意味ありげな一枚のコインを拾う。

 
恐竜に追われて必死に逃げる。           ようやくハウスに戻れて一安心だが...。

ようやくハウスに戻ってきた二人。やれやれだ。しかしこれで終わりではない。
あと3つのコインを集めるべく、更なる冒険が兄妹を待ち受けていた...。

自分的にはまあまあかな、という感じでした。中盤以降はそれなりに話が
盛りあがってくるんですけど、それでも引きずり込まれる、といった感じでは
ありませんでした。採点するならば60~70点といったところかな?(^^;
サラウンド音声はけっこう広がりを感じさせて中々よかったです。

『トロールズ』観ました。

2018-03-20 16:00:00 | 劇場用アニメ
2016年:米20世紀フォックス。 監督:マイク・ミッチェル。 WOWOWからの録画。
米本国ではそれなりにヒットしたアニメのようです。
自分は事前知識ほぼ無しで観ました。まあまあかな~といった印象でした。

 
毎日がシアワセ一杯のトロールたち。        ギスギスした毎日のベルゲンたち。

”幸せの森”に”幸せの樹”があり、そこには幸せに暮らすトロールたちがいた。
いっぽう、町にはベルゲン族が住んでいて、ぎすぎすとした生活を送っていた。

 
トロールを食べるやシアワセ気分に満たされる。   ベルゲンの街中に移しかえられた幸せの樹。

ある日トロールはベルゲンに発見されてしまう。そして食べられてしまった。
するとなんとも幸せいっぱいの気分に満たされたベルゲン。
この話はたちまちベルゲンの街中にひろがり、幸せの樹はベルゲンの町の
真ん中に植えかえられてしまった。

 
いよいよトロール祭りの当日になる。        危険を察知し、トロールたちは大脱走。

年に一度トロール祭りを開き、存分にトロール料理を食べ、全員でシアワセを満喫
しようというわけだ。
特にまだトロールを口にしたことのない王子は、死ぬほどその味に期待している。

 
ベルゲン王は大激怒。王子は落胆。         数年のち、トロールたちの警戒心も薄れて...。

しかし当日になって、身の危険を感じたトロールたちは全員ベルゲンの町から逃げ
出していた。愕然となる料理長。激怒するベルゲン王。落胆するベルゲン王子。
必死になってトロール探索が行われたが、もう遅い。
この時のトロール王の見事な脱出の采配ぶりは半ば伝説になる。
あの王さまがいるかぎり、ぼくたちトロールは安全だ。
数年が経過して、トロールたちはすっかり平和ボケ。
以前よりもお気楽に歌い踊って毎日を過ごすようになる。
だが連日の大騒ぎは、やがてベルゲン側に気づかれてしまい、
トロールたちに再び大災難がやってくる....。

最初にも書きましたが、まあまあの出来だったですかね~。
マジに観てると結構ツッコミ所は多いですが(^^;
水準点は取れているという感じです。
あと、あのシュレックシリーズを手掛けた制作陣なので、
どうもキャラの造形が醜く不細工っぽいですね。
狙ってやってるのかもですが、観る側からするとあんまり楽しくないです~(^^;

『聲の形』観ました。

2018-03-09 16:00:00 | 劇場用アニメ
2016年:京都アニメーション制作。 監督:山田尚子。 セルBDにて視聴。
イジメの問題をテーマにしたアニメです。大今良時氏の原作(漫画)の方は
読んでいないんですが、イジメ描写は原作よりもマイルドになっている、との
専門誌のレビューを目にしています。
たぶん観客に対してより受け入れられやすいように、との配慮からでしょうか。
ストーリーの大要:主人公・石田将也が、耳の聞こえない転校生・西宮硝子を虐めていた
小6のころを反省して、生きかたを変えていこうと決心するが。

 
たえずちょっかいを出す将也。           硝子のノートに心ない落書きをする将也。

このアニメ、大きく二つのパートに分けることができるようです。
①小学生6年の時の将也と硝子の出会い~イジメ。②そして高校生になってからの再会。

 
手話勉強会を訪れる。ちょうど硝子が出てくる。   記憶が戻った途端、その場から逃げる硝子。

高校生になって、かつて虐めたことを硝子に詫びようと会いに行く将也。
小6の時の彼女の筆談用ノートを携えて。
しかし硝子には将也からはひどく虐められた記憶しかない。
辛い思い出がよみがえった途端に走って逃げていく。まあ当然の成り行きですね。
本当に、将也はいったい何を考えて硝子に会いに行こうなどと考えたのか意味不明。
自分の一方的な都合で謝って、済むことかどうかの判断もつかないのか。

 
小6の時の硝子の筆談ノート。           なんとか受け取ってもらえたが。

その場を逃げた硝子の後を追う将也。やや強引ながら筆談ノートを手渡すことができた。

 
再び硝子に会おうと手話学習会を訪れる将也。    だが硝子は来てないと断言され....。

ふたたび手話の勉強会に行き硝子に会おうとするが、入り口で小柄な男子?に
「今日は彼女は来ていない」と拒絶される。見れば室内に硝子の姿が見える。
「どういうつもりか知らないが、自分の勝手な思いで彼女に近づこうとするな、迷惑だ」
と強く拒絶される。コイツは硝子のなんなんだ、付き合っている相手なのか。

かつて酷く虐められた相手から、一方的に仲直りしようなどと言ってこられて、
果たしてすんなり受け入れられるものなのか。多分そりゃ~無理でしょうね。
そんなことも判らない将也は、極限のアホです。
そしてこの後、硝子はそんな将也を許し受け入れる展開になっていきます。
これも意味不明というか自分には理解できないストーリーですね。
自分ならば「ぜったい許すか!」ってもんです。

まあ悩んでいるのは将也や硝子だけではない。当時のイジメの状況を知っている
かつての級友たちもそれぞれの立場で悩みつづけているという展開になるのですが。
つくづくマジメなアニメだな~(^^;
まあこういう問題に対する絶対の解答って無いわけだし、
約ニ時間強「自分ならどうする、どう考える」という宿題を与えられたような
気分にもなっちゃいました(^^;
ところでBD購入直後にWOWOWでこの作品が近く放送されると知りました。
ううう、そうと知っていれば、他のBDを購入したのに~(^^;

『カフカ:田舎医者』観ました。

2018-02-15 16:00:00 | 劇場用アニメ
2007年:松竹(配給)。制作:山村浩二。 セルDVDにて視聴。
カフカの小説『田舎医者』を原作に、あの『頭山』で評判をとった山村浩二氏が
自主制作したアニメーション。


急患発生。急いで馬車の用意をする田舎医者氏。

田舎の医者は忙しい。夜中だろうと吹雪だろうと担当地区に患者が発生すれば、
ただちに駈けつけねばならない。それでいて受け取る給料はとても安い。
ある田舎医者の過酷な業務に消耗する日々、そして報われないやりきれない思いが
描かれて行きます。
例によって山村氏の画風は濃くて独特。20分程度の作品ですが結構受ける印象が重いです。
購入してそのままになっていたDVDですが、今回はじめてキチンと視聴。
良かったです。

カフカ(原作)の方は読んでいないので比較して何かを言うことはできないですが、
機会を見つけて読んでみたいという気持ちになりました。
それにしても最近は村山氏のアニメ作品について耳にすることが無くなりました。
いまは別の分野に活動をシフトされているということなのでしょうか?



『ハーモニー』観ました。

2018-02-09 16:00:00 | 劇場用アニメ
2015年:スタジオ4℃制作。 監督(共同):なかむらたかし&マイケル・アリアス。
WOWOWからの録画。

伊藤計劃氏(原作)による劇場アニメの第二弾。
う~ん、色々とストーリーの設定が混みいっています。それをいちいち説明しようと
なるとエラク面倒だし、さほど意味もないと思うので大幅に省略させて貰います(^^;


ミァハ㊥、トァン㊨、キアン㊧ の仲良し三人組。

仲良しの女子高生トリオ。
カリスマ的位置にあるミァハの提案により、三人は同時に自殺することを計画。
彼女はそのための毒薬まで用意して、二人にも配る。
だが実行する直前になってキアンは恐ろしくなって親に計画を打ち明ける。
キアンの親の通報によって早めに発見~治療を受けたトァンは辛くも死を免れる。
だがミァハは間に合わなかった。
生き残った二人の心にはミァハに対する後ろめたさがトラウマとなって残った。

近未来の地球。戦争や疫病の蔓延などで、従来の人間社会は崩壊。
必要に迫られて人類は、社会通念上マイナスの方向に向かう人間の行動・思考を
一切抑制するシステムが提案され実行された。
具体的にはすべての人間の体内にコントロールチップを埋め込み、人間のロボット化
ともいえる処置を施す。これにより人間の社会に平和的ハーモニーの構築が可能になる。
ミァハはこのことに徹底的な反発を覚えたのだった。私の身体と心はあくまで私のもの。
目的が平和な社会の実現であろうとも、私が私以外の意志に左右される事態はあくまで
拒否しなくては。他者に操られるくらいならいっそ自殺したほうがマシ。

13年後、WHO螺旋監察事務局(警察機構)の上級監察官となったトァン。
さまざまな事件に遭遇するうちに『ひょっとしてミァハは生きているのでは?』との
思いを抱くようになる。もしそうであるならばぜひとも彼女に再会したい!
確かに本当の意味ではミァハは死んでいなかった。
肉体的には消滅しても、彼女の<意志>は継続していた。
それどころか全世界を巻き込んで人類を滅亡させようと邪悪な計画を進めていたのだった。

なんか複雑な設定でややこしいアニメですが、核になる部分はわりとシンプルかな。
しかし死にたいと思うのはミァハの勝手ですが、全人類を巻き添えにしようとするのは
邪悪な意志としか言えませんね。
自分以外の者からコントロールを受けるのをあれほど嫌ったミァハですが、大勢の他者を
簡単に自分の巻き添えにしようとするのは矛盾もいいところですね。
しかし<歴史を変える者>というのは、しばしばこういう自分勝手な奴ですかね?(^^;
ラストに流れる合唱歌は哀しくも美しいです。滅亡してゆく人類への鎮魂歌とも聴こえます。