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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『ジャングルブック』観ました。

2017-09-05 16:00:00 | 洋画
2016年:米ディズニー。 監督:ジョン・ファブロー。 WOWOWからの録画。
評判がよい作品なので視聴してみました。観て損のない映画だなと思いました。
主人公の少年だけリアル撮影で、周囲の動物などは総てCGだそうですが、違和感は
あまり感じませんでした。

 
人間を激しく憎むシア・カーン(虎)。      多くの犠牲が出るだろうとアキーラを脅迫。

モーグリは人間の子だが、オオカミに育てられて成長した。
人間を激しく憎むシア・カーン(虎)はそれが気に入らない。
アキーラ(オオカミのボス)に対してモーグリをオオカミの群れから追い出すように
強要する。従わない場合は、多くの犠牲者が出るだろうと宣言。
ジャングル最強の彼の言葉には重みがある。

 
バギーラに伴われて人間の村へ。         水牛の背に乗り、シアから逃れる。

黒豹のバギーラは、モーグリをオオカミたちに預けた張本人。
かつてある洞窟の中で殺された親のそばで寝ていたところを拾ってきたのが彼だった。
責任を取り、事態の収拾を図る形でモーグリを人間の村まで連れて行くという。
だが彼らの行き先にはシア・カーンが待ち伏せていた。
シアの襲撃から必死に逃げようとしたところに折よく水牛の走る群れに遭遇。
バギーラと落ち合い先を決め、いったんは別れ別れになる。
モーグリは水牛の背中に乗り、難を逃れる。

 
濁流の中、必死に流木に縋りつく。        何とかバギーラとの約束の場所に着いたのだが....。

だが一難去ってまた一難。水牛の群れが山肌の細い道を通過中に土砂崩れが発生。
多くの水牛ともろともに激流にのまれるが何とか太い流木に縋りついて危機を脱する。
ようやく約束の落ち合う場所に着いたのだが、バギーラは未だ姿が見えない。
そこへ優しい口調で近づいてくる大蛇のカー。催眠術を駆使してモーグリを夢見ごこちに。
あわや呑みこまれるか、というところで熊のバルーが登場。モーグリをカーから助ける。
しかしこの救助は無償ではなかった。
しばらくの間、モーグリはバルーのハチの巣あつめに体よくコキ使われることになる(^^;
そこへようやくバギーラがやってくる。二人の状況をみて一喝。
直ちに事態は修正され(^^; モーグリとバギーラは再び人間の村を目指す。
よい働き手に去られて諦めきれない風情のバルーだが、両者は後ほど再会することになる。

 
初めて見る人間の村。              人間だけが”赤い花”を使いこなせる。

初めて見る人間の村。そこには”赤い花”があった。
人間とほかの動物を厳格に区別する一点。
それは人間だけが”赤い花”を自在に使いこなせるのだということ。
その大きな意味は後半のクライマックスで存分に明かされることになります。

お話のデキはまずまずでした。特に終盤の緊張感には中々惹きつけられました。
本来ならこれ3Dセルパックで視聴するのが理想なんでしょうけど
いっや~種々の理由で...。(以下略)(^^;

『AMY エイミー』観ました。

2017-09-02 16:00:00 | 洋画
2015年:英・米。 監督:アシフ・カパディア。 WOWOWからの録画。
2011年に27歳で急逝した、英国のグラミー賞受賞者エイミー・ワインハウスの
ドキュメンタリーです。
え~と、自分は彼女の名前だけをチラッと聞いたことがある程度の人間で、
実際にはどんな音楽なのかさえ全く知りませんでした。
それで映画の中の本人による演奏シーンを垣間みて”なるほど~”と思いました。
とはいっても彼女の力強い歌唱にホンのちょっと触れただけですが。

 
歌は好きでもプロになるなんて....。     エイミーの熟成した歌唱力に驚くプロデューサー。

歌うことが大好きで、周囲にもそのことを良く知られていたエイミー。
ただ自分がプロの歌手になるなどということは、考えてもみなかったことだ。
だが有望な新人を探していた新興音楽社の社員の耳にもエイミーの噂は届く。
オーディションの結果、音楽出版社の社長に気に入られて契約が成立する。
だが何と言っても無名の新人に25万ポンドもの大金を支払うのはギャンブルだったに違いない。

 
ギグを積み上げて徐々に知られていくエイミー。  他人の作った曲を歌うだけではダメだと気づく。

ギグを積み上げ、しだいに世間に知られていくエイミー。
しかしある時に気づく。
他人の作った曲を歌っているだけではダメだ。
自らの心情を吐露するような曲を作り、そして自ら歌うことが必要なのだと。
そしてその考えは間違いではなかった。ヒットが続くようになる。

 
ブレイクとの結婚。幸せの時期。         だが同時に薬物や酒の過剰摂取が進む。

エイミーはしだいに世間に知られ、収入も増えていく。すると有りがちなことだが、
彼女にぶら下がっておいしい思いをしようという連中に取り巻かれるようになる。
実の父親にしてからが例外ではなかった。
普通の人間なのに、常に人の目に曝され特別扱いされる毎日は確実に彼女の精神を
むしばんで不安定にさせていく。薬物に頼り酒に溺れていくのを止められない。
ブレイク・フィルダーとの結婚はいっときの晴れ間を思わせる出来事だった。

  
一目見てマトモじゃないと知れる彼女の状態。   憧れのトム・ベネット氏との録音。

複数の男とのエイミーの恋愛沙汰に嫌気が差したブレイクは、結局彼女の許を離れていく。
大荒れのエイミー。
医者からの強い禁止で一時控えていた大量の飲酒により緊急入院。辛くも命を拾う。
あるとき彼女の許に、長年憧れていたトム・ベネット氏とのデュエット録音の話が舞い込む。
日本ではそれほどでもないですが、米国での彼の人気には絶大なものがあるようです。
絶頂期のフランク・シナトラに並ぶような感じなのでしょうか?
(米国の音楽事情に詳しい方、ここに書いていることがいい加減だったらスミマセンです。)

 
グラミー賞受賞者の名前を読み上げる瞬間。    哀悼と弔意を述べるベネット氏。

第50回グラミー賞で5部門を受賞して栄光の頂点を極めるエイミー。ギャラのランクも
ハネ上がったようだ(^^;
そして2011年のある夕方、寝ていると思われていた彼女は実は亡くなっていたのだと判明。
長年の薬物と大量飲酒で心臓がボロボロだったという。享年27歳。

音楽に関係する映画ではあっても、ほとんど知らない人物のドキュメンタリーなので、
初め左程の関心があったわけではないですが、映画を観終わった後、やはり幾ばくかの
感傷は感じましたね。
 ①若く才能に溢れた芸術家。
 ②繊細ゆえに現実とのうまく折り合えず、薬物・酒に溺れて自滅する。
この手のパターンはかなり多いですね。

彼女ほど若くはなくとも、薬物・酒に溺れて自滅した芸術家のケースは本当に多く聞きます。
凡人には今ひとつ判らないのですが、才能あるアーチストの内面のストレスには
相当にキツイものがあるということでしょうね。
まして芸能人にはその種の誘惑は多いでしょうし。
でも薬物の場合、凡人だろうと何だろうとその中毒状態は鋭くヤバイです。
お酒も度を越すと相当ヤバイですが(^^;
ヤバイものには初めから近づかないのが一番なのでしょう。

『アイ・ソー・ザ・ライト』観ました。

2017-08-27 16:00:00 | 洋画
2015年:アメリカ。 監督:マーク・エイブラハム。 WOWOWからの録画。
自分はカントリー音楽がけっこう好きで、自宅でも良く聴いたりします。
なのでハンク・ウィリアムスの伝記映画ということで期待して視聴しました。
ただカントリー音楽史に大きな足跡を残したハンクではあっても、その私生活は
酒におぼれクスリにまみれ、また常に女性問題を抱えていた、というように
必ずしも明るいものではなかったようです。

 
公証人役場で結婚するウィリアム夫妻。      妻とのデュエット。

すでにカントリー歌手としてスタートはしていたものの、まだまだ稼ぎの点では心許ない。
若い二人は金のかかる結婚式を省いて、公証人役場で結婚。

 
古い友人フレッド・ローズ。           お気に入りの曲をステージで披露。

そんな頃からの古い友人の一人がフレッド・ローズ。
初対面の時からハンクを気に入り、なにかと友好的だ。
ハンクも多くのステージを精力的にこなして、次第に知名度・人気を上げていく。

 
母親の運転でステージに向かうハンク。      子どもを授かるウィリアム夫妻。

背中が痛むという持病のあるハンク。周りにはそのことをあまり話さなかったが、
体の組織に欠損があるという医師の診断を受けていた。
母の運転でステージに向かうハンク。
母は息子を溺愛するあまり彼の妻を認めようとせず、いわゆる嫁姑の関係は上手くいっていない。
そんなウィリアム夫妻のところにも赤ん坊がやってくる。束の間の幸せな時期。
(♪神を称えよ、私は光を見た♪...."I Saw The Light"の歌詞の一節)

 
念願のオプリー出演を果たす。          いつも通りに家を出るハンクだったが。

長い間の念願だった”オプリー”にようやく招待され、初出場が叶い喜ぶハンク。
オプリーに出るということは、すなわちカントリー歌手として一流と認められた証
なのだ。
ハンクの人気はいまや全米的なものになってきていた。
そんな多忙の日々のなかでは体への節制を忘れがちになる。
ある時ステージに向かうクルマのなかで突然にハンクは亡くなってしまう。
死因は持病の背中なのか、酒の飲みすぎか、あるいは薬物のせいなのか。
けれど彼ハンクがカントリー音楽の歴史に大きな足跡を残したのは
間違いのないところですね。
劇中、自分の耳にも馴染みのある曲が多く挿入されていました。

『エクスマキナ』観ました。

2017-08-21 16:00:00 | 洋画
2015年: 米ユニバーサル。 監督:アレックス・ガーランド。 セルBDにて視聴。
二年前くらいに世界初の”DTS:X採用盤”として専門誌に取り上げられて以来、
国内盤の発売を心待ちにしていました。
しかし結局国内盤にDTS:Xは採用されず、ちょっと拍子抜け。
そのうち廉価版が出たので、他の買い物ついでにカートに入れたという次第です。

 
社内の抽選でケイレブが当選。          広大な敷地にひっそりと建つ別荘。

検索エンジンでは業界最大手ブルーブックス社の一社員、ケイレブ・スミス。
社長の別荘に一週間招待されるという社内抽選に当選して周りから羨まれる。
さぞ楽しい休暇になるだろうとウキウキ気分のケイレブ。

 
ネイサン社長に迎えられるケイレブ。       人工知能を搭載したロボット:エヴァ。

社長のネイサン氏は、別荘で気儘な生活を楽しんでいると思いきや、全く違っていた。
別荘とはあくまで建前のことで、実は極秘の研究を行うべく建てられた特別なラボなのだった。
当然ケイレブも仕事の一環としてよばれており、社内抽選云々などは周囲に対する偽装だった。
ネイサンはかなり押しの強い人物で、言葉こそ柔らかいものの一社員であるケイレブなど
しょせん手駒くらいにしか思っていないようだ。

 
エヴァとケイレブは徐々に親しくなっていくが。  二人の様子をモニターで監視するネイサン。

ケイレブが社長から示されたミッションとは人工知能をつんだロボット、
エヴァの性能を精査すること。
すなわち外見的には普通に行動しているように見えるエヴァだが、
それが人間で言うところの”知性に”基づく自発的行動なのか、あるいは単に
プログラムに従って動いているだけのことなのか。
ネイサンからその辺りの見極めをしてほしいと要求される。
とにかくまずケイレブはエヴァと多く会話を重ねて彼女について良く知らねばならない。
それにしてもエヴァはケイレブにとって実に魅力的な女性に映る。
ほどなく彼は彼女に恋してしまっていると自覚する。


遂に二人はラボからの脱走を企てる。

親しくなるうちにエヴァはネイサンを信用できない人物だとコメント。
いっそ二人でこの施設から抜け出したいとケイレブに懇願。
そこで彼らはネイサンを深酔いさせて、その間に施設から脱出しようと計画を立てるのだが。

ちょっとテツガク的な匂いのする映画ですかね~。
なんかあのバベルの塔の故事を思い出してしまいました。
天まで届くような高い塔を建てて神に近づこうとした人間どもは、
結局神の逆鱗に触れて罰を受けてしまうという、あのお話(^^;
神ならぬ人間ごときには触れてはならない領域があるのだぞ、というお話でしょうかね。
人間が人間以上の知性を創りだそうという試み。しょせん分を越えた願望なのでしょうか。
あとヒロインであるエヴァですが、なかなかに”したたかなオンナ”と感じます。
ケイレブなどはカル~く好いように扱われちゃったという感じでも有ります(^^;
また、このようなジャンルの映画には、特に高画質が望ましいところですが、
やや甘さの感じられる”並みの画質”でそこは残念でした。

『偉大なるマルグリット』観ました。

2017-08-15 16:00:00 | 洋画
2015年:仏。 監督:グザヴィエ・ジャノリ。 WOWOWからの録画。
ひどい音痴にも係わらずその美声?を聴衆の前で堂々と披露し続けた
米国のソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンス。故人ですが。
音痴も度を越すと一種の”芸”になってしまうということですかね?(^^;
ジャノリ監督はそんな材料を料理して一本の映画に仕立ててみせました。

 
男爵家のサロンで催す恒例の音楽会。       来客からの盛大な、しかしお義理の拍手。

デュモン男爵家のサロンで催される恒例の音楽会。トリは男爵夫人の歌うモーツァルト。
それまで演奏や歌が美しく流れていたのにマルグリット夫人が歌いだすや、雰囲気はブチ壊し。
その強烈な音痴ぶりに隣室に逃げ出す客も少なくない。
それでも夫人が歌い終わるとお義理の拍手が盛大に湧き起こる。
大抵は男爵家の豊かな財力を当てにしたり、援助を乞おうという連中からの拍手なのだ。
信じがたいことにマルグリット夫人はその拍手をまともに受け止めてご満悦。
悪意というものを知らない人柄....というか他人の音楽に対しては的確に判断できるくせに、
自分のヒドイ音痴にはサッパリ気づかない。その底抜けの鈍感さには呆れてしまう。
神の悪戯なのか?
だがマルグリット夫人をよく識る者も少数ながらいる。
そういう人間は彼女について口を閉ざして何も語らない。
確かに彼女は音痴かもしれないが、それがどうした。
人柄の魅力という意味では、彼女は稀有の存在なのだ。

 
恒例の記念撮影。                ペッジーニ氏の『道化師』リサイタル。

あるいはお金持ち夫人の音痴ぶりを笑いものにしようかという映画なのかと
思ったのですが全然違いました。
確かに映画の中で彼女は音痴ということになっていますが、本作のポイントは
そこではありませんでした。
インチキな新聞記者の書いた下心ある批評文をマトモに受けとめ、
こうまでも好評ならば、いっそ大々的にリサイタルを開こうと思いつくマルグリット。

 
男爵夫人から邸宅に招かれるペッジーニ氏。    夫人の歌を聴くペッジーニ氏。 ヒドイ音痴だ....。

そこで本職の歌手ペッジーニ氏を教師として雇い、その指導を受けることにする。
連日のようにトレーニングに打ち込むマルグリット。

「所詮お前は音痴なのだ。勘違いをするな」夫のデュモン男爵にしてみれば、そう言いたい
気持ちでいっぱいだろうと思われますが、まさか妻に面と向かってそれを言うわけにもいかない。
いくら夫婦でも最低限の守るべき礼儀がある。まあ彼は彼なりに妻を心配しているんでしょうけど
”彼女には女性を感じない”とも発言しています。
なかなか大人になると悩みごとが多くなってくるような.....(^^;

 
夫人は気前が良い。破格の謝礼を約束。      悩み多きご亭主、デュモン男爵。

ペッジーニ氏の本心を言えば、マルグリットの音痴についてはとっくにサジを投げている。
しかし彼は借金がかさみ過ぎてとっくに破産状態なのだった。彼女の提示した高額の謝礼を
拒める立場にない。
もはや彼女の行く先がどうなろうと神のみぞ知る、だ。

映画の中でペッジーニ氏は落ち目の歌手ということになっていますが、リサイタル『道化師』を
歌うシーンではなかなか素晴らしく、聴かせるものがありました。
とにかく映画全体に流れる音楽のレベルは相当高いものがあると感じますし、本作を評価する
上でそれは大いにプラス点を感じました。
なのに結局は”音痴のヒロイン”の話とは....「やれやれ」という思いもありますね。
話は変わりますが、マルグリット役の女優さん、なんか見覚えがあると思っていたら
『大統領の料理人』(2012仏)のヒロインさんだったりします。
当然ですが、役柄が違うので、かなり印象が違いましたね(^^;