みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『AMY エイミー』観ました。

2017-09-02 16:00:00 | 洋画
2015年:英・米。 監督:アシフ・カパディア。 WOWOWからの録画。
2011年に27歳で急逝した、英国のグラミー賞受賞者エイミー・ワインハウスの
ドキュメンタリーです。
え~と、自分は彼女の名前だけをチラッと聞いたことがある程度の人間で、
実際にはどんな音楽なのかさえ全く知りませんでした。
それで映画の中の本人による演奏シーンを垣間みて”なるほど~”と思いました。
とはいっても彼女の力強い歌唱にホンのちょっと触れただけですが。

 
歌は好きでもプロになるなんて....。     エイミーの熟成した歌唱力に驚くプロデューサー。

歌うことが大好きで、周囲にもそのことを良く知られていたエイミー。
ただ自分がプロの歌手になるなどということは、考えてもみなかったことだ。
だが有望な新人を探していた新興音楽社の社員の耳にもエイミーの噂は届く。
オーディションの結果、音楽出版社の社長に気に入られて契約が成立する。
だが何と言っても無名の新人に25万ポンドもの大金を支払うのはギャンブルだったに違いない。

 
ギグを積み上げて徐々に知られていくエイミー。  他人の作った曲を歌うだけではダメだと気づく。

ギグを積み上げ、しだいに世間に知られていくエイミー。
しかしある時に気づく。
他人の作った曲を歌っているだけではダメだ。
自らの心情を吐露するような曲を作り、そして自ら歌うことが必要なのだと。
そしてその考えは間違いではなかった。ヒットが続くようになる。

 
ブレイクとの結婚。幸せの時期。         だが同時に薬物や酒の過剰摂取が進む。

エイミーはしだいに世間に知られ、収入も増えていく。すると有りがちなことだが、
彼女にぶら下がっておいしい思いをしようという連中に取り巻かれるようになる。
実の父親にしてからが例外ではなかった。
普通の人間なのに、常に人の目に曝され特別扱いされる毎日は確実に彼女の精神を
むしばんで不安定にさせていく。薬物に頼り酒に溺れていくのを止められない。
ブレイク・フィルダーとの結婚はいっときの晴れ間を思わせる出来事だった。

  
一目見てマトモじゃないと知れる彼女の状態。   憧れのトム・ベネット氏との録音。

複数の男とのエイミーの恋愛沙汰に嫌気が差したブレイクは、結局彼女の許を離れていく。
大荒れのエイミー。
医者からの強い禁止で一時控えていた大量の飲酒により緊急入院。辛くも命を拾う。
あるとき彼女の許に、長年憧れていたトム・ベネット氏とのデュエット録音の話が舞い込む。
日本ではそれほどでもないですが、米国での彼の人気には絶大なものがあるようです。
絶頂期のフランク・シナトラに並ぶような感じなのでしょうか?
(米国の音楽事情に詳しい方、ここに書いていることがいい加減だったらスミマセンです。)

 
グラミー賞受賞者の名前を読み上げる瞬間。    哀悼と弔意を述べるベネット氏。

第50回グラミー賞で5部門を受賞して栄光の頂点を極めるエイミー。ギャラのランクも
ハネ上がったようだ(^^;
そして2011年のある夕方、寝ていると思われていた彼女は実は亡くなっていたのだと判明。
長年の薬物と大量飲酒で心臓がボロボロだったという。享年27歳。

音楽に関係する映画ではあっても、ほとんど知らない人物のドキュメンタリーなので、
初め左程の関心があったわけではないですが、映画を観終わった後、やはり幾ばくかの
感傷は感じましたね。
 ①若く才能に溢れた芸術家。
 ②繊細ゆえに現実とのうまく折り合えず、薬物・酒に溺れて自滅する。
この手のパターンはかなり多いですね。

彼女ほど若くはなくとも、薬物・酒に溺れて自滅した芸術家のケースは本当に多く聞きます。
凡人には今ひとつ判らないのですが、才能あるアーチストの内面のストレスには
相当にキツイものがあるということでしょうね。
まして芸能人にはその種の誘惑は多いでしょうし。
でも薬物の場合、凡人だろうと何だろうとその中毒状態は鋭くヤバイです。
お酒も度を越すと相当ヤバイですが(^^;
ヤバイものには初めから近づかないのが一番なのでしょう。

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