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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『ライフ』観ました。

2018-06-27 16:00:00 | 洋画
2017年・米。 監督:ダニエル・エスピノーサ。 WOWOWからの録画。
自分的に注目している俳優さん(ジェイク・ギレンホール)が出ているので
とりあえず観てみました。
ジャンル的には”エイリアンもの”ということになりますかね。

 
国際宇宙ステーション(ISS)。           ピルグリム回収の指令を受けるISS。

ここは国際宇宙ステーション(ISS)。
地球からの指令により、ステーションのスタッフたちは”ピルグリム”回収の
準備に追われていた。
(ピルグリム=巡礼者。火星探査船の愛称)
一回限りの、非常に微妙なタイミングを要する作業のために皆が緊張していた。

 
ISS内から回収作業の様子を見守る。         火星の土から微生物を発見。

作業は何とか無事に終え、ピルグリムはISS内に持ち込まれ密閉されたラボ内へ収納。
ひと通りの調査の結果、持ち込まれた火星の土壌の中に、何と生物を発見。
思わぬ成果が得られ、スタッフ一同は大興奮。
”カルビン”と名前をつけてしまうスタッフもいるほどだった。
生物は初めとても弱弱しい状態だったので、皆が交替で世話。

 
カルビンと名づけられ船員たちのアイドル。     生命体〈ライフ〉は徐々に成長していく....。

スタッフたちの努力が実り、徐々に元気になっていくカルビン。
与えられた栄養を摂取して急激に成長もしている。
なんか自在に伸縮する手足をもったヒトデみたいなヤツだが
だんだん好ましからざる兆候も見せはじめる。

 
手近にいた実験動物を襲うカルビン。        次の獲物は人間だ!

スタッフたちの中には、このままカルビンを成長させるままにして
良いのかと不安を口にする者が出てきた。
いったいこの生物は地球にとって善なのか悪なのか。
が、カルビンの担当スタッフは頑としてそうした疑問を受けつけない。
しかしそれに対する回答は思いのほか早くやってきた。
手近にいた実験動物を襲い、ラボから姿を消したカルビン。
どうやら広いISSのどこかに隠れてしまったようだ。
厄介なことに、カルビンはどんどん大きくなっていき、
それとともに強い凶暴性や狡猾な性格が露わになっていく。
そして、ついにスタッフに犠牲が出はじめる。
まず一人目はいきなり後ろから襲われ羽交じめにされて絶命。
もはや事態は一刻の猶予も許されない。すぐにカルビンを見つけ、
捕獲するか、あるいは殺してしまうか。

このあとISS船内でカルビン捕獲作戦が開始されるが、どうにも
人間側の旗色はいま一つ(^^;
”ラストにどんでん返しの結末が有る”ような情報もありましたが、
そこは驚くほどの仕掛けじゃありませんでしたね。
全体的には、そこそこ面白く時間をつぶせる映画だったと思います。

『20センチュリー・ウーマン』観ました。

2018-06-21 16:00:00 | 洋画
2016年:アメリカ。 監督:マイク・ミルズ。 WOWOWからの録画。
タイトルが変わっていて、ちょっと気になったので観てみました。
これってジャンル分けするのなら青春映画?
思春期の少年の心の成長を描いた一本....というところでしょうか。
タイトルの『20センチュリー・ウーマン』というのは、”一世代上の女性”
という意味でしょうが、ちょっとだけヒネった言いかたですね。

 
いわゆる高齢出産。                父親は家を出る。以来二人で暮らして来た。

少年ジェイミーは、母ドロシアが40歳のときに産んだ一人息子。
父親は妻と息子を捨て遠くへ行ってしまう。以来、長い年月が経過。
成長したジェイミーは思春期と反抗期を同時に迎える。
そんな彼に対して、どう接するべきかドロシアは悩み、
ジュリーとアビーにジェイミーをサポートしてあげてほしいと相談する。
自分では息子と世代が離れすぎて適切な対応は無理なのではと考えたのだ。
ジュリーは近所に住むジェイミーの幼馴染。少しだけジェイミーより年上だ。
男女の経験も多少は積んでいるようだ。
アビーはドロシア家の下宿人で20代半ばの女性カメラマン。

  
ドロシア㊥はアビー㊧、ジュリー㊨に相談。     ドロシアは歳の近い二人なら息子を理解できると期待。

相談はしたものの、二人の実際のサポートぶりにイマイチ納得のいかないドロシア。
わが子ジェイミーに対するサポートとしてはちょっと過激すぎるようにも感じる。
そう感じるのは単に自分が古い世代の人間だからなのか?

 
下宿人ウィリアムと盛り場に行く。         結局、母と息子が完全に分りあえることは無かった。

少しは自分も若く変わって行かなくちゃと、ドロシアは今どきの盛り場に足を向ける。
ヒマのあるウィリアム(下宿人)をともなって。

あるときジェイミーとジュリーはプチ家出を敢行。
探しまわって、ようやく二人をモーテルで見つけるドロシア。
だがジェイミーとジュリーが男女の仲になっていたということでもないようだった。
一緒に探してくれたアビー、ウィリアムそれにジュリーを先に帰し、
ドロシアとジェイミーは長いこと話し合う。
この時こそ親子は、おたがいを本当に理解し合えたと思った。
しかし結局、世代が遠かろうが近かろうが、たとえ親子だろうが、
異なる人間どうしが本当に理解し合えるなどというのは有りえないことなのだ。
ただ、母が自分に真剣に向かいあい話し合ったその時のことは、
今でも懐かしい暖かい記憶としてジェイミーの心の中に残っている....。

なんか全体に良い雰囲気が漂う映画でした。
登場する俳優さん連も演技力と個性が印象的でした。
ドロシア役のアネット・ベニングは、ニコル・キッドマンがもう少し歳をとったら
こんな感じになるのかな~などと画面を見てて感じました(^^;


『LION/ライオン~25年目のただいま~』観ました。

2018-06-06 16:00:00 | 洋画
2016年・豪州。 監督:ガース・デイヴィス。 WOWOWからの録画。
話題作でもあり、かなり評判も良いようなので観てみました。
なんか”感動して泣ける映画”といった売りもあったようだけど.....
自分は冷血な体質なのか一度も泣けず(^^;
”この映画、よう泣けまっせ”なんてフレーズ、背中が痒くなっちゃう(^^;

 
回送列車に閉じ込められて....。           長い旅のすえ、ようやくカルカッタ駅に到着。

幼いながらも家計を助けようと、稼ぐためにほうぼうに足を運ぶサルーと兄。
現場が歩いていくには遠すぎるときは、ちゃっかり列車にタダ乗りしたりもする。
だがあるとき兄とはぐれ、乗りこんだ回送列車の中で疲れのため寝入ってしまう。
気がついたときは全く見知らぬ風景が窓外に流れていた。
降りようとしたが、全てが施錠されていて脱出は不可能だった。
術もなく乗り続けるしかない。
列車は中継駅カンドワを経由~カルカッタ駅でようやく停車。
どっと車内に乗客が乗り込んでくる。

 
大都会カルカッタ駅は人・人・人の海。       夜中。気味が悪いほどガランとなる駅構内。

なんとか故郷の町に戻ろうとするが、無一文では切符も買えず、
相手にしてくれる駅員もいない。
だいいち彼は自分の町の名前さえ正確には覚えていないのだ。
大都会のよそよそしく圧倒的な人の河。
ついに無力感に捉えられるサルー。
そんな時に親切にしてくれる若い女と出会う。
彼女は彼に食事を与え、泊めてくれた。
生まれて初めて口にする甘いジュースさえ飲ませてくれる。
しかしサルーの動物的な勘は「ここにいては危険だ」と知らせてくる。
一瞬のスキをみて彼女の部屋から逃げ出す。
おそらく適当な子どもを見つけては金にする商売なのだろう。

 
女は優しくジュースを勧めてくれる。        街の片隅に浮浪者として生活するサルー。

逃げて、三か月ほどが経過。
サルーは街の片隅で浮浪者たちに混じって生活していた。
そんな彼の状況を偶然知りえた者がいた。
その結果、孤児院に入れられることになるサルー。
だが基本的に厳しい生活の規則がある孤児院は、食事の心配こそない
ものの、たいへん窮屈な場所であることは否めない。

 
保護され孤児院に。居心地はあまり良くない。    豪州の裕福な養親に引き取られる彼。

だから孤児たちは皆、裕福な養親に引き取られて孤児院を出ていくことを夢見ていた。
やがてサルーは豪州に住む裕福な養親との縁組が決まり、皆から羨ましがられる。
ここまでが映画の前半。
後半は引き取られて以降のサルーの話になります。
裕福な養親の庇護のもと、金銭的には何不自由なく成長していくサルー。
じゃ内面的にはどうなのかといえば、養親とはあくまで仮のもので、
「本当の親は別にいる」とか「本当の家族がぼくの帰りを今も待ってくれている」
などといった思いから離れられない。
そうした思いが高じて悩みは深まり、おかげで恋人との仲も最近はいま一つ。
だがある日、ほんのちょっとしたことが記憶の糸を奇蹟的にたぐり寄せ、
自分の生まれた街の名をついに思い出す。

他人から見ると、裕福な両親の元で何不自由ない生活、なのに悩みは尽きない....。
当事者にしてみれば深刻な状況なのでしょうが、そんな特異な体験のない
自分には、少し理解が届かない部分もありますね。
いずれにしてもこの映画、自分には後半よりも前半のほうが面白く観れました。

『ミュンヘン』観ました。

2018-05-10 16:00:00 | 洋画
2005年・米ドリームワークス。 監督:スティーヴン・スピルバーグ。 WOWOWから録画。
多くの傑作娯楽映画をモノにしてきたスピルバーグ監督。
そんな彼のシリアスな作品ということで興味がわいたので、観てみました。
発端は1972年の西独オリンピック開催時に起こったパレスチナ過激組織・
黒い九月によるイスラエル選手団襲撃~監禁事件。

イスラエル選手たちの解放と引き換えにイスラエルに収監中のパレスチナ人234名の
釈放を要求。

イスラエル側メイア首相(当時)は黒い九月との交渉は一切応じず、イスラエル軍に
よる人質奪還の方針を打ちだしたが、当時の西独では国内に於ける外国の軍隊の
活動を強く制限。それかといってこのような不測の事態は想定しておらず、
対応に当たるべき当時のドイツ警察では組織・体制、装備・訓練いずれの点をみても
力不足の感は拭えなかった。

ドイツ警察による時間稼ぎが何度か行われたが、結局はイスラエルの人質11人全員が
殺害されるという最悪の結果となってしまった。

 
アブナーと首相。すでに顔みしりの間柄。     まずは信頼できる情報屋に渡りをつける。

直後にイスラエル政府側は実行犯全員を抹殺するという復讐計画を秘密裡に立案、
モサドの精鋭アブナーにその実行を託す。ただしあくまでも決定は非公式。
何があろうとも誰からも表立っての助力は期待できない。
こうしてアブナーと数人の部下による神の怒り作戦は開始された。

 
情報を元に標的に近づき射殺。          簡単に処理が済み、一件落着。

情報屋はなかなか優秀のようだ。時間かからずに標的を探しだしてくれた。
初めのうちは、さほどの問題も起こらず、うまく相手を処理できた。
だが情報屋を使うということは両刃の刃でもある。
こちらの情報が他に漏れる危険もある。
黒い九月の連中もバカではない。
こちらの動きに気づいて、反撃の動きを見せるようになる。

 
標的が寝入ったのを確認して....。        リモコンでホテルを爆破。

標的の泊まっているホテルを爆破したり、電話機に爆弾を仕掛けたり。
黒い九月のメンバーを一人、また一人と消していくアブナー。
だが相手側もやられっぱなしではない。逆に仲間からも犠牲が出はじめる。

 
情報屋にもポリシーがあるようだ。        自分だけでなく、妻や幼い娘にも報復の危険が迫る。

いまや標的の大半を処理、イスラエル国内では英雄視されるアブナー。
その引き換えに、自分たちはもちろんだが家族含めて報復の危険にさらされる身となる。
非公式の任務ゆえ、だれも彼を守ってはくれない....。

ストーリー運びは流石に老練の技を感じるものの、殺し合いといった
話の性質上、映画全体に非常に殺伐とした空気が流れるのを感じます。
まあこれはある程度やむを得ないことかも知れませんが。

『追憶の森』観ました。

2018-04-24 16:00:00 | 洋画
2015年・アメリカ。 監督:ガス・ヴァン・サント。 WOWOWからの録画。
マシュー・マコノヒーと渡辺謙の取り合わせが面白そうなので、観てみました。
う~ん、これはちょっと地味めな映画だったかな?
それにしても自殺のために、わざわざ飛行機に乗って日本に来るなんて
青木ヶ原も(自殺の名所として)世界レベルの知名度になってるんですかね~(^^;

 
死ぬために青木ヶ原を訪れるアーサー。       樹海の中でナカムラという男と遭遇。

妻に先立たれ、思い悩んだすえに日本にやってきた米国人アーサー。
広大な青木ヶ原の樹海の中に身を埋没させ朽ち果てようという算段だ。
森に入ってしばらくして、タクミ・ナカムラと名乗る男と遭遇。
彼は仕事を失敗して出世の途を絶たれ絶望。やはり死ぬことを望んでいた。

 
森の中に霊の気配を感じる....。           意味ありげに呟くナカムラ。

二人の男は同道するうちに、いつしか気持ちの変化が起こってくる。
彼らはしだいに互いに協力し合い、助け合うようになる。
それは森の持つ魂の浄化作用によるものなのか、森に棲む霊たちのしわざなのか。
やがてアーサーの死への思いは薄まっていき、生への執着に至るようになる。

 
妻の脳に大きな腫瘍が発見される。         たいへん難しい手術になると医師からの告知。

アーサーは夫婦喧嘩の絶えなかった、かつての日々を回想する。
だが妻ジョーンの脳に大きな腫瘍が見つかったことで夫婦の関係が一時的にせよ停戦状態に。
幾ばくもない余命に怯える妻。そんな彼女を精いっぱいに支える夫。
まるで幸福だった新婚の頃に戻ったようだった。

 
妻の病気が結果として夫婦仲を修復。        「愛する人はいつも君のそばにいる」とナカムラ。

この映画を最後まで観れば解ることですが、二つほどポイントになる仕込みが入っています。
いずれも、それなしでは作品自体の評価が大きく変わってしまう要素を含んでいます。
これにより、単に地味な映画だなあで終るところを、かなり印象を変えますね。

それにしても自殺のためにワザワザ長時間飛行機に乗って日本まで行きますかね?
そこん所は自分的にちょっと違和感ありますね。
もっとも実際のロケ現場は青木ヶ原ではなく、米国マサチューセツの森だったようです(^^;