みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『ミュンヘン』観ました。

2018-05-10 16:00:00 | 洋画
2005年・米ドリームワークス。 監督:スティーヴン・スピルバーグ。 WOWOWから録画。
多くの傑作娯楽映画をモノにしてきたスピルバーグ監督。
そんな彼のシリアスな作品ということで興味がわいたので、観てみました。
発端は1972年の西独オリンピック開催時に起こったパレスチナ過激組織・
黒い九月によるイスラエル選手団襲撃~監禁事件。

イスラエル選手たちの解放と引き換えにイスラエルに収監中のパレスチナ人234名の
釈放を要求。

イスラエル側メイア首相(当時)は黒い九月との交渉は一切応じず、イスラエル軍に
よる人質奪還の方針を打ちだしたが、当時の西独では国内に於ける外国の軍隊の
活動を強く制限。それかといってこのような不測の事態は想定しておらず、
対応に当たるべき当時のドイツ警察では組織・体制、装備・訓練いずれの点をみても
力不足の感は拭えなかった。

ドイツ警察による時間稼ぎが何度か行われたが、結局はイスラエルの人質11人全員が
殺害されるという最悪の結果となってしまった。

 
アブナーと首相。すでに顔みしりの間柄。     まずは信頼できる情報屋に渡りをつける。

直後にイスラエル政府側は実行犯全員を抹殺するという復讐計画を秘密裡に立案、
モサドの精鋭アブナーにその実行を託す。ただしあくまでも決定は非公式。
何があろうとも誰からも表立っての助力は期待できない。
こうしてアブナーと数人の部下による神の怒り作戦は開始された。

 
情報を元に標的に近づき射殺。          簡単に処理が済み、一件落着。

情報屋はなかなか優秀のようだ。時間かからずに標的を探しだしてくれた。
初めのうちは、さほどの問題も起こらず、うまく相手を処理できた。
だが情報屋を使うということは両刃の刃でもある。
こちらの情報が他に漏れる危険もある。
黒い九月の連中もバカではない。
こちらの動きに気づいて、反撃の動きを見せるようになる。

 
標的が寝入ったのを確認して....。        リモコンでホテルを爆破。

標的の泊まっているホテルを爆破したり、電話機に爆弾を仕掛けたり。
黒い九月のメンバーを一人、また一人と消していくアブナー。
だが相手側もやられっぱなしではない。逆に仲間からも犠牲が出はじめる。

 
情報屋にもポリシーがあるようだ。        自分だけでなく、妻や幼い娘にも報復の危険が迫る。

いまや標的の大半を処理、イスラエル国内では英雄視されるアブナー。
その引き換えに、自分たちはもちろんだが家族含めて報復の危険にさらされる身となる。
非公式の任務ゆえ、だれも彼を守ってはくれない....。

ストーリー運びは流石に老練の技を感じるものの、殺し合いといった
話の性質上、映画全体に非常に殺伐とした空気が流れるのを感じます。
まあこれはある程度やむを得ないことかも知れませんが。

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