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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『選挙の勝ち方教えます』観ました。

2018-04-16 16:00:00 | 洋画
2015年・米ワーナー。 監督:デヴィッド・G・グリーン。 WOWOWからの録画。
以前に何となく録画した映画を、これまた何となく選択してみました(^^;
これはいわゆる”選挙屋さん”のハナシです。
たとえ勝ち目の薄い候補者でも、プッシュしてプッシュしてプッシュして、
何とか当選にもっていくのが選挙屋さんの商売。
舞台は南米のボリヴィア、さて?

 
依頼主はボリヴィアのカスティーヨ候補。      強敵コンサルタント、パット・キャンディ(中央)。

選挙コンサルタントのジェーン。
かつて対立候補側の策略にハメられて大敗を喫した苦い経験がある。
以来彼女は”カラミティ(厄病神)・ジェーン”と綽名されるようになる。
辛抱強く復活の機会を狙っていたが、ようやく仕事のオファーがやってきた。
ボリヴィアの大統領選挙に立候補したペドロ・カスティーヨ候補が今回のクライアント。
ただ最有力候補であるリヴェラ氏の側も強力なコンサルタントを雇っている模様だ。
その名はパット・キャンディ。かつての因縁の相手だ。

 
カスティーヨ陣営の作戦会議。          ジェーンの意見を聞くカスティーヨ氏。

現地ボリヴィアに入るやジェーンは早速作戦会議の場に。
大金を払ったクライアントのカスティーヨ氏はジェーンの意見を聞こうとする。
だが彼女は会議には積極的に参加しようとしない。
そもそもカスティーヨ候補が、一体どういう人物なのかまず見極めようと冷静に観察。
その結果、現状のままでは到底彼は勝てないと判断。

 
実際に依頼主を見て納得いかぬ思いが。       作戦の全面変更を打ち出すジェーン。

正直なところ選挙戦の序盤、カスティーヨ候補はたいへん苦戦していた。
それというのも”爽やかな正直者”というイメージで無難に売ろうとしていた
作戦がそもそもの誤りだと見抜いたジェーンは、アピールポイントをガラリと変えて
国難を救う英雄、決断力に富んだ実務家といったイメージを国民に訴える。

 
各地で演説を精力的に展開。            反対勢力も引き入れて陽気にパーティー。

リヴェラ候補側のコンサルタント、パットは絶えず嫌がらせやワナを仕掛けてくる。
それはジェーンの力量を認めて本気でかかってきているということでもある。
さまざまなハードルを越えてジリジリと当選予想の数字を上げていくカスティーヨ候補。
最後に笑うのはどの候補か?

2002年のボリヴィア大統領選挙戦をモデルにつくられた映画です。
選挙というものの実体をリアルに捉えているように感じました。
ラストはちょっと甘い感じがありますが、まあ許容範囲でしょう。
ところでヒロインのサンドラ・ブロックさんは『スピード』以来、
自分的に注目している女優さん。
この人、よく見ると本当に美人の顔だちと思うんですが、
表立ってそういう印象を感じない人ですね~。
女性的な魅力というよりも、落ちついた人柄の良さを感じます。
まあ会ったこともない人をナンヤカヤ言うのは可笑しいんですけどね(^^;

『スパイダーマン:ホームカミング』観ました。

2018-04-12 16:00:00 | 洋画
2017年:米マーヴェル。 監督:ジョン・ワッツ。 WOWOWからの録画。
これはちょっぴり期待外れでした(^^;
スパイダーマン映画として自分の一番のお気に入りはサム・ライミ監督+
トビー・マグワイア主演の第一期なんですが、
この映画(第三期)はなんか低年齢の観客を対象にしている感じを受けました。
そのためか全体的に「たわいのない内容」といった印象があります(^^;

  
学校行事ホームカミングがもう間近。        あの娘からダンスの招待をうける。

もうすぐ楽しいホームカミングの行事が学校で行われる。
とりわけダンスパーティの相手に誰を選ぶかはみんなの関心事だ。
幸運にもピーターは学内の人気者ミシェルから誘いを受ける。

 
近所の小さな事件をコツコツ解決。         大事件。悪党”メカ鳥男”との対決。

ピーターはアヴェンジャーズのリーダー(アイアンマン)に認められて多様な機能
を持つヒーロースーツを貸与される。だが実際に扱う事件は地味で小規模なものばかり。
なんとか大きな事件を解決してみたいという願望が彼の心に募っていく。
そしてあるとき遂にチャンス到来!

 
アイアンマンから叱責を受ける。          スーツの追跡装置を勝手に外す。

強力な敵=メカ鳥男との戦いで多くの市民を何とか助けたものの、大暴れした結果、
周囲をめちゃくちゃに破壊してしまい、アイアンマンから「身のほどを知れ!」と
大叱責を受けてしまう。

反省はしたものの、心の底からの納得はしていないピーター。
特製スーツに装備された追跡機能を”監視されている”と感じて勝手に外してしまう。

 
ミシェルの自宅に迎えに行く。           彼女の父親から「男同士の話がある」。

ホームカミングパーティの当日。ピーターはミシェルの自宅に迎えに行く。
彼女の父親の正体は何と悪党の首領、メカ鳥男だった。
父親はピーターの正体(=スパイダーマン)にいち早く気づく。
「男同士の話がある」と娘を先に会場に向かわせると、ピーターにこれ以上
俺たちの邪魔をするなと警告するのだが....。

近年ずいぶんと勢力を拡大させているMARVELL映画ですが、
本作は出来がイマイチと感じます。
制作姿勢に「このレベルでもイイカナ?」という雰囲気が感じられ、
ニ時間弱のあいだ退屈ではないが興奮もしない....そんな感じでした。

『ヘイル、シーザー!』観ました。

2018-03-31 16:00:00 | 洋画
2016年:アメリカ。 監督:コーエン兄弟(J&E)。 WOWOWからの録画。
観て最初に感じたのは、なんか『ザッツ・エンターティメント』的な方向かな~と。
ただし、アチラに比べるとエンタの質は大分ユルイ感じですが。
ちょっとしたユーモアが随所に仕掛けてありますが、大笑いまではいかず、
なんかね~日米の笑いの文化の差ですかね~。
まあこの手の作品を好む(理解する)のは、映画に対する知識・感覚が
一定以上に必要なような気がしないでもない....ような気がしないでもないです(^^;

 
毎日過密スケジュールをこなすマニックス氏。    推薦されたイモ俳優をローレンツ監督に押しつける。

映画プロデューサーのマニックス氏。過密なスケジュールに追いかけられ
夜昼なく多忙な毎日を送っている。
次々に彼を悩ませる厄介ごとの連続。人気女優の妊娠スキャンダルのモミ消し。
上筋からのイモ俳優の推薦(やんわり抗議はするものの、結局は呑まざるを得ない)。

 
各宗教の重鎮たちに来てもらってお伺い。      何とか一同の承認を得る。

いま制作中の大作は宗教劇。公開してからイチャモンが付かないように、
あらかじめ各宗教の重鎮連に集まってもらい、根回しをするマニックス氏。
細かい論争はあったが結局は「好きにしてエエで」と承認を取り付ける。

 
何やら怪しい薬を酒に注ぐ。            薬が廻って倒れ込むベアード氏。

マニックス氏が忙しく動いているさなかに大事件が勃発。なんと主役のベアード氏が
突然誘拐されてしまう。
飲み食いの場面を撮影中に睡眠薬の入った酒を呑まされ、自室で気を失ったところを
クルマに乗せられ、どこぞの海岸べりの別荘に運び込まれる。

 
身代金の要求が来て誘拐事件が発覚。        そのころベアード氏は大勢に歓迎されて。

犯人側からの10万ドルの身代金要求によってベアード氏の誘拐が発覚。
なんとかうまく解決しようと画策するマニックス氏。
しかし肝心のベアード氏は海辺の快適な別荘で何人もの映画業界の
関係者から歓迎?を受けていた。
彼らから共産主義的な考えを吹き込まれ、手もなく洗脳されてしまう(^^;

事件はつぎつぎ起こるものの、どれも深刻なものではなく、映画に常に流れている
ユーモア風味を感じ取れれば、本作に対する鑑賞態度としては正しい....のですかね?
なんでも設定としては1950年代の雰囲気を出そうと意図したとか。
水と戯れるスカーレット・ヨハンソンの華やかさや、酒場で見せる男性陣タップダンスの
シーンなどにそれは現れていたかな?

『王様のためのホログラム』観ました。

2018-03-24 16:00:00 | 洋画
2016年:アメリカ。 監督:トム・ティクヴァ。 WOWOWからの録画。
トム・ハンクスの新しめの映画ということで観てみましたが、
出来はいま一つかな~。
まあ時間つぶしくらいにはなるかな....そんな感じですかね。

サウジアラビア国ではいま、国王の構想のもと大規模な開発計画が立ち上がろうとしていた。
当然世界中から様々な企業が、その余禄にあずかろうと、さまざまにプレゼンを
提案~契約にこぎつけようとそれぞれが死に物狂いだ。

  
現地では未だ何も整備されていない様子。      サウジ国王の壮大な計画を長々と聞かされる。

元・大手自動車メーカーの幹部だったクレイ。業績不振の責任を問われて社を追われる。
心機一転、彼はIT企業に転職するが、世の中、なかなか甘くはない。
勤務地サウジアラビアで契約を何としてもモノにしなければアメリカには戻れない。
売り物は、高密度通信技術を用いたホログラム立体映像による会議システム。
価格も膨大な分、利益も凄い。競争相手も多い。

 
高密度通信どころかエアコンすらない環境。     本社からは良い報告をと矢の催促。

サウジ国王の壮大な計画を担当官から延々と聞かされるが、
肝心のインフラ整備はまるで出来ていないようだ。
灼熱の地で仕事をするにもエアコンひとつなく、高密度通信どころかWi-Fiもない。
話の通じる相手は全く現れず、イライラさせられっぱなしのクレイ。

  
受付嬢の言うことは全くアテにならない。      ストレスのあまり背中にコブが。癌?

受付嬢のマハは超美人。しかし毎回言うことが変わり、結局責任者に会えることはない。
ストレスのあまり、気がつくと背中に大きなコブが出来ていた。もしかしてこれって癌なのか?
病院で診てもらうが「気にしすぎだ」と軽くいなされるだけ。

 
地獄で仏?カリーム氏との出会い。         紆余曲折のすえ実現した国王へのプレゼン。

半ば偶然に、ようやく話の通じる人物=カリーム氏に出会う。
エアコンもWi-Fiも直ちに解決。アランを見直す現地社員たち。
ようやく国王へのプレゼンを行なうことになるアランたちだが....。

何というか、何度もムダな苦労を重ねて主人公が消耗していくあたりは、
むかし読んだカフカの小説をチラッと思い出したりしました(^^;
映画としては、いま少し出来がユルイ印象です。
まあトム・ハンクスの新作で時間つぶしをしました~という感じかな。

『ムーンライト』観ました。

2018-03-12 16:00:00 | 洋画
2016年:米。 監督:バリー・ジェンキンス。 WOWOWからの録画。
2016年度アカデミー作品賞を獲った映画、ということなので観てみました。
これはなかなか”格調”を感じさせる良質な映画でした。

 
売人の元締めフアンは地区の揉めごとも調整。    廃屋に逃げ込んだシャロン。

父親のいないシャロン。母親はヤク中で、クスリ代と生活費を稼ぐため、
しじゅう男を家に連れ込んでいる。
そんなときシャロンはどこかで時間をつぶさなければならない。
またゲイっぽい感じのある彼は、しばしば周りから虐められる。
たまたま逃げ込んだ廃屋の中で麻薬の売人のフアンと出会う。

 
とにかくメシを喰って力をつけろ。         翌朝、家に送り届けるフアン。

飯を喰わせ泊めてやり、翌朝シャロンを家に送り届けるフアン。
それに対して、ロクに礼も云わない母親。
ただそれ以来、彼はシャロンをとても可愛がってくれる。
なぜかと考えた。映画ではそのあたりの説明はない。
同棲している女テレサとの間に子はいない。
あるいは出来ないのか....?

ただ麻薬の売人というのは、時に命を落としかねないような危険な職業。
フアンもやはり長生きは出来なかったようだ。

 
なぜか皆に馴染めないシャロン(中央)。      ケヴィン㊧だけは例外、心を許せる友人。

シャロンは自分が他の男の子とは、どこかが違うと何となく感じていた。
皆で遊んでいるときも、無心になれない。だがケヴィンだけは唯一の例外だ。


お互いの気持ちに気づく二人

そしてある夜。月光のなかの砂浜でシャロンとケヴィンは心の中を打ち明けあう。
しかし已むない事情で二人は離れ離れになり、以来疎遠になっていく。
だがお互いに相手を忘れることは決してなかった。

こじんまりとした作品ですが、終ったあとに上質な余韻が心に残る映画でした。
アカデミー作品賞を獲ったのもダテではないですね。