日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

生命誕生の謎

2015年02月11日 11時07分45秒 | 日々雑感
 生物の定義は自己複製機能を有することである。すなわち自分と同じ個体を新たに生み出す能力を有するのが生物であるとのことである。生物である限り寿命があるため、永久的に将来に命を伝えるために生まれ変われる能力が無くてはならない。しかし、最初の個体がどうやって誕生したかは現代の謎である。
 地球上の全ての生物の共通の祖先があり(原始生命体・共通祖先)、その子孫達が増殖し複製するにつれ遺伝子に様々な変異が生じることで進化が起きたと信じられている。その進化の過程において人間のような知性ある生命体が誕生したことはほぼ確実であろうが、原始生命体の誕生に関しては、ダーウィンも何も言及していなし、定説も無い。
 地球上には、ウイルスやウイロイドのような生物か無生物か判断困難な不思議な物も存在する。ウイルスは遺伝子を有し、他の生物の細胞を利用して自己複製すなわち増殖できるが、自分のみでは増殖できない。ウイロイドは最小のウイルスより更に小さい病原体であり、特定の植物に感染して増殖するのだそうだ。従って、ウイルスやウイロイドの誕生以前に既に何かしらの生物が存在したと考えたくなるが、遺伝子が生物より単純であることから、これらが進化して生物になったと考える方が自然な気がする。
 また、1988年にドイツ人、ギュンター・ヴェヒターショイザーは、アミノ酸、核酸、脂質などに黄鉄鉱が触媒として働き、そこにある種の化学反応が生じ、原始生命体に進化したとの説を唱えた。しかし、あくまで仮説であり、実証はされていないようだ。いずれにせよ、生命の誕生は現代でも謎であることは間違いない。
 欧州宇宙機構(ESA)の探査機ロゼッタは、2004年に打ち上げられ、昨年夏にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着した。11月には小型着陸機「フィエラ」が彗星表面に着陸したが、太陽電池による発電がうまく働かず、内蔵電池で70時間活動した後、休眠状態に入ったとのことだ。彗星や小惑星は太陽系が生まれた約46億年前の物質の情報を保持している可能性が高いそうで、生命の起源を探ることが大きな目的のようである。我が“はやぶさ2”も小惑星を目指し昨年旅立っている。(犬賀 大好-101)

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