日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

コロナウイルスは人類にいかなる進化あるいは退化をもたらすか

2022年05月04日 09時15分33秒 | 日々雑感
 欧米で謎の急性肝炎の発症が幼い子どもを中心に相次いで報告されているそうだ。世界保健機関(WHO)によると、4月21日現在12カ国で生後1カ月~16歳の169人が発症し、1人の死亡が確認された他、20人近く肝移植が必要になったと言う。 

 現時点で最も有力な原因とみられているのはアデノウイルスだそうだ。検査の結果、少なくとも74人がこのウイルスに感染していたことが確認されたとのことだ。

 日本国内では同様な肝炎の可能性がある患者が3人になったと厚労省が明らかにした。同種のアデノウイルスが検出されたか不明であるが、感染経路はどうなっているのであろうか。16歳以下の子供が世界を飛び回るとは考えにくいので、大人が媒介していると考えたいが、大人の発症の報告が無いのは何故であろうか。

 肝炎はかかってもすぐにそうと分かる病気ではないそうだ。症状は、初期には腹痛や下痢、嘔吐など、肝炎に特有のものではなく、まずは別の病気を疑うことが多く、多くの場合は血液検査である種の酵素の値が上昇していることが確認されてはじめて、肝炎と診断されそうで、大人の発症の発見には時間がかかるかも知れない。

 この肝炎の原因がアデノウイルスと断定するには時期尚早のようで、他の潜在的な環境や状況的要因についても調査している段階のようである。素人目には相変わらず世界的に流行している新型コロナウイルスとの関係を疑いたくなる。このコロナウイルスは簡単に変異すると言われており、ひょっとすると肝炎に似た症状を引き起こすウイルスに変異したとも考えたくなる。

 またコロナウイルスのワクチンの副反応は若い世代によく出るとのことであるが、WHOは発症した子どもたちの大多数は、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けておらず、これらがワクチンの副反応に関連していると言えないと主張している。 

 中国武漢で最初に発見されたとされる新型コロナウイルスが2年を経過しても収まる気配がないのは、変異の速さにその一因があると言われている。現在流行の主流はオミクロン株と言われており、その中でもBA2と呼ばれる亜型のようである。

 ウイルスは遺伝子構造が簡単なため、小さな変異を繰り返し新たな性質を獲得するが、それとは別に1人の人が複数のタイプに感染することで遺伝子の組み換えが起きて新たなウイルスができることもあり、その一つがXEと呼ばれる変異株だそうだ。この種のタイプのウイルスは他にもXFやXDも発見されており、留まるところを知らない。更にオミクロン株とは全く別の新たな変異ウイルスが出現する可能性もあるとのことで、このウイルスは全く別の症状をもたらすかも知れない。

 現在変異株の発見が相次いでいるが、これは遺伝子解析の進歩に負うところが大きいのだろう。しかし、ウイルスは生物の発生とともに存在していたと思われるので、このような変異は人類の進化にも大いに関係しているのであろう。このように考えると、最近のコロナウイルスは人類史上一過性のものではなく、人類の進化あるいは退化に大いに関係しているかも知れない。2022.05.04(犬賀 大好ー811)