日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

新型コロナウイルスは第7波で終焉すればよいが

2022年04月16日 09時59分43秒 | 日々雑感
 日本の新型コロナウイルスの第6波の新規感染者は、2月5日の10.5万人を最高に、4月3日には4.7万人と半減したが、その減り方はこれまでになく遅く、最近では逆に再拡大する兆候も見られる。

 沖縄県の玉城デニー知事は今月7日、県内で新型コロナウイルスの感染が拡大し、新規陽性者数が連日1千人を超えていることに関して、もはや第7波に突入したものと認識せざるを得ない、と強い危機感を示した。

 感染者数の増加は、これまでのワクチン接種の効果が薄れた来たことやまん延防止措置が全面解除され他人との接触機会の増加、更には重傷化リスクが低く危機感が少なくなっていることが考えられる。

 この傾向は日本ばかりでなく、世界の各国でも見られる。イギリスでは、2022年1月上旬に18万人を超えたあと、2月下旬に2万7000人余りまで減ったが、3月18日時点では8万1000人余りと増えているそうだ。

 フランスでは、1月下旬に36万人を超えたあと、3月上旬には5万2000人余りまで減ったが、再び増加傾向となり、3月19日時点では8万6000人余りとなっているようだ。

 ロシアやウクライナの感染状況は不明であるが、戦争の遂行には影響を与えていないようだ。

 イギリスやフランスの先進国では、患者数が増加しているのも拘わらず、規制を撤廃し経済活動を優先させている。重傷化リスクが低い背景があるのだろう。

 次の第7波で主流になるとみられているのが、オミクロン株の1つでより感染力が高いとされる「BA.2」である。更にイギリスなどでは別の変異ウイルス「XE」も徐々に広がりをみせ、日本でも4月11日国内の検疫で初めて確認された。

 第6波でオミクロン株の「BA.1」が広がり始めた時、それまでのデルタ株と比べて重症化しにくいことが分かり警戒感が薄れ、感染拡大が大きくなると予想されていたが的中した。WHOはイギリスでの分析結果として「BA.1」に感染した人と「BA.2」に感染した人の間で入院に至るリスクに差は無かったと報告している。重症化リスクが低いとのことで、外出規制等の防止策はあまり効果が無く、これまでと同様な波がやってくるだろう。

 日本の政府は、第3回目の接種の促進とともに、第4回目の接種の検討を始めている。接種効果が効いているうちに感染が終焉すればよいが、新たな変異株が登場し、まだまだ続く感もする。

 新型コロナウイルスの変異が活発で、流行が第1波から第7波と定期的に起こるのは、実に不思議な現象だ。人間を含めた自然の絶妙な平衡上の出来事であろうが、何かしらの哲学的な原則があるのかもしれない。
2022.04.16(犬賀 大好ー807)