修行は まだまだ続く ♪

ぼちぼちと ほどほどに 今を愉しんで・・・

山の現実

2009-08-26 | ひとりごと
ひっそりと 並はずれた大雨男大雨女の参加を期待していたんだけど・・・

朝から青空が広がり 絶好の登山日和りとなったこの日 
早々に気持ちを切り替えて山に向かった。

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防火帯をグイグイと上り詰め 振り返るとそこには・・・





左から 南アルプスの南部 聖岳・赤石岳・悪沢岳を望み
更に高度を増すと 今度は南アルプス北部 農鳥岳・間ノ岳・北岳を望む
絶好のビューポイントに辿り着く。
この日の参加者全員が口々に 「 ボク晴れ男ですから 」 「 私晴れ女です 」 ってぇ・・・。

この時点で 今回の山歩きの不安は一掃され 懐かしさに心が満たされていた。
北岳の山頂を踏んだのは高1の夏。赤石岳の山頂を踏んだのは高2の夏。
高校のとき 所属していた山岳部の夏合宿だったから・・・
あれから ウン○年も経ったんだぁ ←遠い目をしたアタシというわけ。

懐かしき日々を思い出したから元気になったわけではなく・・・
この日の植物の講師が 少し歩いては立ち止まり 少し歩いては立ち止まり・・・
おもしろおかしく 魔女山の植物案内をしてくださったお陰で遅れをとることなく
一緒のペースで進むことができたと云うわけ。 
そのおかげで あっという間に魔女山山頂に到着。


     




更に進んでいくと・・・トリカブト・マルバダケブキ・マツムシソウの初秋の花に出会う。
さぁ! ココの斜面には 一面うす紫色に染まる マツムシソウの群落が拡がり・・・


     


ところが ナイ!! 花どころか 茶色の地面がむき出しの荒れ地となり
乾燥した地に生える イネ科のヒメノカリヤスが所々生えているだけ。

更に稜線を進んだ先には ピンク色のヤナギランの群落が拡がっている・・・


     


ハズがココも 群落どころか ヤナギランの一株すらナイ! 
乾燥地に生える イネ科のヒメノカリヤスやハネガヤの群落に代わっている。

稜線上のかなりの部分で 鹿の食害を確認したものの どうやら原因は他にもあるようだ。
稜線上のお花畑を囲んでいるカラマツの林が樹齢40年位とのことで
地下水脈に何らかの影響を及ぼしているという説も有り 地下水の流れが
以前と変わってきているせいで 乾燥が進んでいると云う説もある。

その辺りの原因究明に 4年ほど前から森番も調査を進めているところだが
そう簡単には 原因を解明されないのが 何とももどかしい。
しかし ニンゲンの時計に当てはめると 4~5年は長いが 地球規模で鑑みれば
魔女山の生態系に変化が見られるのは 長い周期の中で ほんの一部分なのかもしれない。
ウン十年(ウン百年か?)すれば 再び自然に お花畑に戻る可能性もナイ訳じゃない。
只 待っていられないだけ・・・。

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無事に山行を終え ワクワクしながら 歩数計の数字を確認したら・・・


     


約7時間の行程で たったの20020歩しか歩いていなかった。
まっ そんなものかもね。 
ちょっと歩いては立ち止まり ちょっと歩いては立ち止まり・・・の繰り返しだったもの。
それだから 遅れをとらずに歩けたんだしね。

帰宅後シャワーを浴びたら 全身に冷湿布を貼り尽くしたことは云うまでもない。

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