久々に、フェスティバル・オブ・パシフィックFestPACの話題です。
メイン会場だったコンベンションセンターには、床に浜辺を映し出す照明やらハワイの夜空を映す巨大なスクリーンなど、いろいろ凝った演出がなされていましたっけ。終わって2週間が経ちますが、今思い返しても本当にウットリする素敵なイベントでしたね。
冒頭の夜空のスクリーンは以前、こちらでも紹介しましたが…。真っ暗闇の夜空というよりも、写真のとおり全体的にグレーがかっていたのが印象的でした。実はそれがまた、私にとってはひどくリアルなハワイの夜空だったからです。
というのも、今から30年以前も前でしょうか。マウイ島ハレアカラの火口で、キャンプしたことがありました。火口にはアメリカ連邦政府のキャビンが3つあり、抽選で泊まることができるのです。その時、夜中にフと起きた私は、夜空を見上げてビックリ仰天! 空にぎっしり星がまたたいていて、空が黒というより白、それが大袈裟であればグレーがかっていたほどだったのです。
クレーターで過ごした時の経験は2008年に出版した処女作「ミステリアスハワイ」に書いていますので、以下、「ハレアカラ火山のミステリー」内のP118から引用しますね。
「(前略)夜は凍えるほどの寒さなのですが、その星空の美しさと言ったら! 空一面にギッシリと星がまたたいていて、夜空が黒ではなく白、もしくは銀と形容したほうがいいほどなのです…(後略)」
コンベンションセンターに入り、思いがけずその記憶通りの夜空を巨大スクリーンで見た私は、感激するとともに不思議な感覚に陥りました。やはりこれが、本当のハワイの夜空なんだなあ…星がギッシリで白っぽいのがハワイの夜空なのだ、と今更ながら実感し、感激。…ハワイは海も山も素敵ですけど、空の美しさもピカイチ。魅惑の島なのですよね。
ああ、またいつかハレアカラのクレーターで夜を明かしたい! キャビンまで歩くのは大変ですけれど、(まだ動けるうちに)いつの日か! と、今も夢見ています。