前回、コナコーヒー農園主の訴訟について書きました。
実はその直前に、私がカルチャー委員を務めるハワイ州観光局の文化啓蒙プログラム、「アロハプログラム」にて、コナコーヒーの話を書いたばかりだったのです。「日系移民とコナコーヒー」と題して。
ふだんは同プログラムが主宰する検定(ハワイスペシャリスト検定)の中級以上に合格していないと、サイトのコンテンツが読めなかったりするのですが、今この瞬間、皆さんにも公開されております。「日系移民とコナコーヒー」、ぜひ読んでみてくださいね。
そちらでも触れたのですが、コナコーヒーは1820年代にハワイに入り、40年代から商業化されました。けれど1900年頃には風前の灯に。世界市場の価格が悪化したり、害虫にやられたりして、苦しい時代が続いたのですね。
そのため大農場制から個人農園制に移行したので、逆にうまく時代の波を乗り越えて、今の成功があるというわけです。
そして1900年以降、コナの小さな畑で頑張ってコーヒーを作り続けたのが、ほかならぬ日系移民たち。コナに行けば、元手なしで一国一城の主になれる(当時は農場のリース代をコーヒー豆で払うシステムがありました)。そうして多数の日系移民がコナを目指した結果、1920年には、コナの人口の51%を日系移民が占めていたそうです。
今でこそ高値が付いていますが、昔コナコーヒーがごく安く取引された時代があり、コーヒー農園の人々は大変な苦労をしたのですよね。そして長年の努力が実り、今の成功があるわけです。
それを! 先日ご報告した通り、巨大企業が偽のコーヒーをコナコーヒーと称して安く売っているという状況が、ここにきて発覚。それは怒りますよね。農園主たちも…。
と、大変タイムリーな時期にコーヒーの訴訟問題が明らかになったので、私もこのたび、「え!」と目を疑った次第です。
この件、また皆さんにご報告させていただきますね~。まずは、上記の記事をご覧くださいませ!