森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

続・カメハメハ3世像、やっとご紹介します

2019年11月24日 | 歴史


昨日のブログを読んでくださった方のなかには、もしかしたら、「あの1843年の出来事の説明から、大切なことが抜けてるワ」と思った方がいるかもしれません(被害妄想?)。

はい、昨日は触れませんでしたが、くだんのイギリスのハワイ不法占拠うんぬんの出来事が語られる時、必ず出てくるもう一つの逸話がございます。それは、あの事件がきっかけで、ハワイ王国のモットーが生まれた…というお話です。

カメハメハ3世が、トーマス総督のお陰でハワイ王国の主権が回復されたことを喜び、その祝賀式典のスピーチで語ったという言葉が、上記の写真のなかにもあるハワイ王国のモットーなのですね。

ちなみに「UA MAU KE EA O KA AINA I KA PONO」というモットーは、「土地の統治権は正義によって守られる」という意味になります。まさに、この時のカメハメハ3世の気持ちが、ストレートに出た言葉ではないでしょうか。

このUA…はハワイ王国の紋章にもそのまま記されていますし、それを踏襲したハワイ州の紋章にも入っております。なので皆さんも、ご覧になったことがあるのでは?

ですが…。ここのところよく混同されているのですが、実はカメハメハ3世がこの一文を口にしたのは、トーマススクエアではなかったのですー。

同じ日、カワイアハオ教会(ダウンタウンのイオラニ宮殿近くにある教会。王族が通った教会ですね)でも祝賀式典があり、そちらでのスピーチに飛びだしたのが、UA…という一文なのですね。

…と、何だか重箱の隅を突っついたような話になりましたが、一応、そこのところにこだわって、改めて今日、シェアさせていただいた次第です。

ともあれ、このトーマススクエア、何かと逸話にあふれた興味深い場所ではあります!
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