少し前になりますが、話題の映画「ウィキッド ふたりの魔女」を観てきました! こちらでも最高に評判になっていまして、噂にたがわず素晴らしかったです!
よい魔女役のアリアナ・グランデももちろんよかったですが、悪い魔女役のシンシア・エリヴォがもう~、圧巻でした! 特にクライマックスの歌のシーン。2人ともアカデミー賞にノミネートされてはいますが、人気の歌姫アリアナ・グランデもすっかりシンシア・エリヴォの陰にかすんでしまった感じ。ぜひ皆さんにも観ていただきたい、大スケールの映画でした。
あ、勝手に映画の感想から始まってスミマセン! 少し筋書を紹介すると、この映画は、往年の名作「オズの魔法使い」前を描いた物語。「オズの魔法使い」に出てくるよい魔女と、悪い魔女の若き日を描いています。
映画の冒頭、悪い魔女(シンシア・エリヴォ)は緑の肌を持って生まれてきたため、生まれた直後から父親に嫌われ遠ざけられることに。まず、なぜそんな姿で生まれたのか。映画では母親が浮気している設定なのですが、もしかしたらその因果なのか。はたまた、愛人に渡された妙なドリンクのせいなのか。そのあたりはぼかされ、定かではありません。
ただ私は緑の赤ちゃんが生まれた最初の部分から、ずっと半神カマプアアのことを考えていました。半神カマプアアは野ブタの化身で乱暴者。ブタの姿で生まれてきたため、人間の酋長である父親に疎まれ、母方の祖母に育てられることになりました。ブタの姿で生まれた理由には諸説があり、一つは「父親と娘との間に生まれた禁断の子供だったため、卑しいブタの姿で生まれた」というもの。
そんなことから…「ウィキッド」を観ながら、ついカマプアアのことを思い出してしまったのですよね(ちょっと変?)。
ちなみに今回公開された映画は前半で、後半は今秋公開とか。そんなこともあってここであまり多くは語れませんが、一つ強調したいのは、映画にはけっこう泣かされてしまったことです。悪い魔女の身の上とその後の受難が悲しくて…。(後の)悪い魔女も本来は思いやり溢れるふつうの人間で、かつ、ものすごい優等生だったのですよね。
…もしもカマプアアも父親に愛され、両親のもとで健やかに成長していたら。あんな悪役にはならなかったのかもしれません。
ついついそんなことを考えてしまった、「ウィキッド」鑑賞でした。