ヨットで恵方巻き
風速4.5m. 日差しに春を感じた午後、
玉子・ミツバ・数の子・マグロ・椎茸・アボガド・牛蒡漬で作った
自家製恵方巻きをキャビンに積み込み出航。
予想外のうねりに23ftの船体を任せながら
バウ(船首)にスプレー(水飛沫)を浴びる。
湾内ですれ違った35ft.くらいのヨットは
20度近くヒール(傾き)し船底をあらわにしていた。
クローズ・ホールド(風上45度)、
クローズド・リーチ(風上60度)、
ウィンド・アビーム(風に対して90度)、
クォーター・リー(風下45度)、
ランニング(風下垂直)とまぁ、風向きに対してヨットの進行に
呼び名があるらしいが ウィンデックス(風見鶏)を見ながら
ティーラー(梶棒)にしがみついているのが実情。
前方に船影を認めれば
タッキング(方向転換?)でもして避航しなければならないが
「そこのいてのいて!」状態で、
海広しといえども ぼぉーっと走っているわけにはいかないらしい。
このあと体調を崩し舵を娘に任せダウン。
父娘は月齢15.0の満月が出るまで走り狂っていたらしい・・・。 (R)
この時期は仕事が忙しく
なかなかヨットに乗ることができずイライラしてばかり。
しかし今日はうまい具合にお天気と仕事のタイミングが合ったので
思い切って午後からマリーナに出かける。
午前中にとりあえずの大急ぎでどうしてもやらなければならない仕事だけを片付け、
昼食もとらずに車に飛び乗って海へ向かう。
ヨットは前回のエンジンの故障も修理が終わっていて
順調に港外に出てゆく。
冬の海はそれほど風がないにもかかわらず
いつも結構うねりがあるような気がする。
エンジンを停止してメインとジブのセールを全開にして沖に向かうと、
波頭を切り裂く音がドッシーン!ドッシーン!と船全体に響きわる。
久しぶりのセーリング、気持ちがいい!
ところが20分ほど走ったころ
ティーラーを握って舵取りをしていた家人が
急に気分が悪いと言いだす。
船酔いでもしたのかと思ったが、そうではなさそうで
寒気と頭痛がするとのこと。
ひとまずマリーナに戻りクラブハウスで一眠りしたいという家人をおろし、
娘と二人で再度沖に向かう。
そのころには波も風も少し穏やかになり、
のんびりゆったりと日が沈むまでセーリングを楽しむ。
その後は気分も回復した家人と三人で、
本当は船の上で食べるつもりだった
恵方巻きの寿司の夕食をクラブハウスでとる。
くしくも今夜は満月、
海に映るまん丸の月を眺めながらなんともいい気分である。(H)