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ヨット&クラフト&ガーデニング、日々の暮らしの備忘録

落穂(おちぼ)拾い

2009年09月27日 | 日記

  ジャン=フランソワ・ミレーの

『落穂ひろい』の絵はあまりにも有名ですが

麦穂を拾う農民の、

その心情を図ることはなかったと思います。

ましてやミレーがその“風景”のなにに感じ入ったかなど

知る由も無かったに違いありません。

  

 5月の田植えから丸4ヶ月を経て育った

もち米の稲を鎌で先週刈り取り

竹竿で作った稲架けに干しておいた稲わらから籾をとる

通称“いねこき”といわれる脱穀の作業がありました。

    

 いまどきは刈入時にコンバインなどで

稲刈り脱穀等一連の作業を機械化

農家の負担を軽減するところが多いのだそうです。

    

 あえてこだわった“古式ゆかしき”手刈り、ハザカケ

脱穀の締めくくりが『落穂ひろい』。

八十八の手間隙かけた大事なお米、

一粒といえどもおろそかにできません。

 

工程の途中で落ちた、

いわゆる取りこぼしの稲穂を

『もったいない』と単純な気持ちで拾い集めた茎穂は結構な量。

 

ひと歩きだけで黄金の実は、

およそどんぶり一杯分になったでしょうか。

  

                

 役目を終えた田んぼには株元の根っこだけが残り

秋日に照らされて乾いた土には深いヒビ割れが入っていました。

 

はちきれんばかりに詰められた

籾袋の山を見て思わず田んぼに一礼。

 

 たぶんここには、

絵画のような貧農の“落穂ひろい”の人ではなく

鳩やカラスがおとなうと思います。(R)


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