で、ロードショーでは、どうでしょう? 第144回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『トロッコ』
川口浩史監督のデビュー作。
尾野真千子主演。
芥川龍之介の原作は3頁の短編。
原作の大正の日本から、平成の台湾へと舞台を移し、脚色し、新たな物語をつむいでいる。
これは、日本映画の試金石で . . . 本文を読む
なにかきついことを言った時とか、「もっとオブラートに包んで言えよ」とか言われる。
辞書を引くと、“オブラートに包む”で、強い刺激を与えないように、どぎつい言葉ではなく遠まわしな言い方をすること、とある。
でも、オブラートって、あの破れやすいゼラチンの膜というかシートだよね。
しかも、透明だ。
ちなみに、オブラートはデンプン、ゼラチンなどで作られた薄いシート状の膜、または紙片 . . . 本文を読む
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第144回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『パーマネント野ばら』
西原理恵子原作の映画。
菅野美穂主演、吉田大八監督作品。
西原原作のあの独特のさばけた世界観に実写の湿り気が少し重たい。
だが、その湿り気はコメディというよりは人間劇場ともいうべきも . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ】第227回は、『1.0 【ワン・ポイント・オー】』(2004)
原題は、『ONE POINT O』または、『1.0』。
『イッテン・ゼロ』
スタッフ。
監督:ジェフ・レンフロー/マーテン・トーソン
製作:カイル・ゲイツ/トーマス・メイ/R・D・ロブ
製作総指揮:アンドレアス・グロッシュ/ザカリー・マッツ/マット・ミリッチ/アンドレアス・シュミット/クリス・ジー . . . 本文を読む
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第143回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂』
名作ゲームの映画化。
しかも、そのゲームのクリエイターがストーリーを担当。
というわけで、ゲーム的に、アイテムの使い方がうまい。
いわゆるシャレード(道具にドラマを . . . 本文を読む
よく悪夢を見て、目を覚ますのだが、あれは悪い夢を記憶に留めない為に起こる防衛機能なのだろうか?
夢は昼間の残滓として、記憶を定着をさせる機能もあるそうだからさ。
悪夢があるということは、良い夢もある。
その例は、湯川秀樹が夢で猿が輪になって踊る夢だろう。
その姿から、分子結合を思いついたのだそう。
夢は良いも悪いも目を覚ますようなショックがあるのかしらね。
てことは、起きないで記憶にな . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ】第226回は、『カメレオンマン』(1983)
原題は『ZELIG』。
ゼリグは主人公の名前です。
スタッフ。
監督:ウディ・アレン
製作:ロバート・グリーンハット/マイケル・ペイサー
脚本:ウディ・アレン
撮影:ゴードン・ウィリス
衣装デザイン:サント・ロカスト
音楽: ディック・ハイマン
出演。
ウディ・アレン
ミア・ファロー . . . 本文を読む
カッコよくなりたい。
ただのカッコよいではなく、その精神や言動によって、格好までよく見えてくるぐらい
に。
この“まで”が大事。
ほら、言うじゃないですか、何気ない白Tシャツとさらのジーンズが似合うヤツが一番カッコいいとか。
それは生まれもったスタイルとかで、最初から得ている人もいるかもしれない。
でも、それを維持するのは大変だ。
ただ、あれはスタイルだけでなくて、なにか鞘と真剣の関係の . . . 本文を読む
『死ぬまでに観れるか?』第30回は、『フリア』(1999)
原題は、『FURIA』。 フランス語で『激怒』という意味だそう。
スタッフ。 監督:アレクサンドル・アジャ 脚本:アレクサンドル・アジャ/グレゴリー・ルヴァスール 出演。 スタニスラス・メラール ヴァデック・スタンチャック ピエール・ヴァネック カルロ・ブラント ラウラ・デル・ソル セシル・ドゥ・フランス マリオン・コテ . . . 本文を読む
最近ぐっと来た言葉。
Fried Prideのボーカリストshihoさんが、
憧れのスティービー・ワンダーに会ったときに、質問をした。
「歌手として大切なことはなんですか?」
彼女が想像していた答えは、禅問答のような達観した名言。
だが、スティービーの答えは、さらっと一言。
「it's Practice(練習すること)」
彼女は、天才の、シンプルな答えに卒倒する . . . 本文を読む
映画は観られることで完成する、と言う。
おいらは、映画について話されることで、実をつけると言いたい。
娯楽映画は、そもそも実であるのだが、実の中には、やはり種があるものだ。
地面に落ち、実を栄養としながらアリサは目根を張り、芽を出す。
食べた動物に運ばれ、どこかで糞として、やはり地面に根を張り、芽を出す。
その根は心に、芽は現実に伸びていく。
映画には、物語には、そういう機 . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ】第228回は、『忘れられない人』(1993)
原題は『UNTAMED HEART』。
UNTAMED HEARTを訳すと、“野性の心”といったとこですな。
スタッフ。
監督:トニー・ビル
製作:ヘレン・バートレット/トニー・ビル
製作総指揮:J・ボイス・ハーマン・Jr
脚本:トム・シエルチオ
撮影:ヨスト・ヴァカーノ
音楽:クリフ・エデルマン
. . . 本文を読む
で、ロードショーでは、どうでしょう? 第142回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『鉄男 THE BULLET MAN 』
塚本晋也による『鉄男 TETSUO』 (1989)、『鉄男 II BODY HAMMER 』(1992) に続く18年ぶりの3作目。
続編ではなく、英語によるリイマジネー . . . 本文を読む
足して駄目なら引いてみよ
解説:
元は“押して駄目なら引いてみよ”です。
物事は前に進めるだけでなく、戻してみることで、上手く行くこともあるということ。
童話で言うなら『北風と太陽』ですね。
さて、こちらの足すは+、引くは-で、加えるだけでなく、減らした方が上手く行くこともあるということ。
マイナスかけるマイナスはプラスになるみたいなことですよ . . . 本文を読む
【俺は好きなんだよ】第227回は、『オーシャン・オブ・ファイヤー』(2004)原題は『HIDALGO』。ヒダルゴは、登場する馬の名前です。実は実話。スタッフ。監督:ジョー・ジョンストン 製作:ケイシー・シルヴァー 製作総指揮:ドン・ゼプフェル 脚本:ジョン・フスコ 撮影:シェリー・ジョンソン プロダクションデザイン:バリー・ロビンソン 編集:ロバート・ダルヴァ 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワー . . . 本文を読む