【俺は好きなんだよ】第1871回
『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』
ナチスゾンビの襲撃からなんとか生き残った医学生が殺人犯に疑われながらもナチスゾンビ軍団を止めようとするスプラッター・コメディ・ホラー・アクション。
『処刑山 デッド卍スノウ』の続編。
物語。
現代ノルウェー。
雪山でナチスゾンビ軍団に襲われ、仲間や恋人、さらに自分の右腕も失った医学生。
奇跡的に一命を取り留めたものの、病院で目を覚ますとゾンビの腕が移植されていた。
その腕はナチゾンビ軍団のヘルツォーク大佐のもので、腕は意思を持ち、その腕力で殺人衝動を満たす。
その頃、ナチスゾンビ軍団は、自分たちを山へ追いやった復讐のため、村への進撃を開始する。
そこで、医学生はアメリカの対ゾンビ部隊<ゾンビスクワッド>に連絡する。
監督は、ノルウェーの鬼才トミー・ウィルコラが続投。
大ヒットホラーとして、予算も内容も拡大するという正当な続編。
それにより、ホラーにバトルアクションにジャンルも加えて、コメディ度も大幅アップ。
前作もそうでしたが、様々なホラーからの引用をこれでもかと入れながらも画作りがさらに派手になって、今作ならではのパワーを纏うことに成功している。
『死霊のはらわた』の精神を引き継ぐことに成功している。
『処刑山』ではあるけど、山ではなくなりましたが、まぁ、山村という意味では山の一部とはいえるかな。
細かいことは気にすんなワカチコ理解知己で突っ走る。
副題にある、ナチスゾンビvsソビエトゾンビに、アメリカ・ゾンビスクワッドも加わり、世界大戦をなぞるあたり、遊び心が深い。
リミットやシチュエーションの作り方が巧いのよね。
ソンビ対ゾンビの集団戦は、なかなかの見ごたえですよ。
スプラッター度は下げて、バトルの楽しさを増やして、世界戦に出た。
じゃあ、趣味をなだらかにしたかというと、そんなことは全くない。
ジャンル愛がさらに機能した一本。
原題:『Død snø2』(『死の雪2』)
英題:『Dead Snow 2: Red vs. Dead』(『死の雪2:赤対死者』)
制作年:2014年
製作国:ノルウェー・アイスランド
上映時間:101分
スタッフ。
監督:トミー・ウィルコラ
製作:テリエ・ストロムスタット、ヒェティル・オムベリ
製作総指揮:ウェイン・マーク・ゴッドフリー、ロバート・ジョーンズ、ニック・スパイサー、トッド・ブラウン、スティッグ・ハウグ、ゲイル・アイクランド、スティッグ・フローデ・ヘンリクセン、トミー・ウィルコラ
脚本:トミー・ウィルコラ、スティッグ・フローデ・ヘンリクセン、ベガール・ホール
撮影:マシュー・ウェストン
美術:リブ・アスク
衣装:リン・ヘンリクセン
編集:マルティン・シュトルツ
音楽:クリスティアン・ビーベ
配給:アムモ98
出演。
ベガール・ホール (マルティン)
オルヤン・ガムスト (ヘルツォーク大佐)
マーティン・スター (ダニエル)
イングリッド・ハース (ブレイク)
ジョスリン・デボアー (モニカ)
スティッグ・フローデ・ヘンリクセン (グレン・ケネス)
ハルバルド・ホルメン (グンガ)
アムリタ・アチャリア (メアリ)
リンデレク・ミアーズ (スタヴァー)
ビャルテ・ショストハイム
クリスティアン・ルーベク
シャーロット・フログナー
インガル・ヘルゲ・ギムレ