で、ロードショーでは、どうでしょう? 第876回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『背徳の王宮』
悪名高い暴君・燕山君を巡る史実をモチーフに、暴君を操り実権を握ろうと暗躍する側近たちの陰謀渦巻く王朝で生をつかもうとする女性たち、王宮で繰り広げられる愛憎の官能サスペンス史劇。
史実が元になっています。
朝鮮最悪の暴君ヨンサングン(燕山君)を思いのまま、勝手気ままにした希代の姦臣イム・スンジェ(任崇載)による朝鮮八道の美女一万人を強制徴集した<採紅(チェホン)事件>。
監督は、『アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~』、『僕の妻のすべて』のミン・ギュドン。
物語。
1505年朝鮮。
傍若無人な振る舞いで稀代の暴君と恐れられる朝鮮王朝第10代国王・燕山君(ヨンサングン)。
側近のイム・サホンとその息子スンジェはそんな王に巧みに取り入り、忠臣の仮面の裏で、王を己の意のままに操ろうと恐るべき野望を抱いていた。
やがて、スンジェの提言で王に捧げる美女一万人が国中から強制的に集められることに。そんな中、神秘的な美しさを漂わせる娘ダニに目を留めたスンジェは、王の寵愛を独占させようと、自ら性技の指導を始める。
一方、スンジェの台頭に危機感を募らせる王の寵妃チャン・ノクスもまた、野心家の芸妓ソル・チュンメを送り込み形勢逆転を図る。
脚本は、イ・ユンソン、ミン・ギュドン。
出演。
チュ・ジフンが、姦臣イム・スンジェ
ピカレスク・ロマンに真実味を持たせるいい面構え。
キム・ガンウが、暴君の燕山君(ヨンサングン)。
彼の狂気がこの映画を引っ張ります。
イム・ジヨンが、屠畜人のダニ。
イ・ユヨンが、芸妓のソル・チュンメ。
まさに体当たりの演技合戦。
チャ・ジヨンが、寵姫のチャン・ノクス。
ソン・ヨンチャンが、重臣のユ・ジャグァン。
チョン・ホジンが、姦臣のイム・サホン。
撮影は、パク・ホンニョル。
細かいカットでも真を捉えた撮影は見もの。
音楽は、キム・ジュンソン。
どこか、現代のアイドルとプロデューサーの姿が透けて見えたり。
さながら、OQ10000の名器選抜てな感じ。
シナリオはざっくりしているが女を上げる訓練と性で争う男たちの姿には笑いと悲しみが同居する。
かなり練られて撮られていて、語りに伝統芸を組み込んだり、がっつりと裸体が写るシーンは少なめだが、エグさはにじむ。
悪の中に、どこか人の正直さも見てしまう。
パッと見でキャラがわかるほどのいい顔揃いの肌作。
原題は、『간신』(『姦臣』)
奸臣ではなく、あえて、姦の方になってますね。
英語題は『THE TREACHEROUS』。
『裏切り』ですね。
上映時間は、131分。
製作国は、韓国。
製作年は、2015年。
キャッチコピーは、「朝鮮史上最もスキャンダラスな時代を描く、刺激に充ちた史劇エンタテインメント!!」