【俺は好きなんだよ】第1696回
『おやすみ オポチュニティ』(2022)
原題は、『GOOD NIGHT OPPY』。
『おやすみ オピー』。
製作国:アメリカ
上映時間:
スタッフ。
監督:ライアン・ホワイト
脚本:ライアン・ホワイト、ヘレン・カーンズ
編集:ヘレン・カーンズ
音楽:ブレイク・ニーリー
出演。
オポチュニティ
スピリット
NASAスタッフ
アンジェラ・バセット (ナレーション)
内容。
NASAによる自律式遠隔操作併用ロボット車(ローバー)による火星探査計画。
そのための開発はなかなかに厳しい状況だった。
そして、開発された2機のローバー、オポチュニティとスピリット。
はたして、彼らは地球から遠く離れた過酷な火星で、90日間を耐えきれるか。
2003年にNASAが火星に送った双子ローバーのスピリットとオポチュニティ、伝説となった2機の自律式遠隔操作併用ロボット車(ローバー)の開発から最後までを追ったドキュメンタリー。
リアル『オデッセイ』か『ウォーリー』という趣で、オポチュニティが世界一有名なローバーとなった理由がよくわかります。
ドキュメンタリーはたくさんあるので、紹介するのが本当に難しいのだけど、これは宇宙が苦手でも力強くオススメしちゃう一本。もう、素晴らしかった。
これは、火星で3か月の探査をする2台の自律式遠隔操作併用ロボット車(ローバー)がその活動を終えるまでを描く。
主人公は双子ローバーとNASAの面々。
まず、火星にローバーを送るのをNASAに承認させるまで、その承認から火星が地球に最も近づくタイミングまでにローバーを短時間でつくるミッションもある。
3か月の探査の予定だったローバーは、その後何年も活動し続ける。NASAの面々の人生とともに。
CGで再現された火星の双子のマシーンの映像はもはやドラマ。
もうね、双子のマシーン、スピリット(=魂)とオポチュニティ(=好機)が生命のない火星で命を持ったように見えちゃうのよ。
それは、まるで『南極物語』のタロウとジロウように。
だから、タイトルが「おやすみ」なのが泣ける。
だから、声に出して言いたいタイトルの今の一番なのよね。
「おやすみ オポチュニティ」
原題も声に出したい。
「Good Night Oppy」
OPPYはオポチュニティ愛称でオピー。
どちらも空に向かって、つぶやきたい。
彼らは今も火星で眠り続けているのです。
公開情報:Amazonプライム・ビデオで配信
ネタバレ。
オポチュニティの最後の記録。
通信途絶日: 2018年6月10日
運用終了日: 2019年2月14日