で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1419回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『ポリス・ストーリー/REBORN』
近未来のある実験で生み出された人造人間による計画を阻止するポリス・アクション。
ジャッキー・チェンが製作総指揮と主演を務めている。
共演は、『西遊記~はじまりのはじまり~』、『人魚姫』のショウ・ルオと『疾風スプリンター』のオーヤン・ナナとエリカ・シアホウ。
監督は、本作が長編2作目のレオ・チャン。
物語。
国際捜査官リンは、危篤に陥った娘の元へ目指すが、重要な証人警護作戦に呼び出される。
証人は、ある天才科学者であり、彼はある秘密の開発した機械をともに運び出そうとしていた。
それを狙うのは、彼が生み出した人造人間アンドレ率いる犯罪組織だった。
秘密だったこの事件とそっくりの小説『ブリーディング・スチール』が出版され、そのネタ元を追って、さらなる事件が引き起こされる。
脚本は、レオ・チャン、エリカ・シアホウ、ツイ・シウェイ。
出演。
ジャッキー・チェンが、リン・トン隊長。
ショウ・ルオが、リ・スン。
オーヤン・ナナが、ナンシー。
エリカ・シアホウが、スー捜査官。
カラン・マルヴェイが、アンドレ。
テス・ハウブリックが、女殺し屋。
スタッフ。
製作総指揮は、 ジャッキー・チェン。
撮影は、トニー・チャン。
音楽は、ペン・フェイ。
近未来、ある画期的な発明品の秘密を守る刑事とそれに気づいた泥棒を描くSFアクション。
自身によるアクションを引退したジャッキーによる群像アクションを楽しめる。
最初からブレーキ無しのハリウッド系アクションで10分に刑事映画半本分、全体でバディもの、親子もの、SF超人ものと4本分の映画がぶっこまれて、消化不良で胃がもたれるほどの満願全席。なのだけど、メインディッシュはない感じ。
SFとしてはかなり雑だけどね。
還暦を越えて、元気にジャッキー好き動いているのを見るだけで至福。
あいかわらずの美女二人も眼福。
ポリスのストーリーかどうかは気にしないで見る血作。
おまけ。
原題は、『机器之血』。
台湾題は、『機器之血』。
『機械の血』ですね。
英語題は、『BLEEDING STEEL』。
『鋼の出血』。
2017年の作品。
上映時間は、109分。
製作国は、中国。
映倫は、G。
キャッチコピーは、「伝説が生まれ変わる」。
かなり勝手なイメージづけです。
この情報時代に、いまだに80年代みたい。
『ポリスストーリー』ユニバース10作記念と銘打ってますが、シリーズでもない日本で勝手にくくったのも入れてます。
『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985)
『新ポリス・ストーリー Pom Pom』(1984)
『九龍の眼/クーロンズ・アイ』(1988)
『ポリス・ストーリー3』(1992)
『新ポリス・ストーリー』(1993)
『プロジェクトS』(1994)
『ファイナル・プロジェクト』(1996)
『香港国際警察/NEW POLICE STORY』(2004)
『ポリス・ストーリー/レジェンド』(2013)
『ポリス・ストーリー/REBORN』(2017)
正式にシリーズと言えるのは、
第1作『ポリス・ストーリー/香港国際警察』
第2作『九龍の眼/クーロンズ・アイ』
第3作『ポリス・ストーリー3』
第4作『ファイナル・プロジェクト』
スピンオフ『プロジェクトS』
なんですけどね。
『新ポリス・ストーリー Pom Pom』は1984年製作で、『福星』シリーズのスピンオフ。日本では未公開で、ソフト題が『ポリス・ストーリー/香港国際警察』にあやかってつけられています。『Pom Pom』は英語題で『新ポリスストーリー』と区別するためか本シリーズと勘違いされないようにつけられたようです。
警察官の役でジャッキーがゲストでちらっと出演しています。
映画『ポリス・ストーリー/REBORN』は『ポリスストーリー』正式シリーズではないのだが、主題歌は、『ポリス・ストーリー/香港国際警察』の主題歌である『英雄故事』の新録版なのよね。
ネタバレ。
いくつか処理されてない伏線がある。
最初で、博士が何かをして苦しんでいること。
魔女と言われる心療士が記憶を取り出せる技術があること。
ナンシーが、あんな怪しげな医者を信用して通っていること。
ほかにも、いろいろ不明点が多い。
13年間、国が重要と判断した実物がある人造心臓を隠すことになったのはなぜ?
リ・スンがナンシーと知り合いなのに、明かさない。
『ポリス・ストーリー/レジェンド』も娘を守る老いた刑事だったのと、『香港国際警察/NEW POLICE STORY』では謎の青年とコンビを組む、という似たストーリーという意味では、微妙にシリーズ感があったりなかったり。