一期一会

日々是好日な身辺雑記

“ ウクライナ疑惑” 公聴会

2019年11月15日 | 雑記
昨日の日本時間深夜2:00から米下院での公聴会が始まり来週まで続くが、その公聴会に関する報道討論番組BS TBS(報道1930)、BSフジ(プライムニュース)、NHK BS(PBSニュース,ABCニュース)を録画しておいて見た。
日本のTV番組にはトランプ贔屓の木村太郎が出演しており、この人のジャーナリストとしての姿勢に疑問を持っており、FOXニュースの引用のような意見も予想出来たが、それぞれ討論番組として反対意見の人も出演しているので見た。

(報道1930)ではニューヨークタイムズが報じた10月の2週間の500件のツイートについて、朝の6時から国民の為にツイートでの情報発信でこれだけの努力している大統領はいないだろう、との意見には口あんぐりだった。
トランプのツイートは悪口と自画自賛が殆どで、どうみても国民向けの情報発信とは思えない。
さすがにこの見方には東京大学院久保教授、レギュラーコメンテーター堤伸輔の両氏から異論が出されていたが、相変わらずのトランプ擁護とバイデン攻撃で、またまたの2020年大統領選でのトランプ圧勝予言だった。
昨年の中間選挙、今月上旬の州知事選やバージニア州議会選の結果からすると、とてもトランプ圧勝とは言えないはずで、トランプ再選の可能性もゼロではないが、圧勝などという事はあり得ない。

公聴会の証言内容は置くとして、PBSニュースを見て気になるのは、質問する共和党議員のマナーの悪さで、テーラー駐ウクライナ代理大使の証言を遮り、一方的に自分の意見を述べ、Yes orNoでの回答を求め、証言させないという悪質なものだ。
これにはワシントンポストでも批判され、トランプの影響かとの指摘だが、その通りだろう。

特にマナーの悪かったのはPBSニュースに度々出演し、いつも上着を着ずワイシャツ姿で、この公聴会でもその姿だったジム・ジョーダン議員で、気になって調べたら超保守議員連盟フリーダム・コーカスの創設者で、昨年下院議長への立候補を表明したが、民主党の躍進で実現しなかった。
ウクライナ疑惑の中心人物ジュリアーニ顧問弁護士とこのジョーダン議員、人は見かけの印象とその中身は変わらないものだ。

問題はLIVEで中継されたこの公聴会を見たアメリカ国民がどう受け取り、2020年の大統領選でどういう投票行動を取るかだ。
上院で2/3の弾劾賛成は現在の共和党の議席数から考えられないが、このウクライナ疑惑はトランプにもバイデンにもダメージを与えたので、民主党候補はエリザベス・ウォーレンかピート・ブーティジェッジになるのだろう。
エリザベス・ウォーレンの政策、国民皆保険や富裕層への増税などを指して、社会主義的と言われているが、現在のアメリカ社会の矛盾、金融資本主義の行き過ぎによる格差などを考えると、適格な政策だと思うのだがどうだろう。

明日はトランプに首を切られた前ウクライナ大使マリー・ヨヴァノヴィッチの証言がある、トランプのウクライナ疑惑に関する直接的な証言は無いのだろうが、印象的な証言にはなるのだろう。

香港問題、韓国の徴用工問題とGSOMIA問題が連日報じられており、香港には5度、韓国にも2度行き板門店へも行ったので、関心を持って見ているが決着の形が予想出来ない。
そんな中、今日図書館に行き李栄薫氏の「反日種族主義」を予約してきた。
この本は韓国で7月に発売されてベストセラーになり、著者の李氏がBSフジのプライムニュースに出演した時に語った徴用工問題や慰安婦問題への見解が、韓国人とは思えないもので、日本語版が出たら読みたいと思っていた。

未だ図書館には蔵書になっていないので、予約というのは蔵書要望のようなものだが、遅かれ早かれ購入するのだろう。
1700円なので買っても良いのだが、断捨離の中で本も再読しないと思うものはBook Offで処分しているので、新しくは買わない。
最近買ったのは「超約 ヨーロッパの歴史」だが、図書館に予約していた本が続けて来たので積ん読状態になっている。

GSOMIAについてはアメリカから国防長官や統合参謀本部議長が訪韓して、強烈な圧力をかけているがどうなるか。
隣国であるが韓国、中国との付き合いは難しい。