一期一会

日々是好日な身辺雑記

消費税増税再延期!?

2019年04月19日 | 雑記


今週は日曜日にトレイルランで山道を走って下ったので、太腿の筋肉痛でジョギングも出来ず、昨日のテニスでも球際の強さを発揮出来無かった。
昨日はテニスから戻った後は、誉田哲也の(硝子の太陽 ノワール)を読んでいたが、16:00からのPBSニュースを見ようとTVを付けたら
その前のBSニュースが放送されていて、萩生田幹事長代行の増税延期の可能性という筋の悪い話のニュースを見て、
(何じゃ、これは!)と一気に怒りが込み上げてきた。

発言の要旨は「景気がちょっと落ちている。次の日銀短観次第では増税延期もあり得る」、
「本当にこの先危ないぞ、という事が見えてきたら、崖に向かって皆んなを連れて行くわけにはいかない」、
「増税を止めることになれば国民の真を問うことになる」、というものだったらしい。
インターネット番組での発言なので、映像音声は伝わってきていない。



景気はアベノミクスの成果で良くなったと言ってなかったかい!リーマンショック級の景気悪化なのか今は!
「崖に向かって皆んなを・・・」と言うが、巨額財政赤字を先送りしたら崖ではなく若い世代を奈落の底に突き落とすようなものだろう!
それでなくても、今の現役世代は健康保険料や介護保険料などで給与の手取り額は増えてないのだろう。
その意味では消費税は幅広く徴収し、財政健全化の為に避けて通れない施策だろう。

「国民に信を問う」というのも言葉のレトリックで、2016年の2度目の増税延期の時も安倍総理が使っていたが、
(増税延期の是非を問う)ではなくて、(財政赤字問題先送りの是非を問う)と正しく言い直してほしい。
そもそもこんな大事な政策の話をインターネット番組でするのではなくて、反対意見も述べられる討論番組や新聞紙面でやってほしい。
トランプのツイッター利用と同じレベルだ。とにかく増税を選挙のテーマにしないでほしい。
これを選挙のテーマにして衆参同日選挙で圧倒的多数を獲得し、憲法改正の道筋でもつけようとでも思ってるのか。
憲法改正こそ正々堂々とone-issueで選挙テーマにして議論してほしいものだ。



2016年の増税延期の時も、ノーベル賞経済学者クルーグマンやエール大学浜田名誉教授などを呼んで、
景気への影響からの増税反対論を言わせていたが、巨額財政赤字は景気の落ち込みとは別次元の話だろうし、
本来景気への少々の影響があっても実施すべきで、景気との結びつけに安倍政権の姑息さを感じてしまう。

この萩生田発言に対する野党の反応も呆れるもので、立憲民主党福山幹事長も(アベノミクスの失敗だ、
増税出来るような景気ではない)という口あんぐりコメントだ。これでは政権復帰など出来ない。
日商会頭の三村氏が信じられない発言だと記者会見で言っていたが、三村氏は歴代の経団連の会長を輩出してきた新日鉄の社長、会長をつとめた人で、
きちっとした国家観を政治家より持っているのだろう。

これが海外から経済(人)は一流、政治(家)は二流と言われる所以だろう。

注:このページの写真は財務省のホームページから撮ったもので、ここで日本の財政状況などが詳しく載っています。