一期一会

日々是好日な身辺雑記

川越花見ぶらり歩き

2019年04月05日 | 日記


先週は7分咲きだった桜も今週は天気も良かったので満開となった。
その満開の桜を観に、多摩湖一周15kmや小平グリーンロード19kmを走り小金井公園へとジョギングをした。
来週4/14(日)に名栗トレイルラン25.9kmを走るので、今週は筋肉痛になるくらい走り込み、来週は休んで山道を走る脚を作ろうと思っている。
トレイルランは7年前の(奥武蔵もろやまトレイルラン)の第一回大会に出場したが、その後この大会も人気化し、今年は締め切り前に定員に達し
エントリー出来ず、その1週間前の名栗トレイルランに出場する事になった。
初めて走る大会なのでコースのイメージが湧かないが、標高差が1,400mあるので、上りも下りもそれなりに大変だろう。
トレイルランはマラソンと違い、木の根っこや岩などでつまずく可能性があるので、注意して走らないといけない。

(4/1小平グリーンロード)







(4/1小金井公園)



(4/3多摩湖・狭山公園)



そして昨日は午後から2ヶ月に1回の整髪に川越に行き、夜は山友達との一杯があったので、それまで川越をぶらり歩きした。
40年近く通っている理髪店は、蔵造りの町並みの一番街にあり、この通りは平日にも関わらず大勢の観光客で賑わっており、
春休みの女学生や中国からの観光客なのか、和服姿の若い女性の姿が目立った。
理髪店の後はぶらりぶらりと歩きながら子供達の七五三詣をした氷川神社にお参りして、そこから歩いて3分くらいの新河岸川に廻る。
新河岸川は荒川の支流で、江戸時代には川越と江戸を結ぶ物資の舟運ルートとして盛え、川越を夕方に発つと千住に朝着いたという、
時代劇のワンシーンが思い浮かぶような話だ。
川越をぶらり歩きしていると(川越城大手門跡)や(川越城本丸御殿跡)などの石碑や、廓(くるわ)町という江戸の昔を想わせる町名などが目につく。
新河岸川の桜並木は今年観て廻った中で一番見事なもので、トップ写真も新河岸川の桜だ。





新河岸川花見の後は、近くにあるヤオコー美術館で三栖右嗣の絵画鑑賞をした。
この美術館には手術して退院した月に来たので6年ぶりだったが、その時に観た(老いる)と(生きる)のリアリズムには衝撃を受けたが、今回観ても同じだった。
この2作品以外にもフランスやスペインの風景画、パキスタンの少年を描いた(ナガールの花束)、
枝垂れ桜を描いた150号、120号という大作4点など印象深い作品を観た後で抹茶とおはぎのセットで一服する。
ヤオコー美術館は建築家伊東豊雄氏の設計になるもので、三栖右嗣の展示作品と共にこの美術館の特徴になっているが、
コンクリート打ちっ放しのユニークな建築物だ。
ヤオコーは15年間くらい住んでいた川越が本社で、1号店も知っているが当時からすると店舗数も大きく増え、
イトーヨーカドーやイオンが苦戦する中で、食品スーパーチェーンとしての成功組で、この10年間の株価も右肩上がりだ。





6時に待ち合わせた山友達とはいつもの居酒屋へ。
55年くらいの付き合いになるこの山登りの相棒とは2ヶ月に1回の整髪の時に呑んでいるが、今回は席につくなり(身体の具合はどう)とのお尋ね。
How are you的な挨拶かと思い、I'm fine thank you and youとばかりに(特に変わりはないよ、お前は)と返したら
(片方の耳が聴こえなくなったよ)との答え。
後から考えるとあのお尋ねはこの話の前振りだったのかと思ったが、半年以上前から耳鳴りがしてMR検査も受けたとの話を聞いていたので、
(医者は何と言ってるの)と尋ねたら(加齢からだと)との答え。
頼んだビールが来て乾杯をし、メニューを見ながら料理を注文したら、話が花見話に移り耳の話題から離れてしまった。
同年代のショーケンも亡くなった事でもあり、次回会った時には聴こえなくなったレベルや、対処法なども聞いてみよう。

話題が逸れてしまった一因は、相棒が今月行く山の話を持ち出したからでもあるが、それはGW前の26日(金)27日(土)と決まった。
北アルプスの西穂高に行くのだが、4月の山は積雪もありまだ冬山なので、西穂山荘から独標までというルートにした。
いつも山登りのプランは相棒が考え、それに従って登っているが、それは根拠のない楽観派の私が決めるより
慎重緻密派の相棒が決めた方が良いとの思いと、低山キャンプ派だった彼を山登りに誘い込んだ経緯からだ。
今回も2、3日前に山小屋に電話してルートの状態を確認すると言い、アイゼンとヘルメットは持った方が良いだろうとの事。
そして7月の立山と9月下旬の涸沢カールの紅葉見物登山を決めた。
室堂平からの立山登山にはあまり乗り気ではなかったが、槍ヶ岳、奥穂高岳、前穂高岳、雲の平行きは私の希望を通させてもらったので、
今回は相棒が強く押す立山登山に乗る事にした。

(ほろ酔いで帰宅路の夜桜)



先週、今週と桜の名所を廻ってきたが、今年は天気も良く、長く花見を楽しめたが今日の風で桜も散ったろう。

「散る桜 残る桜も 散る桜」

良寛のこの句も、「平家物語」「方丈記」などで語られる、日本人の心に根付く無常観の現れか。