女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

労働の対価。

2018-06-18 22:54:54 | 日記

先日、職場で定年の話になりました。

「70歳過ぎても3ヶ月ごとの更新で、仕事が続けられるんだよ」

「えっ、でも70歳過ぎている人っているんですか」

「何人かいるよ。あんたも元気ならずっと仕事を続けられるよ」

「ええ」

「うれしいでしょ」

「・・・」


うれしくなんかありません。

70歳過ぎても好きでもない仕事で、働かなきゃならないなんて。

わたしは、いつまで、いくつまで、働かなきゃならないのでしょうか。


きのうは千葉の大多喜町のガーデンに行きました。

花の盛りは過ぎていましたが、まだ少しバラが残っていて、

久し振りに撮影に熱が入りました。

心臓の手術をしたEちゃんの快気と還暦のお祝いの小旅行、

他にガーデン散策好きのOさんも一緒です。

レストランの予約席は、ガーデンを見渡せる窓際の席でした。

お料理もおいしくて大満足。


会社員時代は小旅行もよく出かけていましたが、

今無計画に出かけることは、経済的に無理です。

犬たちのホテル代もバカになりません。

きのうのように楽しかったことを続けたいのなら、

70歳を過ぎても働いて収入を得た方がいいでしょうね。


きょうは朝からスポクラへ出かけました。

お気に入りのプログラムがあって、

汗だくになって気分爽快。

これも働いているからできることです。


ほんとうの労働の対価は、楽しく心地よい時間。

イヤだイヤだと思って働くよりも、

次の楽しさのために働くと思う方がいい。

職場の人間関係が煩わしくなったり、単調な作業にため息が出たら、

あとどれだけ楽しいことができるのかを、

考えようと思います。





いよいよ始まった?

2018-06-15 22:27:52 | 老化現象・老後準備

きょう仕事へ出かけようと、

バックを持って鍵を・・・と思ったら鍵がない!

家を出る時間まであと5分です。

ここしばらく、鍵をいろいろな場所に置くようになってしまい、

探すのに手間取ることが増えましたが、

いつもすぐに見つかっていました。

でも、きょうは見つからない!

どうしても、見つからない!

もう時間切れだぁ~!

仕方がないので予備の鍵を使いました。


仕事から帰ってまた鍵探しです。

いつも鍵を置く場所、

玄関の棚、

玄関の椅子、

きょう使ったバッグ、

朝の散歩で着ていたジャケットのポッケ、

同じく、スエットパンツのポッケ、

ベットの隅々、

スポクラ用のバッグ、

あ~ぁ、どこにもありませ~ん。


落ち着いて、落ち着いて、と自分に言いながら、

仕事に出かけるときの支度を順番にたどりました。

Tシャツを着て、カーディガンを羽織り、

パンツをはいて、レインコートを着た・・・。

そうだ、レインコート!

クローゼットの中のレインコートを触ったとき、

チャリン・・・って音がしました。


きょうは雨が降っていたので、レインコートを着ましたが、

そんなに強い雨でなかったので、

レインコートを脱いで置いていくことにしたのでした。

鍵を探すときは、そのことは全く忘れていて、

何度も同じ所をぐるぐると探していました。


なんてこった・・・。

いよいよ始まったか、わたしの認知症・・・。





負のスパイラル。

2018-06-13 22:57:56 | 日記

先日、Mちゃんに会いました。

他にも2人、4人でゆっくりランチを楽しみました。

久しぶりなので近況報告、そしてそれが一段落すると、

60歳2人、63歳、64歳の話は健康の話へ移りました。

Mちゃんは管理栄養士、

企業などへ派遣され、栄養相談をしています。

だからその日のランチは、さながら栄養相談会になりました。


「ご飯食べた後、すごく甘いものが食べたくなるのよ。

食後のデザートっていう感じじゃなくて、

とにかくお砂糖でも舐めたい感じ。

だからいつもテーブルにミルキーを置いてあるの。

続けて3粒食べちゃう」

とわたし。

「それって依存症って域を超えてるよ。

インスリンが血糖を下げ過ぎたから、体が糖質を要求してる。

もうそれって飢餓状態、低血糖、とっても危険な状態だよ」

とMちゃん。


え~~~、それってどういうこと???

糖分の過剰摂取が続くと、インスリンの分泌が間に合わず、

高血糖状態になって糖尿病になるのだと思っていました。

ちょっと勉強不足・・・。


小さいころから甘いものが好きでした。

食後は必ず甘いものを食べて、飴は常に持ち歩いていました。

甘いもの好きが、やがて砂糖依存症になり、

食後は高血糖状態になることが続き、

そしてインスリンが大量に分泌されました。

すると脳が空腹状態と認識してしまい、

食べてもまた食べたくなるという、負のスパイラル。

今のわたしはそう状態であること、

Mちゃんに言われて気が付きました。

今更だけど・・・。


去年の健康診断では血糖値の再検査になり、

あわててスポーツクラブへ入会し運動を始めました。

運動すれば大丈夫と高をくくって、

食生活までは見直しませんでした。

今年の定期健診は先週末で、結果は来週末出ます。


いろいろなこと、簡単に考えすぎでした。

長生きをしたいというのではないけれど、

生きている間は、できるだけ元気でいたいのです。

元々は丈夫に生まれてきたので、

もう少し体を大切にしたいと思います。

 

それにしても、Mちゃん、管理栄養士なのに、

わたしと同じくらい太っているんです。

「相談する人がわたしくらいの方が安心するのよ」

とMちゃんは言うけれど、あなたのこともちょっと心配です。



 


どう生きるのか②。

2018-06-10 22:35:55 | 老化現象・老後準備

またテレビ番組の感想になりますが、

NHK日曜美術館を観ました。

『うれしくなくちゃ 生まれない 染色家 柚木沙弥郎の模様人生』

型染めの第一人者・柚木沙弥郎さんは95歳。

いろいろな人に助けられながらのひとり暮らし。

2本の杖や歩行器で歩きながら、

まるで老人というその外見からは想像できないほどの、

作品たちの瑞々しさに驚きました。

でもそれは、柚木さんの心の瑞々しさであるのです。


「模様は形。形って何だろう。崩れて消えてしまう。

見たときにそのものが持っている、物語や歴史を感じるかどうか。

そのものの本質、生き様を感じ取る。

そしてその命と出会って表現していく。

おもしろくなきゃ、うれしくなきゃ、できないよ

そう語る柚木さんの口調は淡々としていて、

だけど、とても引き込まれました。


若いころの柚木さんはとてもまじめで、

どちらかというと神経質なタイプ、

他人に対しても不機嫌さを隠さずにいました。

作品作りも時間にとらわれてしまい、行き詰ってしまいます。

そんなとき訪れたサンタフェの美術館。

素朴な泥の人形たちと出会い、そのとき柚木さんは思いました。

何をしてもいいんだ・・・。

穏やかでとぼけた人形たちの表情が、

柚木さんの頑なさをほどいていきました。

それまでの窮屈な考え方を変えます。

そのとき柚木さんは60歳を過ぎていました。


心に湧き出るものを、どう命として表現していくのか。

わたしは芸術家でないけれど、とても興味があります。

歳をとるにしたがって、小さくなっていく希望、

気持ちの温度も低くなって、

いつの間にか、

感じることも少なくなっていくのだろうか。

でも、柚木さんは60歳過ぎから、

自分の心を柔軟にして、瑞々しさを増していきました。


日常の些細なことでくよくよしながら、

自分の人生の残り時間を食いつぶしているわたし。

柚木さんのように変わりたい。

もっとおおらかに、空飛ぶ鳥のように、

自由な心で暮らしていきたい。

テレビで出会った柚木さんは、

わたしにとって、

柚木さんがサンタフェで出会った人形たち。

日常を窮屈にしている気持ちや考え方を揉み解そう!!

もっとあるがままをおもしろがろう!!

ちょっと心に温かさが染みた番組でした。


 



どう生きるのか。

2018-06-03 15:25:16 | 老化現象・老後準備

きのうNHKスペシャル、

『ミッシングワーカー 働くことをあきらめて・・・』を観ました。

ミッシングワーカーという言葉を初めて聞きました。

無職なのに求職活動をしていない人、

親の介護などがきっかけで、

働くことができない人が増えているそうです。

特に独身の40代、50代の6人に1人が無職というのが現実らしい。


番組では親の介護で仕事を辞めた人たちが登場します。

ある人は認知症の始まった父親を、

施設に移し再出発をします。

また別の人は東京から、

北海道にいる独居の父親の所へ通いながら、

不定期の仕事をしています。

でも、その人の貯えはもう底をつき始めました。

ゴミ屋敷となった家の人は、

民生委員やご近所の方の努力や協力できれいにして、

心の社会復帰も果たします。

そして仕事を始めた途端心、

筋梗塞がその人を襲いました。


また、別の人は介護していた父親が亡くなった後も、

働くことができず、

社会との繋がりを持つことができずにいます。

毎日味付けをしないおかずで食事をしています。

「こうしないと、外へ美味しいものを食べに行きたくなるから」

ただ肉体を生かすためだけの食事。

「オレのことは誰にも見えていないんだろう」

そう言いながら、

家族や仲間とお花見する人たちの中を、

まるで幽霊のように歩いていきます。

その人の目には生きていく活力や希望が見られません。

テレビの画面からでもはっきり感じられました。


わたしも認知症の父親を1年介護したので、

とても他人事とは思えず、

息が詰まりそうな思いで画面を観ていました。

なぜそうなってしまうのか。

どうして自分の人生まで投げ出して、

親の介護に没してしまうのか・・・。


番組に登場した人の親御さんは全員父親でした。

大正から昭和初めに生まれた男性、

とにかく頑なで融通が利かない人が多い。

子供が折れなければならないことが多かったはずです。

そんな環境で長い間社会と隔絶していたら、

介護する側の子供たちの心が、

どんどんと疲弊していくのは目に見えています。


弱まっていく中で、

自分自身の将来や生活をどう見つめていくのか、

組み立て再生していくのか。

細々とでも社会との繋がりを保って、

人の助やシステムを利用する。

人とつながりの薄い、ひとり暮らしのわたしにも、

同じようなことが起こる可能性はあると感じました。