女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

最後の選択。

2018-06-21 21:42:31 | 日記

きのうまたSさんと一緒の電車になりました。

「きょうのごはんは何にするんですか?」

と聞くと、

「きょうは病院へ行くからお弁当にした」

とSさん。

「指の治療ですか?」

「内科なの。心臓がちょっとね」

去年ドアに指を挟んで15針縫ったSさん。

先月に包帯が取れたので、その後の治療かと思いました。

ちょっと突っ込んで聞きすぎたかな・・・。


「わたしの父は狭心症で、

足の血管で3本バイパス手術しました」

「それそれ、わたしもそうなの。

わたしのは牛の血管でって言われた。でも、手術はしない」

「父が発作が起きたとき、今手術すれば

10年は大丈夫と言われ、ちゃんと10年生きましたよ」

「心臓を治しておくと、長患いになったとき生きちゃうでしょ。

だから手術はしない」


お嬢さんがいらっしゃるようですが、

Sさんはひとり暮らしです。

手術をしないのは、無駄な長生きはしたくないという

Sさんの信念なのでしょうか。

おおまかな方向性は選べても、

自死でない限り、自分の死に方は選べません。

それでも、少しでも、

自分の望む方向へ向かおうとするSさん。

わたしならどうするだろう・・・。


わたしはそのときのことよりも、

その後のことが気になります。

ひとり暮らしだからそのまま放置される可能性は大。

それはちょっと嫌です。

宝くじが当たって、

介護付きの施設に入所できればいいけれど、

そううまくいきっこないし、

もしかしたら、そんなに先でないかもしれない。

う~ん・・・、

わたし、まだ最後の選択はできません。