先月シンガポールの電車の中で、
Kちゃんとわたしは席を譲られました。
譲ってくれたのは15,6歳の少年。
日本でいうシルバーシートに座っていた彼は、
わたしたちを見るなり席を立ち、立った席を示しました。
その少年の礼儀正しい態度に感心したものの、
人生初めて電車の席を譲られたわたしは、
もうそんな歳なのかしら・・・と、
ちょっと複雑な気持ちにもなりました。
歳のことと言えば、
この間会ったYちゃんが言ったことが印象に残っています。
Yちゃんは職場の20代の女性に聞きました。
「ねえ、〇〇さんとわたしってどっちが若く見える?」
答えは・・・?
〇〇さんは61歳のYちゃんより10歳年下の管理職、
ずいぶんおじさんにに見えるそうです。
だから自分の方が若く見えると思っていたのに、
「〇〇さんです」と返ってきた言葉。
Yちゃんはちょっとがっかりしたそうです。
でも、Yちゃんは美魔女ではありません。
わたしから見ても歳相応、
世間の人たちはちゃんとした認識があるのです。
Yちゃんもわたしも昔から若く見られていました。
Yちゃんは結婚しましたが、
わたしは結婚せず、夫やその家族との付き合いもなく、
子供の成長を支えることもなく、
趣味が楽しくて、その仲間たちが大好きで、
ただ、ただ、自分のことだけを優先していました。
精神年齢は30代で止まっていたのです。
でも、63歳になった今、自分の頭と心を、
もう少し実年齢に近づけたいと思うようになりました。
若いと思っていた自分なのに、老化現象に出会うたび、
心と体のアンバランスに不安を覚えるようになったからです。
そのため一時は老年期障害みたいな感じで、
心がくすんでいました。
老化を嘆くのでなく、変化を受け入れて共に生きる。
腰痛も、顔や体のシミも、垂れ下がった両頬も、
物忘れやうっかりも一緒に歩いていこう!
やっとそう思えるようになりました。
実年齢に合った若々しさで暮らしていきたい。
時々、くじけたり、いじけたりしちゃうけど、
のんびりやろうと思います。