60歳になるころから、
自分の老いを日常的に感じるようになり、
そのたびに戸惑い、悩み、悲しみ、疲れなど、
辛い感情に囚われてしまい、どうしていいかわからずにいました。
その解決の糸口になればと思い、このブログを始めました。
日々のことを書くことで状況が整理され、
問題がはっきりとし、解決の方向に向かうと思っていました。
でも、半年たった今、
いまだに同じことで悶々とすることが多いのです。
五木寛之さんの
『人生百年時代の「こころ」と「体」の整え方』
を読みました。
旅行に持っていこうと立ち寄った書店で目に留まり、
思わず手に取って読みました。
読むほどにわたしが感じていた老いの負い目が、
ホロホロと崩れていくのを感じました。
わたしは無理無理に老いと立ち向かっていた・・・。
自分の「こころ」や「体」の状態を見極め、
自分なりに整えながら、今日一日を精一杯生き切ればいい。
と、五木さんは書いています。
そのために人生のターニングポイントを60歳に置いて、
変化していくこころと体との向き合い方を紹介しています。
・できないことがあったとしても、あなたの価値は変わらない。
・アンチエイジングではなく、自然の摂理に寄り添う方法を見つける。
・「個であり全である」と思うと、すべてが自分と関係のある出来事になる。
・「自分にとってはどうか」が大切。
・「ともに生きる」と覚悟してみる。
・なくそうと努力するよりも、良い方に転化できるようなしなやかなこころと体をつくる。
・全力を尽くし、執着を手放した時に、「他力」の風が吹く。
・人間も気の塊。大いなる循環の中にいることを忘れないようにする。
わたしはいつも何かあると若返りを試みて、
それがうまくいかない気持ちの重さを引きずっていました。
変わっていく自分は、老いていく自分は、わたし自身なのです。
それを認められずあがいていました。
人生のターニングポイントはいくつかありますが、
60歳を過ぎる頃老年期に入るころは、
その後の人生をどう生きていくのか、大きなポイントになると思います。
わたしはあまり五木さんの作品を知りません。
最近は人生に関するエッセイを多く書かれているようです。
本をあまり読まないわたしですが、
五木さんの本を読んでみたくなりました。
歳をとっていくことを受け入れられるようになるでしょうか・・・。