記念館の窓枠について
五高記念館の室内の天井は高く窓は南側と北側に設置されている。まずその窓枠について紹介すると、それは北側のほうが少々広く、南側の方が狭く作られている。これは気候を考慮してある為で、熊本地方の夏の太陽の光線は非常に強くそのため北側の窓から穏やかな光を室内に入れることを目的に作られている。その為で教室は全部北側に配置してあり南側には広い廊下が設けられている。現代のように暑いときにはクーラーが取り付けられる時代ではなく暑さ、寒さを考慮してある。その上周囲の壁は厚さが二十cmを超える厚さである。そして天井の構造は所謂校倉造りと言うか室内の空気が逃げるように工夫され隙間がある。そのためこの館内は外界より一~二度の温度差があり、真夏の暑い時に館内に入れば涼しさを感じ又真冬の時期に入れば暖かさを感じる。尚この南側に廊下を取ってある構造はその後の中学校、小学校の建物建築の際のモデルになったということである