さってと。ずっと書きたくてうずうずしていた「坂道のアポロン」の感想をば!
いや~~~、良かったですぅぅぅ。
今でも、他のアニメ観なきゃいけない(それもヘンなんだが)のに、ついついこればっかリピートしちゃってる自分がおりますですよ。
何がいいって、もう演奏シーンが!
絵と音楽の見事なマッチングが素晴らしいねっっ。
これだよこれ、「のだめカンタービレ」でも私が期待したのはまさにこれ!
あっちではとんと叶えられなかった、「目で見える音楽」がこの作品で見事に結実されていて…はぁぁ~~。
どのセッションシーンもそりゃーいいんだけど、なんてったって7話!
7話、最強!!
何回観たかわからんです、あの文化祭シーンはっ。
些細な行き違い。相手の真意が量れずうつむく少年達。
音楽を通して再び歩み寄る二人…そこに言葉なんかいらない!
いや~~ん、甘酸っぱ~~い。
舞台設定がまた、よかったよね~。1960年代の佐世保。
なんか空気感が熱くて、バンカラがまかり通る時代。
「横須賀から来た」「東京へ行く」この距離感もいい。
ストーリーとしては、正反対な少年二人の出会いと友情、片想いの連鎖、まさに胸キュンの王道なんだけど、そこに独自性を保たせてくれるのがこのシチュエーションだったのではないかと。
九州弁もいいよ~。
長崎にいたことはないけど、私も小3から中学卒業まで大分・熊本・福岡と九州で過ごしたもんで、ほんなこつ、懐かしかったとよ~!
千太郎、良い奴!超好き。
最終回、彼は彼なりの平安を見いだしたんだろうなあ、と胸が熱くなった。
意外だったけど、原作ではもっとキリスト教への彼の傾倒が描かれていたようで、常に自分の居場所を探し続けていた彼にとって、やはり宗教は大きな拠り所であったということなのでしょう。
現在発売中の「プチフラワー」に、失踪中の千太郎のエピソードが掲載されてるっいうんで、速攻立ち読みしてきました。
いかにも千太郎らしい、ささやかだけどすがすがしいお話で、なるほどこの先にあの彼の姿があるのだなぁ、と得心しながら本屋を後にしました(買えよ!)ぜ。
そしてやっぱここには言及しちゃうぞっ。
「ノイタミナ」はね、「のだめ」の時といい賢雄さんを無駄遣いしすぎばい。
4話と11話に一言だけ登場の神父様…でも千太郎にとってはとても重要な存在…それにしても、見た目の平凡さに比べ、良い声過ぎます、神父様ーーー。
なーんかねー、好きな作品について語るととりとめがないな~。
すみません、あっちこっち行ってますね。
最後に、「坂道のアポロン」というタイトル。
坂道っていうと、登った先に何かが見えてくる…というイメージがある。
実際、薫も嫌々ながら登り切った坂道の先にある学校で、千太郎に出会う訳なんだけども。
でも、この作品の坂道は、下りじゃないかな。
彼らは何かを乗り越える度に、坂道を駆け下りていくのです。あの7話や最終話のラストもそうだった。
坂道を下る、全力で!背中を押す加速。
坂道を全力で疾走するアポロン(永遠の青年神)達…そんな鮮烈でピュアな青春への憧憬がこめられてるんじゃないか…今はそう思えて仕方ないです。
だから、そんな彼らに会いたくて、また繰り返し観ちゃうんだろうなー。
ああ、これでもう少し、女の子達が可愛ければな~(おい)。
最終回見ました。原作は知らなかったんでてっきりプロになっていくんだと思ってましたよ。
演奏シーンは、観る度に
「ひゃー!ほんとに弾いてる~~」と、感激しきりでした。
殊に7話は、二人の表情の変化とかがもーね。
神がかり的に素晴らしかったですよね!
千太郎のラストは何となく、どこかで見たジョーのプロフィール「趣味・花作り」を彷彿とさせ、わかるような気がしましたよ…。